演奏後記 蝶となり鬼となり仏となり…

 

沼津ラクーンビル8階での『独奏夜会』を無事終え、

会場のリセット、稽古場のリセットもようやく終え、

あまりに濃密な1週間だったので、心のどこか一箇所がポコッと穴が空いているような…。

おかげさまをもちまして、14日のプレ公演を合わせて90名近いお客様にご来場いただき、大成功と呼べる形となりました。

 

 

あの公演を構成するにあたり、そして一曲一曲を形にしていく上での思いというものをどうしても残しておきたいと思い、以下に綴ります。読みたい方だけ目を通していただければ。

 

 

オープニング「風をゆく」

今回のライブをやるにあたって、ビルの1フロアといういわゆる劇場ではない特殊な空間と、そこに漂う空気や時間の流れを、その場にいる人皆と「共有したい」という気持ちが念頭にあった。「日常空間からエレベーターを上がってなんだか不思議な場所にやってきて、ライブが始まったと思ったらさらに別の次元にスリップしちゃった」というような。開演時間前から桶太鼓の調緒を調整しているところから見せていたのはそういう意図があって、このオープニングとラストの大太鼓の中でスローモーションの動きを取り入れたのは、時空の歪み的なものを表現したかったのだがその感じが出せたかどうか。次のシーンへの移り変わりの演出は、スーパーバイザー・ズミ氏のアイデアも取り入れて、とても気に入っている。

 

セット曲「又三郎」

ループマシンを使用し、自分の打った下拍子のリズムに合わせて即興演奏を展開していく曲。

好き嫌いの分かれる演目だと思う。稽古を積み回数を重ねるごとに「こなれて」きた感触はあったのだが、本番はやはり難しい。。。プレ・本公演いずれもトラブル発生、比較的落ち着いて対処はできたものの、うーん、とにかく「難しい」の一言に尽きる。

 

語り打ち「八郎」

子どもの頃から大好きだった斉藤隆介氏の『八郎』は、いつか自分の作品の題材にしたいと思っていた。太鼓を打ちながら「語る」ということには10年近く前からチャレンジしていて(知る人ぞ知る「Turtle`s Dream」という演目)、今回一つの形にできたことは非常に感慨深い。演じるにあたっては「空間に助けられた」という思いが強い。プレ公演にひょっこり顔を出してくれた元相方・岡田寛行のダメ出し(笑)を受け、本公演はもう一段階クオリティを上げられたように思う。(岡田はこの「打ち語り」を活動の主軸の一つにしています。機会があれば是非)

 

ハングドラム「茫洋」

「八郎」からのこの流れはとても気に入っている。

今回は照明に徹してくれたズミ氏とのデュオでもやっているので、自分の耳の中にはズミ氏の太鼓も聴こえてきていた。今年秋口にはまたズミ氏とのプチツアーを計画中なので、お楽しみに!

 

締太鼓とドラ「砂丘の星空」

アンケートを拝見すると、この曲が好き、という意見が意外に多くて驚いた。

締太鼓や銅鑼の硬質な音の粒を星の瞬きや砂の粒になぞらえて、音のない世界を音で表現しようという、極めてマニアックな演奏という意識が自分の中にあるので。派手なアクションもなし、乗れるリズムでもなし、演る側も聴く側も緊張を伴う演目だと思うが、あの空間にはとてもマッチしていたのかも。

最後の大太鼓に行く前に、会場をぐるっと回ってみた。今回は窓を背にする客席のレイアウトにしたので、自分が歩き回ることで外の景色に目をやる機会が作れるかなと。あの演奏の流れの中でふと窓の外の景色を見たとき、みなさんは何を感じたのだろうか…。

 

大太鼓「空穿ちて道ひらく」

いつもより余計に打ってみました(笑)。

近年、「楽器を鳴らす」ことへの理解が少し深まってきて、それが具現化できる体に少しずつ近づいてきている実感はあるのだが、師匠のように、楽器を鳴らすだけでなく、音を発した後の、その場に響き漂う音まで操るような演奏になるまでには、まだまだ先は長いと痛感。精進します。

アンケートには

「バチの描く軌道が、蝶のよう」

「ものすごいエネルギー 鬼を感じた」

「空間が一瞬寺院の本堂に はせが仏像になった」

など、身に余る感想をいただいた。

 

