準備期間が、宝。


CDのレコーディングが、目前に迫ってきた。

27−28、そして31日の3日間で、9曲。
今回のCDは「ティートックレコーズ」というメジャーレーベルからのリリースとなる。
そう、今回はいわゆる「自主制作」ではないのだ。

レコーディングは、茨城県にある自社スタジオにて。
非常に特殊な空間を持つレコーディングスタジオで、エンジニアの金野さんは太鼓のレコーディングは今回が初めて。
あの空間でどんな音楽が生まれどんな音が録れるのか、期待と不安が膨らむ。

この2〜3ヶ月、本当にたくさん、太鼓を打った。一人で。
レコーディングに向けての曲作り、そして稽古。仕事が薄かった分、本当によく稽古場に通った(笑)。
いろいろな発見があった。
自分自身と向き合う時間にもなった。
気持ちが負のベクトルに向かい、落ち込むこともあった。
楽しかったというよりは、苦しかったししんどかったけど、幸せだった。
そりゃそうだ、はっきり目に見える目標に向かって、日々大好きな(はずの)太鼓に向かい続けていたのだから。

こんな貴重な時間をもつきっかけを作ってくれたレコード会社に、そして、ろくに稼ぎもせず毎日ブツブツ独り言をつぶやきながら稽古場に向かう、ダメダメ男を黙って送り出しそっと見守ってくれた家族に、心から感謝している。




悔しいけれど、凄すぎ!


いやー、昨日の師匠、凄かったね〜。
いつも凄いんだけど、ね。

入間市市民会館、40年前に鬼太鼓座のレコーディングを行った場所だということだが、本当に響きのクリアなホールで、演奏している我々もとても気持ちが良かった。

現在自分がレコーディングに向けて演奏の磨き上げに取り組んでいる最中なので余計に感じるのだが、師匠は本当に凄い。

セットソロの組み立て、大太鼓の響きの引き出し方、そして無限の音色を生み出すタッチのバリエーション…
それに加えた瞬時の発想の豊かさと大胆さ、そしてとてつもない集中力。

こちとら、レコーディングするのがイヤになっちまうよ(苦笑)。

まあ、そんな超絶パフォーマンスにいつも間近で触れられているおかげで、「理想」の音は頭の中に聴こえている。そこにどれだけ迫れるか、そして「自分らしさ」をどれだけ盛り込めるか、これが今回のレコーディングの命題だ。

全8曲プラス1。ソロ3曲、デュオ3曲、トリオ3曲というラインナップ。
具材はそろった。あと2週間、どこまで美味しく煮込めるか…。

そんなことを考えながら、公演後に圏央道〜中央道〜富士五湖道路と高速を乗り継ぎ、月の輝く
夜空の下家路へ向かった夜であった。



写真は土曜日の朝、6時出で入間に向かう途中の、御殿場〜山中湖あたりの雪景色。
前夜の雨(雪)が心配で早く出たが、幸い順調で快適なドライブだった。
会場には盟友・小泉謙一も駆けつけてくれた。
彼は来月3日に、吉祥寺スターパインズカフェでソロライブをやる。
楽しみだ。絶対行くぞ!(詳細は コチラ



突撃!岡田の稽古場/3.11におもう


昨日はレコーディングに向け、ひさびさに岡田氏と稽古。

今回は、岡田の拠点・掛川市の「オカダスタジオ(通称)」を訪問。

東名と国道1号をひた走り、掛川バイパス「西郷」インターを降りてひたすら北上。
かなり奥深くに入った「原泉」という地区に、岡田がテナントとして入っている複合施設「さくら咲く学校」がある。ここ、一言ではうまく言えないがちょっと面白い施設だ。(詳しく知りたい方は コチラ


見ての通り、元小学校である。写真は岡田の部屋。
ほかにもいくつかのテナントが入っていて、ちょくちょくイベントもやっているそうだ。
とても良い環境で、リハーサルも順調に進み、ひと安心。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

今日は、本当に穏やかで清々しい天気だった。
我が三島稽古場周辺でも、あちこちで春を感じられる。


3年前の今日は金曜日、つまり教室の日で、昼間から岡田と稽古をしている最中にかなりの揺れが来て、一応家族の無事を確かめた後、普通に稽古を続け、周囲の騒がしさで夕方やっとテレビをつけ、そこに映っていたとても現実とは容認しがたい映像に、あっけにとられていたのを思い出す。

今日は稽古を早く切り上げ、この素晴らしい穏やかな陽気の中、東北に思いを馳せていた。
3年前も、今も何も変わらない。
自分には、何もできない。
あの出来事を通して、見たもの、聞いたもの、感じたことを、胸に刻み付けておくこと、そしてあの日を機にスタートしたいろいろなことに、しっかりと目を向け続ける以外は。

今年も縁あって、6月に大槌町を訪ねることになっている。
おととし、かりんさん・いしまるさんと回った岩手〜宮城の旅。多くの現実をこの目で見て、聞いて、触れてきた。現地に行って、触れ合いたいという一心だったが、結果的に多くのものをもらって、帰ってきた。
あの時のご縁を通して、今年もいつくかの土地に足を運び、土地の人たちと触れ合ってきたいと思っている。

いまごろ、気仙沼市では、ライブをやった「マルト斉藤茶舗」の息子さん・斉藤道有が中心になって、夜空に3本の光の柱が立ち上げられていることだろう。
また、彼らに出会うのが楽しみだ。


 

生きてます


長らくブログの更新を怠ってしまった。。。
ここのところ一般公開の演奏機会もなくブログも更新してなかったので、「ひょっとして消えたか!?」と思われたかもしれないが、

おかげさまで大きな風邪も引かず、元気でひっそりと生きております(笑)。


ここ最近は、とにかくレコーディングに向け、曲作り、編曲、楽器メンテ/手配/製作、そして稽古と、ほとんど稽古場に籠もりっきりで作業している。
そして帰宅後は、譜面書きに資料揃え、事務手配系のデスクワークに追われ、パソコンにはりついている。

ようやく曲構成は全曲かたまった。後は共演者とのリハーサルと、自分自身の稽古だ。

今回のCDは、5人のゲストを迎える。
太鼓・岡田寛行、尺八・小濱明人、ピアノ・林正樹、篠笛・山田路子、津軽三味線・山中信人の5名だ(あいうえお順、敬称略)。

明日は岡田氏と、水曜日には林さん、みっちーとリハ。
集中していこう!

CDの情報、少しずつブログにアップしていこうと思っている。
心入れ替えて な る べ く こまめに更新する所存ですので、お楽しみに。

(写真はさきの師匠ツアー『迷宮の鼓美術少年』ポスター(横尾忠則作品)。額を誂えて入れてみた。うん、カッコイイ)



 


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太鼓奏者・はせ みきた

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