「森本バレエ」共演
さる4月30日、静岡の「森本バレエ」さんの発表会に出演。
第3部の、新作コンテンポラリーダンス作品「カレイドスコープ」の中のワンシーンで、大太鼓の生演奏でダンサーさんとコラボ。
もともと自分のCDに収録されている「空穿ちて道ひらく」の音源で振り付けが完成されているので、ほぼその音源通りに演奏しなければならない。アドリブ要素の多い太鼓演奏で、これはなかなかに大変なことでして。。。キンチョーした!
舞台奥の山台にのぼり、ひたひたと演奏がスタート。他の演者に完全に背を向けた状態での演奏というのはいつもと同じと言えば同じだが、彼らは音を発しない。かろうじて感じる、呼吸や、床とシューズの摩擦音、動きによって生じる空気の揺れなど…まさに「気配」だけを頼りに、彼らの存在と「気」を感じながら音を紡いていくという作業は、ものすごい集中力を要した。でも逆に途中からは、そんな微かなものから感じる彼らのパワーに後押しされ、流れに身をまかせるように、自分の演奏に没頭できた。
これまでにない感覚を味わえた、濃い8分間だった。
大太鼓曲半ばでは、森本京子さんとのデュオ。
京子さんの踊りは、凄い。
あの華奢な両腕が広げられ、ゆっくりと弧を描いているだけで、舞台上の、いや劇場中の空気が、掻き回されるのがわかる。
このデュオシーンのみ、アドリブが許される。その場で生まれる音に、京子さんが即座に反応してくれるのだ。
今回は急きょの出演だったため、他のシーンでの共演はテクニカル面の問題もあり今回は見送り。その代わりに、夏の日本平野外劇場での公演の作品作りに参加、再度共演させていただくことになった。夏には、より濃密に太鼓とダンスが絡み合った作品を作れそうだ。今から本当に楽しみ。
3歳くらいの子供から、子育てがひと段落し再び大好きなバレエに戻ってきた大人の方達まで、みんながそれぞれの想いとともに、晴れの舞台に立ちスポットライトを浴びながら無心に踊る姿は、一人一人皆素敵だった。充実した時間でした。感謝。
- 2017.05.02 Tuesday
- 22:52
- 太鼓担ぎ旅
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背中でしか見ることの出来ない気配、それがあの緊張感をさらに膨らめるのでしょうか✨
夏も楽しみです(๑>◡<๑)宜しくお願いします!