俺は俺自身として、あるいは何者でもなくただ音を発する源としてあの場にいたつもりですが、自分の音と姿からお客様がいろいろに想像を馳せてくださったのなら、この上なく嬉しい、ガッツポーズもんです。

 

 

今回、会場の使い方を決め客席のレイアウトを考え、照明のプランを練り、配線を工夫し、会場のしつらえ(幕吊り、受付、最低限の案内の掲示など)を整え…と、全てを自分でやった。本当に濃密で、有意義な5日間だった。

そしてそのうちの3日間を、共にあの空間をつくりアイデアを注ぎ込んでくれた「小泉謙一」この人がいたからこそ、成し遂げられたことであるのは言うまでもない。

 

今回ほどの大掛かりなことができるかはわからないが(自分的にはかなりな大掛かり、だったんです)、あの場所ならではのパフォーマンスというものを、場所を使わせてもらえる限りはなるべく定期的に開催していければと思っている。

次回の開催を、ご期待ください(首を長めに伸ばして、ね 笑)。

 

 

ありがとうございました。

 

 

 


「音魂夜会」終え、「独奏夜会」へ。

 スターパインズカフェ「音魂夜会」無事終了。

 

 前半のソロ、構成はなかなかうまくいったと思う。

ループマシンを使用しての演目「又三郎」は、演奏しながらの機械の操作にも慣れてきて、だいぶこなれてきた。

唄もの「茫洋」は、病み上がりで咳が出だすと止まらない状態だったので、できるかどうか不安だったのだが、まあなんとか。

曲間のささやかな演出も含め良い流れが作れたとは思うのだが、終演後ハコのスタッフさんから「(ハセさんのソロプログラムならば)もっと緊張感出しても良いのでは?」というご意見も出た。またお客様から「セットリストとか、曲解説が欲しい!」というご意見も。ハイ、今後善処します!(笑)。

 後半の林正樹さんとのデュオは、やはり刺激満載の45分だった。

事前のリハでも、現場に入ってからも、林さんの口からは常に物腰柔らかく、それでいてヒジョーに難しい提案・リクエストが繰り出される。それもこれも、全ては「みんながハッピーになる音楽」をその場に出現させるための提案であることはこれまでの共演でよくわかっているので、俺は時間の限り、全身全霊を持ってトライすることに決めている。彼には俺に見えていない世界が見えている。だから、トライすることによって想像もしなかったような音楽がそこに生まれることもあって、まさに「目からウロコ」を、本番中に体感するのである。「ボレロ」も「五七の魔法」も、このデュオならではの世界を創出できたと、思う。

 

 限られた時間、制約の中で、やっつけ仕事にせず真摯にその場の音楽・ステージづくりに取り組んでくれる仲間・スタッフとの仕事を終えた後の満足感は、えも言われぬご褒美だ。林さん、スタッフの皆さん、本当にどうもありがとう!

 

 

 さて、次なる公演が迫っている。

来週末は沼津での、完全ソロ公演だ。

一切の装飾物が取り払われた、コンクリート剥き出しのビルの1フロア。夜になると目の前の沼津駅や近隣のネオンが輝いているが、ガラス一枚隔てた内側は、世の中から取り残されてしまったような、無機質な空気が漂っている。常設のステージも、照明も、客席もない。

 この空間で、どのような音を描くか。

演奏予定の曲はおおむね絞ってあるが、決定は来週現場入りしてからだ。仮設の照明を組み、客席をこしらえ、音を出してから、決める。こういう舞台の作り方は、初の試みだ。1週間かけて、沼津ラクーン8階に、魂を吹き込みます。

 これまでに見たことのない はせみきたのステージになること間違いなし。俺が未経験なのだから(笑)。

ぜひ皆さん、お越しください。

 

「独奏夜会」

出演:はせみきた(太鼓 ほか)

 

2月15日(土) 18:00開場 18:30開演

沼津ラクーン8F(JR沼津駅南口より徒歩2分)

詳細は こちら

 

 

 

 

 

 

 


稽古始め。

あけましておめでとうございます。本年も はせみきた をどうぞよろしくお願いします。

 

年末年始の「鬼スケ」を無事乗り越え、ホッと一息。

大晦日のカウントダウンを終え、夜走りで静岡に戻り、「サントムーン柿田川」で恒例の新春ライブをズミ氏と。翌日再び大阪へ、3日に森ノ宮ピロティホールで英哲師匠のコンサート。3年越しにやっと実現した山下洋輔さんとのデュオは、聴き応え満点の熱い演奏だった。戻って5日には我が教室「UTSU-LA(ウツラ)」の発表会。受講生一同、本当によく頑張りました!終演後、皆の高揚した顔を見て「やってよかった」と実感。みんな、お疲れ様!

