世界の果てまでタイコ担ぎ旅〜総集編3

 

『世界の果てまでタイコ担ぎ旅』総集編。

今回は、2012年林英哲中東ツアー。

 

 

師匠に風雲4名+アシスタントJoe、ゲスト竹井誠さん(笛・尺八)、舞台スタッフ+制作5名、総勢12名という大所帯での旅だった。

カタール、UAE、オマーン、バーレーンの4カ国。ひと月近い長旅だったように記憶している。

 

中東はとにかく建造物の大きさ・威厳に圧倒される。

 

出来立てホヤホヤの超巨大なホール。あらゆるものが電動可動式だった。

 

他所の国での勝手の違いに戸惑うことはもちろんあったが、同行スタッフがいる安心感で、出演者にとっては比較的気楽な、大名旅行でした(笑)。

 

砂漠ツアーに行ったり

 

スークでショッピングしたり。

 

全く似合わないオマーン帽をかぶったり(苦笑)。

 

 

オマーンでは、現地ミュージシャンとの交流があった。

中東と一括りに言っても、オマーンあたりはペルシャ湾の外側で海の向こうはアフリカなので、音楽・踊りはかなりアフリカ寄りの匂いを感じた。

 

イスラム圏の上級のホテルには、必ずと言っていいほどロビーでお茶をいただけるブースがある。

戒律上お酒を飲めない分、こういう文化が発達しているのか。

 

中東でとても気になるのが、一軒一軒の家の上に据えられているアンテナ。

やたらでかいパラボラが、一棟の建物に3個も4個もついてるのだ。

あの大きさが必要なのか?うまいこと集約することはできないのか?

建物や塀などえらいお金をかけてそうな家でも、屋根の上がとっちらかってる感じ。なんか笑ってしまう。

 

 

公演はおかげさまで、各地で大好評。

何処かの国で、師匠は偉い人から宝箱のようなものをもらっていた(香料の詰め合わせ?)。

大学のワークショップでは、イスラムの衣装で肌の露出を控えた女の子達の目元のメイクやネイルや携帯のデコレーションの「ビカビカ」さに、ちょっと引いてしまった(笑)。

 

各国大使館、現地職員の皆さんらにも大いに助けられ、非常に有意義な旅であった。感謝。

 


世界の果てまでタイコ担ぎ旅〜総集編2

 

『世界の果てまでタイコ担ぎ旅〜総集編2』今回は…

 

その2「ようそろ 東欧ツアー2009」

国際交流基金派遣事業、メンバーは はせ、岡田、山田路子(笛)、廣原武美(津軽三味線)の4名。

 

みんな若いなあ〜。

 

.魯鵐リー

ハンガリーは、これまで訪れた中でももっとも思い出深く、大好きな国の一つだ。

かの有名な、リスト音楽院の大講堂にてコンサート。

 

学校でのワークショップもあった。みっちー(路子)の能管のデモ演奏で、聴いたことのない異質で強烈な音色に驚き、小さな女の子が突如激しく泣きだしたっけ(笑)。太鼓体験コーナーは大受け。公演後給食もいただいた。

 

この国ではグヤーシュとホットワインが、とにかく美味しかった!

 

移動はいつも大荷物。この度は珍しくロストも破損もなかったように記憶している。

 

▲屮襯リア

異国感が半端なかった。なんせ文字がこれですから。

ノコポ?(これで「ようそろ」と読む)

 

新聞にも掲載された。

 

オペラ劇場にて公演。カーテンコール時、舞台端に重厚な花がいくつも飾られた。

「ドブロウットロ(おはよう)」「ブラゴダリャ(ありがとう)」MCのため頑張って覚えた。

 

早朝のTV出演。眠そう…。

 

この国の音楽はすごく独特で、変拍子なのに踊れる!

 

ポーランド

24時間しかいなかったので、写真がほとんどない…。

写真中央の方含め、大使館スタッフの女性が美人さん揃いだった(笑)。

いい顔で旅を締めくくってますね。

 

 

この旅以降、東欧に惹かれまくっている。

ミステリアスな感じとともに、アジアに通ずる親近感もあって。食べ物も、文化も。

クロアチア、エストニア、チェコ、ジョージア、そしてトルコ…行きたい国満載だ。

東欧旅したいです。どなたか仕事くださいな!