 

今週は、たっぷりと一人稽古に没頭している。

今週末の亀戸カメリアホール「和っしょい」の四人囃子、来月1日のスターパインズのソロ&林正樹氏とのデュオ、そして14、15日の沼津ラクーンでの「どソロ」に向け、あれこれと内容固め、小物作りそして稽古に、たっぷり時間を費やしている。

じっくり稽古に勤しむのは久しぶりで、なんとも贅沢な時間だ。リズムのキレ、響きの豊かさ、様々な音色やタッチを追求しひたすら打ち続ける…時間を気にせず、存分に取り組める環境あってこその稽古。太鼓を始めて36年、プロの道に入って20年経つのに、未だに発見の連続。太鼓って、面白い!

 

たまたまTVのバラエティ番組を観ていたら、ラグビー日本代表の「笑わない男」稲垣選手が、「正月に一年の目標を立てるのは当たり前でしょ」と言っていた。

「そうだな、目標立てなくちゃな」と思った時にふっと頭に浮かんだのが、

 

 今年は「人を思って太鼓を打つ」

 

である。

 

聴いてくれているお客様、ともに舞台に立つ共演者や仲間達、記憶の中の人、想像上の人、生徒たち、家族…。

ステージで演奏している時も、一人稽古している時も、教室のレッスン中も。

その場にいる人いない人、その時々でいろんな人を思い、太鼓を打とうと思う。

漠然として我ながら意味ワカラン(苦笑)が、これが今年の俺の目標。

 

いつかどこかで、あなたのことを思って太鼓を打ってるはずです。

 

 

さあ、明日も稽古に励もう!!

 

(元旦サントムーンにて。ズミ氏と)


もらったぞ!

いよいよ2019年の瀬。

今年の年越しは大阪のフェニーチェ堺にて関西フィル、タップダンサーの熊谷和徳さんほか豪華出演者に混じって英哲組でカウントダウンイベントに参加。昨日から大阪入りして絶賛リハ進行中。

明日はカウントダウンを終えたらすぐに出発、地元「サントムーン柿田川」の新年初売りの10時開店と同時に始まる「新春和太鼓ライブ」に間に合うよう、ダッシュで夜走りの予定!(終えて3日の英哲大阪公演のためまた即大阪に戻ります 苦笑)

 

 

さあ今年最後の投稿は、前回の「つくったぞ」特集に続き最近の「もらったぞ」特集で。

 

 

■「送って」もらったぞ

東北ツアーの旅にお世話になり、今回もライブ+ワークショップを企画してくれた、岩手花巻の『銀河の里』から、施設のお便りとともにリンゴとお米が届いた。どちらも家族で美味しくいただきました。通信は里の日々の活動の中でのドラマや発見、葛藤が満載で、里で過ごす時間と同じく濃密な内容だった。里とのご縁も10年近い。こうしてご縁が繋がれていることは、本当に嬉しい。

 

■「描いて」もらったぞ

先日栃木益子の「益子天人疾風の会」15周年記念コンサートに、チーム英哲で出演。師匠作の組曲が見事に「自分たちのもの」として磨き上げられており素晴らしかった。メンバーさんの一人が我々の似顔絵を一枚の色紙に描き上げてくれていた。こちらもすごいクオリティ!

そして、もう17、8年指導に行っている「清水つつみ太鼓」のメンバーさんは、版画の題材にワタクシを起用してくれ「こんなになりました〜」と、プレゼントしてくれた。

「肩のあたり、ちょっと盛っておきましたよ♪」と。大きなお世話じゃ!(笑)でも嬉しかった。

ちなみにこれがオリジナル。

 

■「飲ませて」もらったぞ

三島市内のバー「Tom Collins」さんで試飲させてもらった、ニッカのカフェグレーン。うんちく聞いたが酔っ払ってたので覚えてない(笑)。でもめちゃくちゃ美味しかった。

 

■「乗せて」もらったぞ

トヨタのディーラーに愛車くんの点検に行ったら「待ってる間に、よかったら試乗しませんか?」と、オープンカー「COPEN」を差し出された。普段に比べたら、まるで地べたに座って運転してるみたいだった(笑)。でもメチャ楽しい。ま、一生縁のない車でしょうが(笑)。

 

■そのほか

豪州ゴールドコーストから訪れてくれた「Toko-ton」のmason夫妻のお土産クラフトビール、東北ツアーの手土産にもたせてくれた銀河の里オリジナルの「シードル」、教室の生徒さんからいただいた日本酒の名門久保田とアウトドアのsnow peakのコラボ商品、海外のお土産にもらったオリーブオイル、静岡県産の高級オリーブオイル、ハワイのコナコーヒー…。

どれもこれも本当にありがとうございます。アル中にならない程度にゆっくりいただきます(笑)。

 

 

本年もたくさんのご声援どうもありがとうございました。

自主企画のライブは少なめでしたが、ズミ氏との東北ツアー、音楽祭のプロデュースなどの大仕事を、たくさんの周囲のお力添えを得ながらやりきる事ができたのは、大きな収穫だったなと。

来年も、一歩一歩の小さな積み重ねを、腐らず、諦めずそして楽しみながら、進歩していけたらと思ってます。

みなさま、よい年越しを!

 


つくったぞ!

あれよあれよと過ぎ行く日々…今年もあと2週間か。

年末年始の「鬼スケ」に向け、リハーサルが乱立進行中。昨日今日は英哲師匠の今週末の益子から年明け3日の大阪公演までの集中リハを泊りがけで実施中であるが以下にその他のリハ・稽古レポートを…

 

1月11日「和っしょい」のリハを、四人囃子メンバーで実施。楽曲リハをしながら流れを皆で話し合い、曲目を差し替えたりしていい感じで内容が固まった。この4人でやるのは初めての楽曲が2曲、たたら氏の「かがり田楽」はこれまでにない大幅アレンジを加えた形になり、四人囃子ライブならではの骨太サウンドに新たな新鮮味も加わったと思う。当日はさらにゲストの木津かおりさんの民謡、鏡味味千代さんの太神楽も入っての豪華なステージがお楽しみいただけると思います。チケットまだあるようですので、ぜひお越しください。1月11日は、亀戸カメリアホールへ!

 

■14日には我が太鼓教室「UTSU-LA」発表会のリハ。

4クラス合同での稽古はこの日1日のみなので、生徒さんもセンセーもめっちゃ頑張った!全体像が見えてきて、皆の目の色もぐっと変わってきた。本番は、個々の出せるものを全部出し切って、良い演奏会にしたいものだ。出演者諸君、ファイト!

 

 

■翌15日には、オーストラリアゴールドコーストの「太鼓TOKO-TON」のSteve&Chie夫妻が来訪。

彼らとは長く、濃密な付き合いをさせてもらっている。今回は3時間ほどしか取れなかったがレッスンをして彼らの新曲にアドバイスを。この時代、太鼓といっても本当に様々で、海外に出て演奏・指導をしているプロもたくさんいる中で、「HASEサンに!」と自分を選んでくれ、来日の度のレッスンだけでなくオーストラリアでの公演・ワークショップも企画してくれる彼らの熱意には、本当に感謝である。来年訪豪の機会を是非…と熱く話してくれた。楽しみに待ってます!

 

 

てな感じで、このところステージからは遠ざかっているが、稽古&リハの合間にいろいろと作り物に勤しんでおりました。半ば以上趣味の領域とも思われるが(笑)。

 

 

太鼓台

発表会で「ようそろ囃子」の台が2つ必要になり、1台追加で作成。材料は稽古場にあったストックと、旧稽古場の解体資材で。制作費はペンキ台のみ。ホゾ穴も開け、かなり一生懸命作ったぞ。

完成台の横にある謎のアルファベットは…ナイショ。

 

切り株イス

これは伊豆で開かれた、間伐材を使って木工を楽しむワークショップに参加して製作。実際に林の中から木を切り出し、チェーンソーとグラインダーを使って2時間ほどで完成。他にベンチやテーブルなどを作ってる人もいて、木のフレッシュな匂いが辺り一面に漂い非常に楽しい一時だった。

 