 

 

 

『自宅でできるオンライン太鼓レッスン』

 レッスンビデオ動画配信中!

https://mkthase.wixsite.com/mikitaonline

 

 


世界の果てまでタイコ担ぎ旅〜総集編1

ふと思い立って、

過去の海外ツアー&公演を、写真で振り返ってみようかと。

題して『世界の果てまでタイコ担ぎ旅〜総集編』。

 

写真が整理できてるのが2007年以降なので、そこから行きまーす。

 

その1「2007年 ようそろ アフリカ〜中東ツアー」

国際交流基金派遣事業、ようそろ初の海外公演ツアー。ツアーメンバーは相方・岡田と、かりん(25絃箏)、原口朋丈(笛・津軽三味線)。

 

.吋縫

 

ケニア・ナイロビの国立劇場にて。すぐ停電するし、舞台のど真ん中に穴が空いてたな(笑)。

トタン屋根なので、スコールが降ると太鼓よりうるさかった。

夜、やはりすぐ停電するエチオピア料理店での食事は、闇鍋レベルにスリリングだった〜。

着いて早々ホテルのエレベーターが止まる。深夜ベランダでなぜか行われていた水道工事(翌朝判明)のおかげでガクブルしながら物音とボソボソ会話に怯えながらのアフリカ初夜。モニタースピーカがなく、かりんは大使館のポータブル拡声器を専用モニターにしていた。コンサートは超盛り上がった。現地職員さんはめちゃ個性的、[世界で活躍する日本人女性100]にも選ばれたニャティティ奏者・アニャンゴさんは公演当日「軽いマラリアで…」と言いながら熱演してた。キョーレツなアフリカ初体験だった。

 

▲皀競鵐咫璽

 

長く続いた内戦の傷跡があちこちに残っており、街中には手足を失った人が荷物を運ぶ台車に乗って路上で物乞いをしていた。決して豊かではないが、市中に「生きるエネルギー」が満ち溢れていて圧倒された。スペイン領だったらしく食事はとても美味しかった。国民の人柄はケニアより穏やかで朴訥なイメージだった。公演中のMC、現地の言葉「カニマンボ(意味忘れた)」の一言で一気に聴衆との距離が縮まったっけ。公演前に客席全体に殺虫剤をスプレー散布してる様子には、恐怖を覚えた(笑)。

 

UAE

 

所変わって中東の超大金持ち国・UAEへ。空港、ホテル、ゴールドスーク(黄金市場)…全てが金ピカで目がくらんだ。写真中央の櫓台の上に乗るはずだった太鼓が空港でロストし、後日傷だらけになって発見された(かりんの箏も破損)。公演は学生相手だったか、聴衆の態度が悪くキレたっけな(苦笑)。アブダビの大使館職員さんご夫婦がとても親しく接してくれ、自宅パーティも開いてくれた。ぷっちょ大好きのサイキさん、お元気だろうか…。

 

 

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日本人の特性について

 

「緊急事態宣言」が延長された。

心もフトコロも辛いが、なんとか踏ん張るしかない。

 

総理会見をしばらく見ていたが、途中で消した。答えに窮している様子がちょくちょくあり、見ていられなかったというか。

過去に経験したことがないような困難に直面している中、一国のリーダーとして発するひと言ひと言の重み、プレッシャーと戦うのは、並大抵のことではないだろう。

安倍さんの肩を持つ気はさらさら無いが。

 

その会見中の発言。

「夜の街の人通り、駅の改札を通る人の動き等、9割近く減っているデータもございます、罰則を持たない要請に対して、そこまでのご協力をいただいているわけでございます」と。

海外から見ても、拘束力の弱い自粛要請に対し粛々と従う(協力する)日本人の姿勢には、驚きを感じる人は多いらしい。

これはすごいことのようだ。

すごいことのようだが…

俺はちょっと「怖い」。

 

SNSの投稿など見ていると、

「ジョギングするにもマスクを着用するのが常識だと言われた」とか、「人気の少ない河川敷で楽器の練習をしてたら白い目で見られた」というような話が載っている。

いや、今は「用心に越したことはない」というのはよくわかりますよ。

それと、都会と地方との事情の違いなんかもあると思いますよ。

でも…

 