チラシ

これは趣味じゃない(苦笑)。予算がなく頼める人がいないので仕方なく…だが、もうかなり長いことやってるのでイラストレーターにも慣れてきて「イヤ」ではなくなってきた。ライブ二本のチラシと発表会のプログラム。それぞれの公演への思い入れも強くなります。。。

 

うどん

どうしても美味しいうどんが食べたくなり、昆布にぼし削り節を買ってきて真面目に出汁をとり、地元裾野の「須山うどん」を茹でた。やっぱちゃんとダシとると美味い!ほかにも「タンメン」やら「たこ焼き」やらここのところちょくちょく料理してるが、いっつも写真撮り忘れるんだよなぁ…。

 

 

そうそうたこ焼き機はプレゼントでもらったのですが、次回は最近もらった「いただき物」の紹介でもしますか!(笑)

 


【2020公演情報】その他いろいろ編

前回に引き続き、年明けの公演告知。

自主企画ライブ以外の出演公演のご案内です。

 

来る年末年始は、なかなかの「鬼スケ」でありまして…

31日大晦日は、大阪・堺にて「カウントダウンコンサート」に英哲風雲の会として出演。

からの、夜走りで沼津にとんぼ返り、元旦は地元のショッピングセンター「サントムーン柿田川」にて恒例の「新春和太鼓ライブ」。本年に引き続き、小泉謙一とのデュオで午前中に2ステージ。つまり年をまたいで24時間中に3ステージ(苦笑)。キツいわ。。。

翌2日に大阪に舞い戻り、3日はこれまた恒例、大阪森ノ宮ピロティホールにて「林英哲太鼓の会コンサートスペシャル」。2年連続で実現が叶わなかった「林英哲&山下洋輔デュオ」が、今年こそやっとお送りできる…はずです!(笑)。

4日に沼津千本プラザ入り、5日同会場にて、我が太鼓教室『UTSU-LA(ウツラ)』発表会を開催します。

「ようそろ」時代から続けてきた従来の三島教室に加え、新たに沼津教室を開設、「UTSU-LA」と名を変えて、4年。幅広い年代の男女(圧倒的に女性が多いが)が、長年にわたって取り組める趣味・習いごととして太鼓を選び、仲間とともに和気藹々と稽古に打ち込んできた経過・成果を発表する場である。沼津教室についてはまだまだ拙い技術ではあるけれども、各自自分なりの目標と課題を掲げて、特別な会場での、多くの人前での演奏に臨む。三島教室生は今回、自らの演奏のみならず、沼津教室生のサポートも務め発表会全体を支える役目がある。本番が近づくにつれ、受講生の目の色が変わってくるのがわかる。本番自分の出演はわずかだが、自分のコンサートよりはるかに緊張し、疲れるのは明白である(笑)。みんな、ガンバレ!

 

すこし空いて11日は、以下の公演。

1月11日(土)新春邦楽「和っしょい」@カメリアホール

昨年の初ライブから大好評をいただいている「笛と太鼓の四人囃子」ライブ。

次で9回目となる新春邦楽公演「和っしょい」に呼んでいただいた。ゲストは民謡歌手の木津かおりさん、太神楽師・鏡味味千代さんのナビゲーションという豪華キャスト。今週金曜にリハだが、レパートリーにいろいろ新しいアレンジを加えてみようと思っている。この公演は、盛り上がりますよ〜。

 14:30開場 15:00開演

 亀戸文化センター カメリアホール(亀戸駅より徒歩2分)

 全席指定 前売り3500円 当日4000円

 詳細は こちら

 

 

というわけで、年末からの2週間は超濃密。ここを乗り切れるようにしっかり体を作って、事前の下準備をしっかりしとかなくてはってことで、ここ最近随分いろいろと作りものに勤しんでおりました。それについてはまた次回。

 


【2020公演情報】自主企画ライブ編

ずいぶんとブログ更新が空いてしまいました…その間、ボーッとしてたわけじゃなくあれこれ作ったり整理したり考えたり…ってそりゃみんなそうだわな。

 

あれこれ振り返りたいこともあるが、まずは先のお話、公演の告知をば。

 

年明け、公演が過密です。

まずは自主企画ライブ二本の宣伝。

 

2月1日(土)「音魂夜会2020」@スターパインズカフェ

前半は独奏約40分、後半は世界を股にかけ飛び回る超人気ピアニスト・林正樹氏とのデュオという激アツライブ。

このところソロへの意欲がふつふつと湧き上がってきた。どうやら周期があるようだ。

自分との対話、太鼓との対話。

一人でずっと舞台に立ち続けるのは心細いし、今回もきっと自分の頼りなさを痛感することになるのは目に見えているのだが、それでもやりたいと思う、この気持ちはなんなのだろう?やることによって、答えは見つかるのだろうか。

ピアノ・林さんとの共演は何年ぶりか。ヒジョーに楽しみである。

過去の共演曲「Japamenco」や「きざし」に加えて英哲師匠と山下洋輔さんの代表的バトル曲「ボレロ」にも挑戦する。巨匠たちのデュオとは違った一面が出せればなと思っている。

このライブ、必見です。ぜひ。

  18:00開場 18:30開演 

  吉祥寺スターパインズカフェ(吉祥寺駅より約300m)

  全席自由 前売り3800円 当日4300円(+1Drink)

  詳細は こちら

 

 

2月15日(土)「独奏夜会」@沼津ラクーン

こちらは、完全独奏です。

自分との対話、太鼓との対話に加え「空間との対話」がテーマとなる。

会場となる沼津駅前のラクーンビルの8階は、長らく「沼津の顔」だった「西武百貨店」が七年前に閉館となり、それ以来コンクリートや鉄骨がむき出しのまま時の流れから置き去りにされたような、無機質な『箱』である。

 この空間で、木質楽器の親玉・和太鼓は、何を震わせ、何を語るのか…

何もない空間ですが夜景だけは最高です。これだけでも一見の価値あり。

来られる方はぜひ防寒対策を。あ、椅子とトイレはあります(笑)。

  18:00開場 18:30開演 

  沼津ラクーンビル8F(JR沼津駅南口より徒歩2分)

  全席自由 前売り3000円 当日3500円

  [前日2/14にプレ公演あり、19:30開演 2000円

  詳細は こちら

 

上記2公演、はせみきたの「挑戦」を詰め込みます。ぜひご来場ください。

(写真は沼津ラクーン8F)

 


災害の生んだ再会

(珍しく演奏や太鼓活動とはまったく関係のない投稿でありますが…)

 

 さきの台風15号は、夏の終わりに伊豆〜神奈川〜千葉・茨城と広域にわたって大きな傷痕を残していった。

 誕生日が一緒の盟友・MaL(Breath奏者)さんが印西市在住で、隣町の佐倉市の知り合いの農家さんの敷地内の倒木処理に通っているSNS投稿を読み、わずかでもお役に立てるならと、先日1日だけお手伝いに行ってきた。

 朝7時から夜7時まできっちり12時間、初めて使うチェーンソー片手に林に入り、倒れた杉の木、折れ曲がった竹を切り、整理していく。がっつり肉体労働、情けないくらい全身バッキバキになったが、ひさびさ会ったMaLさんと初めて会った農家のUさんと、仕事の合間に冗談交じり(ばかり)でいっぱい話し、いっぱい笑った。めちゃくちゃ疲れたが、行って良かった。心から「有意義」と思える1日だった。 

 

さて、私はどこでしょう?

ここでーす

 

 千葉県では、今度の台風による農業被害が、東日本大震災の時を上回る巨額となるらしい。農業、酪農従事者の中には、これを機に廃業を決める(追い込まれる)方が相当数に及ぶかも知れないそうだ。生産に向け再び立ち直るためには、国や公的な「支援」というのが不可欠になってくるのかなと思う。

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 

 

 少し話が逸れるが、最近、災害が起きたときに限らず多くの政治的に解決困難な出来事に際して「○○に寄り添って」という言葉をとても頻繁に耳にする。近年の政治の世界で(昔からかも知れないが)、スローガンやキャッチフレーズのようなものが盛んに謳われていて、それらは時に中身を伴わず、あるいは響きは良いのだが漠然としすぎてなんだがよくわからない気がするのだが、個人的にはこの「○○に寄り添って」という言葉は、お願いだから、軽々に口にしないでほしい。その言葉が「しらじらしい」と受け取れてしまった瞬間、放たれた言葉は無益などころか害になる。足元の土が泥となり、踏み出す一歩が重く重く感じられるように思うのだ。決して「政界のトレンド」的なノリで決意を伴わずに放たれて良い言葉ではないと思う。

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 

 