 

どうやら、我々日本人には、

「規律(ルールとイコールではない)をきっちり守る、常識を重んじる」という特性と、「一つの『道』を、とことん突き詰める」という特性があるようだ。

これは例えば、震災時にも列を乱さずきちんと並んで物資をうけとるとか、宮大工や工芸職人の技の極め方とか、柔・剣・書・花・茶(太鼓も?)などが『道』として精神面も含めて受け継がれていくこととかでは、素晴らしい一面を見せる。

だがこれに加え、我々には「同調志向」という特性もある。「これはこういうもんでしょ?」「こうが当たり前よね」「みんなそうしてるし」的な。

周りの人と同じであることを望む、周りに同じであることを求める。

前者のストイックな一面と、後者の同調志向が合わさると、ちょっと怖いことになりませんか?

 

ある本で読んだのだが、太平洋戦争で日本がどうしようもないところまで泥沼に落ち込んでいったのは、「中流階級」と呼ばれる国民層が、上層が示す姿勢をストイックに実践し、同調を促す姿勢が「監視」となって互いを見張るようになり、最後には命をかけた「ガマン大会」状態になってしまったからだという考えがあるらしい。

 

気がつくと今の状況、少し似てやしませんか?

ウイルスとともに「欲しがりません勝つまでは」的な思考が、世の中に蔓延し始めてやしませんか?

 

 

俺たちはいま、自分の欲求よりも家族の、社会の安全を優先して行動するべきだとは思う。「三密」その他の指標と照らし合わせて、行動すべきだとも思う。

でも、その指標を上回るような厳しさを、他者にまで求めるのはいかがなものか?

 

 

これからきっと俺たちのような業種は、おそらく最後まで「自粛」を求められる分野だろうと思う。

当たり前にウイルスは怖い。感染るのも、感染すのも怖い。

社会全体の情勢をしっかり見つめながら、それでも、最後は「自分で判断する」意思を、保ちたいものだ。

 


日本人の特性について

 

「緊急事態宣言」が延長された。

心もフトコロも辛いが、なんとか踏ん張るしかない。

 

総理会見をしばらく見ていたが、途中で消した。答えに窮している様子がちょくちょくあり、見ていられなかったというか。

過去に経験したことがないような困難に直面している中、一国のリーダーとして発するひと言ひと言の重み、プレッシャーと戦うのは、並大抵のことではないだろう。

安倍さんの肩を持つ気はさらさら無いが。

 

その会見中の発言。

「夜の街の人通り、駅の改札を通る人の動き等、9割近く減っているデータもございます、罰則を持たない要請に対して、そこまでのご協力をいただいているわけでございます」と。

海外から見ても、拘束力の弱い自粛要請に対し粛々と従う(協力する)日本人の姿勢には、驚きを感じる人は多いらしい。

これはすごいことのようだ。

すごいことのようだが…

俺はちょっと「怖い」。

 

SNSの投稿など見ていると、

「ジョギングするにもマスクを着用するのが常識だと言われた」とか、「人気の少ない河川敷で楽器の練習をしてたら白い目で見られた」というような話が載っている。

いや、今は「用心に越したことはない」というのはよくわかりますよ。

それと、都会と地方との事情の違いなんかもあると思いますよ。

でも…

 

 

どうやら、我々日本人には、

「規律(ルールとイコールではない)をきっちり守る、常識を重んじる」という特性と、「一つの『道』を、とことん突き詰める」という特性があるようだ。

これは例えば、震災時にも列を乱さずきちんと並んで物資をうけとるとか、宮大工や工芸職人の技の極め方とか、柔・剣・書・花・茶(太鼓も?)などが『道』として精神面も含めて受け継がれていくこととかでは、素晴らしい一面を見せる。

だがこれに加え、我々には「同調志向」という特性もある。「これはこういうもんでしょ?」「こうが当たり前よね」「みんなそうしてるし」的な。

周りの人と同じであることを望む、周りに同じであることを求める。

前者のストイックな一面と、後者の同調志向が合わさると、ちょっと怖いことになりませんか?

 

ある本で読んだのだが、太平洋戦争で日本がどうしようもないところまで泥沼に落ち込んでいったのは、「中流階級」と呼ばれる国民層が、上層が示す姿勢をストイックに実践し、同調を促す姿勢が「監視」となって互いを見張るようになり、最後には命をかけた「ガマン大会」状態になってしまったからだという考えがあるらしい。

 

気がつくと今の状況、少し似てやしませんか?

ウイルスとともに「欲しがりません勝つまでは」的な思考が、世の中に蔓延し始めてやしませんか?

 

 

俺たちはいま、自分の欲求よりも家族の、社会の安全を優先して行動するべきだとは思う。「三密」その他の指標と照らし合わせて、行動すべきだとも思う。

でも、その指標を上回るような厳しさを、他者にまで求めるのはいかがなものか?

 

 

これからきっと俺たちのような業種は、おそらく最後まで「自粛」を求められる分野だろうと思う。

当たり前にウイルスは怖い。感染るのも、感染すのも怖い。

社会全体の情勢をしっかり見つめながら、それでも、最後は「自分で判断する」意思を、保ちたいものだ。

 


サイト立ち上げに寄せて

 

昨日、二ヶ月ぶりにブログ更新を更新した。

みなさん、いかがお過ごしですか?

 

ふた月前は、まだ完全な「ひと事」だったな。

ブログ読み返しても「ウイルス」の文字も出てこない。沼津ラクーンでの『独奏夜会』を無事に終え、その余韻に浸っていた頃だ。

まさかそこから、こんなに世の中がひっくり返るほどの変化が訪れるとは…。

 

 演奏の仕事は完全に停止し、教室もいつ再開できるかわからない状態。

 今はただ、ひっそりと息を殺して事態の収束を待つばかり…

 

と、おとなしくしてられる質でもなく。

 

幸い自分には稽古場があるので、誰にも会うことなく、一人で太鼓と向き合うことができる。なんと贅沢なことか。

そして「稽古場の脇に倉庫を立てる」という壮大な?ミッションもある。

加えて、なんとか生き延びるために新たな行動に踏み出さねば…と思案を巡らすべき「課題」もある。

やるべきこと、やりたいことは、いくらでもあるのだ。

考えてみれば、俺的には普段仕事がない時の日常の暮らし方と、なんら変わっていないではないか!!

 

というわけで、元気に暮らしてます。今のところ。

体の健康を維持するための運動・稽古と、心の健康を維持するための大工仕事(中ば趣味)に勤しんでおりましたが、ちょうど2週間前からは、昨日公開した「オンライン太鼓レッスンサイト」の立ち上げに向け、しゃにむに打ち込んでいた。

 

経緯を少しお話ししたい。

 

太鼓を通じてつながっている海外の親しい友人たちが「大丈夫?」「がんばろうね」との励ましの言葉に加えて

「オンラインでレッスンしてくれない?」

と声をかけてくれた。レッスンしてほしい気持ち2割、力になりたい気持ち8割で言ってくれてるんだと思う。ホント嬉しかった!

そうか、世界のあちこちで、太鼓に触れられず、仲間にも会えず、暗い気持ちになっている太鼓好きがたくさんいるんだ、と気づき、彼らと繋がれて、わずかでも彼らの役に立てて、俺自身も生きる糧を得られる、そんなシステムを作ろう!と、一念発起した次第。

 

無料ではやらない。

と決めていた。

 

これが俺の仕事だから。

俺が今まで、培ってきたものだから。

英哲師匠や尺八の土井さん、その他多くの「舞台人」から得た、貴重な経験や知識だから。

それだけの、いやそれ以上の価値があるものを提供するという自信と覚悟を持って、臨んでいるから。

 

 

お金は大事。

でも、もう一つ大事なことがある。

 

 

「社会と繋がっていたい」

 

 

これこそが、今の自分が欲している一番のものなんだということに、今日気付いた。

SNSもそう。風雲の仲間とのオンライン飲み会もそう。

人間やっぱり最も必要なものは、「人との繋がり」なのだな、と。

 

 

この24時間のうちに、国内外の10名ほどの人が、レッスンに参加してくれた。

心より、感謝申し上げます。

 

 

 


まことに突然ではありますが

インフォメーションです。

 

まことに突然ではありますが…

 

「オンライン太鼓レッスン」はじめます!