 天災というのは起こる場所もその規模もいつも想定外だ。大災害への備えとして最も必要なのは、高い壁よりも壊れない家よりも、まずは自分と家族の身を守り生かすための最低限の装備、そして「想定外のものが来る、想定外のことになる」という心の準備(覚悟)だなと思う。そして、見るも無残な光景を目のあたりにして、途方にくれる我が身を奮い立たせ再興への一歩を踏み出す原動力となるのは、やはり「一緒にやろうぜ!」というマンパワー、これが一番なのだなとあらためて実感した。人並みの体力くらいしか持ち合わせているものはないが、今回できたご縁を機に、多少なりとも役に立てそうなことがあれば、折を見て再び足を運びたいと思っている。

 

 

 そうそう、MaLさんとひさびさ再会できたのは良かったが、やっぱりステージの上で相見えたいものだ。

 


今更ながら…2019夏 その2とその4

気がつけば田んぼの畦道に彼岸花が咲き、豊かに実った稲穂の黄色と鮮やかな赤、そして湿度が減ってカラリと晴れた青空のコントラストが美しい季節となった。大汗かきながらあちこち旅してバタバタと過ぎ去った夏も終わり、秋が来たなと実感する。

 

さて夏は過ぎ去り…という話だが、出来事が多すぎてレポートが追っつかず、「その2」と「その4」をすっ飛ばしてしまっていたので、ひと月以上前のことですが駆け足で振り返ってみようかと…。

 

 

「その2」

 この夏は師匠の現場も続いた。

 師匠が塾長、風雲の田代・辻が講師を務めた、東京世田谷区の子ども達を対象にした「せたがや太鼓塾」の発表会に参加。自分が参加した最終稽古→舞台リハーサル→本番の3回の中で、みるみるうちに子ども達の演奏・顔つきが変わっていくのがわかり面白かった。ここまでもってくるまで、限られた時間の中で子ども達を叱咤激励しながら人前で見せられるだけの「かたち」を整える苦労を思い、3人への心からの「ご苦労様でした」の気持ちが湧いてきた(笑)。

 次の週末は、長年に渡り親交の深い福井の「OTAIKO座明神」がホストとなり開催される日本有数の太鼓フェスティバル「OTAIKO響2019」にゲスト出演。30周年という節目を迎えたこのイベント、明神のみなさんの熱い思い、特にリーダー・上坂さんの「生き様」を感じる、熱意と気迫あふれるコンサートとなったと思う。明神の皆さんお疲れ様でした!そしてこれからも頑張って継続ください!しかし13人での「七星」は、やはり圧巻であった。。。

 福井から戻ってすぐ、次なる現場はサントリーホールにてテレビ朝日「題名のない音楽会」収録。

番組55周年(!)のスペシャル企画として、日本固有の楽器のトップ奏者と、世界で活躍する音楽家達が集結しての超豪華キャストによるコンサートとなった。一員として参加させていただけて光栄でした。放送は10月5日を初回に数回に渡る予定。お見逃しなく!

OTAIKO響2019 リハ風景

サントリーホール楽屋にて 箏曲界のレジェンド沢井先生と

 

 

「その4」

 師匠現場3連チャンを終え、休む間もなく「小泉謙一との東北二人旅」がスタート。花巻ワークショップ〜青森ライブ〜気仙沼ライブ&ワークショップと4日連続で敢行(レポート「その3」参照)。中日のOFFは盛岡にてジンギスカン〜冷麺〜じゃじゃ麺と食べ歩き。

じゃじゃ麺@盛岡

 

 再び花巻に戻り「銀河の里」にてライブ。「銀河の里」は訪れる度に、お年寄り・障害者・スタッフが皆で力を合わせて、何か新しいことに挑戦している。その姿を見、話を聞いていると「俺も頑張らなきゃなぁー!」と思う。ツアーのベースキャンプ役を喜んで買ってでて下さることに、心から感謝。シードルづくり、順調に進みますように(本当に美味しかった!)。

 一度東京に戻り、吉祥寺SPCにて「三宝会」「き・せ・き」と対バンで「わっしょい〜夏の陣」ライブ。3チームそれぞれまったく異なるカラーを打ち出し、まさに1度で3度おいしいライブとなったのでは?演じても皆かなり楽しんでました。