 

サイト名は[ UTSU-LA.net ]。

「レッスン動画」を配信、動画を見ながら定めたテーマにそくした稽古に取り組んでもらいます。

動画内では、はせみきたが手本を示したり下拍子を打ったりしながら、あなたの稽古のお手伝いをします。解説も加えながら稽古内容を深めていきます。

「スタンダード編」「アドバンスド編」の二種の動画を用意。さらにレッスン内容を深めたい方は、ミーティングアプリを使ってのプライベートレッスンも選択できます。個々のレベルや深めたい度合いに合わせてご利用いただけると思います。

大きな音を出さない、激しい運動を行わないという縛りの中での稽古なので、どうしても補助訓練的な内容となりますが、リズム、打法、体づくり、表現…などのカテゴリ表示により、レッスン内容が自分にとって必要なものかどうかの判断ができるようになっています。

 

はい、「有料」です。

わたくしのこれまで培ってきた「経験」「知識」を、注ぎ込んだ内容ですので。

わたくし自身が「生き延びる」ためでもありますので。

 

このレッスンは、ウイルス蔓延の事態が収束した後も継続して行っていくつもりです。

 

とにかく急ピッチでサイトを立ち上げ、[レッスン1」の動画を用意しました。あと2〜3週間の間に[レッスン2][レッスン3]もアップする予定です。

 

まずは一度、サイトをご覧ください。

「こんなサイトができたらしいよ」とお仲間に勧めていただいたり、SNS等でシェアしていただけたら嬉しいです。

どうぞよろしくお願いします。

 

 

自宅でできるオンライン太鼓レッスン

[UTSU-LA.net]

https://mkthase.wixsite.com/mikitaonline/blank

 

 


演奏後記 蝶となり鬼となり仏となり…

 

沼津ラクーンビル8階での『独奏夜会』を無事終え、

会場のリセット、稽古場のリセットもようやく終え、

あまりに濃密な1週間だったので、心のどこか一箇所がポコッと穴が空いているような…。

おかげさまをもちまして、14日のプレ公演を合わせて90名近いお客様にご来場いただき、大成功と呼べる形となりました。

 

 

あの公演を構成するにあたり、そして一曲一曲を形にしていく上での思いというものをどうしても残しておきたいと思い、以下に綴ります。読みたい方だけ目を通していただければ。

 

 

オープニング「風をゆく」

今回のライブをやるにあたって、ビルの1フロアといういわゆる劇場ではない特殊な空間と、そこに漂う空気や時間の流れを、その場にいる人皆と「共有したい」という気持ちが念頭にあった。「日常空間からエレベーターを上がってなんだか不思議な場所にやってきて、ライブが始まったと思ったらさらに別の次元にスリップしちゃった」というような。開演時間前から桶太鼓の調緒を調整しているところから見せていたのはそういう意図があって、このオープニングとラストの大太鼓の中でスローモーションの動きを取り入れたのは、時空の歪み的なものを表現したかったのだがその感じが出せたかどうか。次のシーンへの移り変わりの演出は、スーパーバイザー・ズミ氏のアイデアも取り入れて、とても気に入っている。

 

セット曲「又三郎」

ループマシンを使用し、自分の打った下拍子のリズムに合わせて即興演奏を展開していく曲。

好き嫌いの分かれる演目だと思う。稽古を積み回数を重ねるごとに「こなれて」きた感触はあったのだが、本番はやはり難しい。。。プレ・本公演いずれもトラブル発生、比較的落ち着いて対処はできたものの、うーん、とにかく「難しい」の一言に尽きる。

 

語り打ち「八郎」

子どもの頃から大好きだった斉藤隆介氏の『八郎』は、いつか自分の作品の題材にしたいと思っていた。太鼓を打ちながら「語る」ということには10年近く前からチャレンジしていて(知る人ぞ知る「Turtle`s Dream」という演目)、今回一つの形にできたことは非常に感慨深い。演じるにあたっては「空間に助けられた」という思いが強い。プレ公演にひょっこり顔を出してくれた元相方・岡田寛行のダメ出し(笑)を受け、本公演はもう一段階クオリティを上げられたように思う。(岡田はこの「打ち語り」を活動の主軸の一つにしています。機会があれば是非)

 

ハングドラム「茫洋」

「八郎」からのこの流れはとても気に入っている。

今回は照明に徹してくれたズミ氏とのデュオでもやっているので、自分の耳の中にはズミ氏の太鼓も聴こえてきていた。今年秋口にはまたズミ氏とのプチツアーを計画中なので、お楽しみに!

 

締太鼓とドラ「砂丘の星空」

アンケートを拝見すると、この曲が好き、という意見が意外に多くて驚いた。

締太鼓や銅鑼の硬質な音の粒を星の瞬きや砂の粒になぞらえて、音のない世界を音で表現しようという、極めてマニアックな演奏という意識が自分の中にあるので。派手なアクションもなし、乗れるリズムでもなし、演る側も聴く側も緊張を伴う演目だと思うが、あの空間にはとてもマッチしていたのかも。

最後の大太鼓に行く前に、会場をぐるっと回ってみた。今回は窓を背にする客席のレイアウトにしたので、自分が歩き回ることで外の景色に目をやる機会が作れるかなと。あの演奏の流れの中でふと窓の外の景色を見たとき、みなさんは何を感じたのだろうか…。

 

大太鼓「空穿ちて道ひらく」

いつもより余計に打ってみました(笑)。

近年、「楽器を鳴らす」ことへの理解が少し深まってきて、それが具現化できる体に少しずつ近づいてきている実感はあるのだが、師匠のように、楽器を鳴らすだけでなく、音を発した後の、その場に響き漂う音まで操るような演奏になるまでには、まだまだ先は長いと痛感。精進します。

アンケートには

「バチの描く軌道が、蝶のよう」

「ものすごいエネルギー 鬼を感じた」

「空間が一瞬寺院の本堂に はせが仏像になった」

など、身に余る感想をいただいた。

 

俺は俺自身として、あるいは何者でもなくただ音を発する源としてあの場にいたつもりですが、自分の音と姿からお客様がいろいろに想像を馳せてくださったのなら、この上なく嬉しい、ガッツポーズもんです。

 

 

今回、会場の使い方を決め客席のレイアウトを考え、照明のプランを練り、配線を工夫し、会場のしつらえ(幕吊り、受付、最低限の案内の掲示など)を整え…と、全てを自分でやった。本当に濃密で、有意義な5日間だった。

そしてそのうちの3日間を、共にあの空間をつくりアイデアを注ぎ込んでくれた「小泉謙一」この人がいたからこそ、成し遂げられたことであるのは言うまでもない。

 

今回ほどの大掛かりなことができるかはわからないが(自分的にはかなりな大掛かり、だったんです)、あの場所ならではのパフォーマンスというものを、場所を使わせてもらえる限りはなるべく定期的に開催していければと思っている。

次回の開催を、ご期待ください(首を長めに伸ばして、ね 笑)。

 

 

ありがとうございました。

 

 

 


「音魂夜会」終え、「独奏夜会」へ。

 スターパインズカフェ「音魂夜会」無事終了。

 

 前半のソロ、構成はなかなかうまくいったと思う。

ループマシンを使用しての演目「又三郎」は、演奏しながらの機械の操作にも慣れてきて、だいぶこなれてきた。

唄もの「茫洋」は、病み上がりで咳が出だすと止まらない状態だったので、できるかどうか不安だったのだが、まあなんとか。

曲間のささやかな演出も含め良い流れが作れたとは思うのだが、終演後ハコのスタッフさんから「(ハセさんのソロプログラムならば)もっと緊張感出しても良いのでは?」というご意見も出た。またお客様から「セットリストとか、曲解説が欲しい!」というご意見も。ハイ、今後善処します!(笑)。

 後半の林正樹さんとのデュオは、やはり刺激満載の45分だった。

事前のリハでも、現場に入ってからも、林さんの口からは常に物腰柔らかく、それでいてヒジョーに難しい提案・リクエストが繰り出される。それもこれも、全ては「みんながハッピーになる音楽」をその場に出現させるための提案であることはこれまでの共演でよくわかっているので、俺は時間の限り、全身全霊を持ってトライすることに決めている。彼には俺に見えていない世界が見えている。だから、トライすることによって想像もしなかったような音楽がそこに生まれることもあって、まさに「目からウロコ」を、本番中に体感するのである。「ボレロ」も「五七の魔法」も、このデュオならではの世界を創出できたと、思う。

 

 限られた時間、制約の中で、やっつけ仕事にせず真摯にその場の音楽・ステージづくりに取り組んでくれる仲間・スタッフとの仕事を終えた後の満足感は、えも言われぬご褒美だ。林さん、スタッフの皆さん、本当にどうもありがとう!