 再び東北へ。旅の締めくくりは福島いわきと相馬。いわきでは以前チャリティコンサートのゲスト出演でお世話になった「一打の会」さんが全面協力してくださり、コンパクトな会場ではあったが満席のお客様の前で熱演。ライブ後スーパー銭湯に直行でお風呂〜打ち上げのサイコーなアフターケア。この流れ、クセになりそう(笑)。翌日、真言宗豊山派の「千響」さんに混じって相馬にて「流灯会」に参加。演奏後、穏やかな海を流れてゆく灯篭と夜空に打ち上がる花火を見つつ、震災で亡くなった人を思い過ぎ行く夏を惜しみながら「二人旅」、完遂。8月31日。

 

打ち上げ後、銀河の里の太鼓隊「朔」のメンバー達と@銀河の里

 

 

というわけで年内の「大仕事」はひとまずこれで終了、自主企画のライブも年内はありません(俺、大丈夫か⁈ 笑)。

急遽2020年明け早々に開催を決めた教室の発表会や来年以降の中長期的な活動のプランを練ったり、解体が完了した旧稽古場の資材を使ってのDIY倉庫建造などを進めつつ、いただいている演奏仕事や教室指導に勤しもうと思っております。

ではでは、みなさまも充実した「収穫の秋」を!

 

 

いただいた 籠いっぱいの茄子ピーマン 調理に励む食欲の秋

 

大金星あげた日本のラガーマン 讃えてビールがすすむすすむ!

 

 


2019夏 その4とばしてその5 〜音楽祭に寄せて

台風15号は進路がすこしそれて神奈川以東の方が大きな被害を被ったようで、お見舞い申し上げます。在住の裾野市は夜通しものすごい風雨だったが明け方から天候回復、大事には至りませんでした。

 

さて、レポートその3の「ズミはせ東北ツアー」は31日に全行程を無事に、大成功のうちに終了。

旅の模様やらあちこちでお世話になった方々へのお礼を述べたいところだが、時は留まることなく先へ先へと進み…。

レポートその4はその2とともに後日必ず上げますので、今回は「その5」。

 

 

東北ツアーから戻り、収支の勘定も後回しで脳ミソを切り替え…

現在は「平山佐知子とつくる音楽祭」真っ只中。

 

参議院議員・平山佐知子さんが主催・ナビゲーションを務める「平山佐知子とつくる音楽祭」。

広く一般の方に平山氏の活動の一端を知っていただき、音楽祭収益を政治活動の資金とさせていただく、いわゆる「政治資金パーティー」というカテゴリに当たるわけですが、党からの割り当て資金のない無所属の議員さんが活動の礎を築く方法としては至極真っ当で粋なやり方だと、俺は思っている。もちろん自分も「仕事」として、ギャラをいただいてこの音楽祭に携わっています。

 

さてご縁あってこの音楽祭には昨年の第一回に引き続き連続出演。しかも演奏だけでなく音楽祭全体の構成・演出も任されており…半年以上前から水面下で仕事しておりました。

ジャンルにとらわれずバリエーション豊かな演奏を楽しんでいただこうということで、今年も面白い顔ぶれとなった。

 

 和太鼓 はせみきた

 アルゼンチンタンゴ 柴田奈穂(ヴァイオリン)

 声楽 大石陽介(バリトン)、大石真喜子(ソプラノ)、馬場祥子(ピアノ)

 

基本的にはガラ・コンサートスタイルで、後半に出演者勢揃いでのコラボレーションに挑戦。元アナウンサーの平山氏も、詩の朗読で参加。

譜面を書いたり台本を作ったり、ストップウォッチ片手にシミュレーションしたり…ない知恵を絞り出して精一杯段取りした。

まだ最終公演(三島)が残ってるのでネタバレは避けるが、出演者の皆さんが自分の拙い演出の意図を十二分に汲んでくれ、取り組んでくれているのが非常に嬉しい。各々畑は違えどもそれぞれの世界で培ってきた経験を生かして、期待以上のパフォーマンスで応えてくれている。また1週間で県内3公演、技術スタッフも同じ顔ぶれで、公演内容に磨きがかかっていくのが実感できるのが、本当に楽しい。共演者・スタッフ皆のおかげで、自信持って心からお勧めできるコンサートとなってます!

 

13日金曜日の三島市民文化会館が最終公演。大仕事の仕上げだ。

このようなチャンスをいただけたことに、心から感謝。

 



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太鼓奏者・はせ みきた

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