 

 

 さて、次なる公演が迫っている。

来週末は沼津での、完全ソロ公演だ。

一切の装飾物が取り払われた、コンクリート剥き出しのビルの1フロア。夜になると目の前の沼津駅や近隣のネオンが輝いているが、ガラス一枚隔てた内側は、世の中から取り残されてしまったような、無機質な空気が漂っている。常設のステージも、照明も、客席もない。

 この空間で、どのような音を描くか。

演奏予定の曲はおおむね絞ってあるが、決定は来週現場入りしてからだ。仮設の照明を組み、客席をこしらえ、音を出してから、決める。こういう舞台の作り方は、初の試みだ。1週間かけて、沼津ラクーン8階に、魂を吹き込みます。

 これまでに見たことのない はせみきたのステージになること間違いなし。俺が未経験なのだから(笑)。

ぜひ皆さん、お越しください。

 

「独奏夜会」

出演:はせみきた(太鼓 ほか)

 

2月15日(土) 18:00開場 18:30開演

沼津ラクーン8F(JR沼津駅南口より徒歩2分)

詳細は こちら

 

 

 

 

 

 

 


稽古始め。

あけましておめでとうございます。本年も はせみきた をどうぞよろしくお願いします。

 

年末年始の「鬼スケ」を無事乗り越え、ホッと一息。

大晦日のカウントダウンを終え、夜走りで静岡に戻り、「サントムーン柿田川」で恒例の新春ライブをズミ氏と。翌日再び大阪へ、3日に森ノ宮ピロティホールで英哲師匠のコンサート。3年越しにやっと実現した山下洋輔さんとのデュオは、聴き応え満点の熱い演奏だった。戻って5日には我が教室「UTSU-LA(ウツラ)」の発表会。受講生一同、本当によく頑張りました!終演後、皆の高揚した顔を見て「やってよかった」と実感。みんな、お疲れ様!

 

今週は、たっぷりと一人稽古に没頭している。

今週末の亀戸カメリアホール「和っしょい」の四人囃子、来月1日のスターパインズのソロ&林正樹氏とのデュオ、そして14、15日の沼津ラクーンでの「どソロ」に向け、あれこれと内容固め、小物作りそして稽古に、たっぷり時間を費やしている。

じっくり稽古に勤しむのは久しぶりで、なんとも贅沢な時間だ。リズムのキレ、響きの豊かさ、様々な音色やタッチを追求しひたすら打ち続ける…時間を気にせず、存分に取り組める環境あってこその稽古。太鼓を始めて36年、プロの道に入って20年経つのに、未だに発見の連続。太鼓って、面白い!

 

たまたまTVのバラエティ番組を観ていたら、ラグビー日本代表の「笑わない男」稲垣選手が、「正月に一年の目標を立てるのは当たり前でしょ」と言っていた。

「そうだな、目標立てなくちゃな」と思った時にふっと頭に浮かんだのが、

 

 今年は「人を思って太鼓を打つ」

 

である。

 

聴いてくれているお客様、ともに舞台に立つ共演者や仲間達、記憶の中の人、想像上の人、生徒たち、家族…。

ステージで演奏している時も、一人稽古している時も、教室のレッスン中も。

その場にいる人いない人、その時々でいろんな人を思い、太鼓を打とうと思う。

漠然として我ながら意味ワカラン(苦笑)が、これが今年の俺の目標。

 

いつかどこかで、あなたのことを思って太鼓を打ってるはずです。

 

 

さあ、明日も稽古に励もう!!

 

(元旦サントムーンにて。ズミ氏と)



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太鼓奏者・はせ みきた

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