JICA隊員との交流
ダンサーはだいたい中学生くらい。現代のマラウイのダンスミュージックと、伊藤多喜雄さんの「よさこいソーラン」を彼らが踊り、我々が絡むという形でのコラボ。みんな身体能力が高い。キレキレの動きで、うちの辻タスクもタジタジ(笑)。会場は大いに盛り上がり、来賓のスポーツ大臣が飛び入り参加して湧きに湧いた。
「よさこいソーラン」を指導したのは、この地に派遣されているJICAの若者達。もちろん他に専門職の仕事があって、その合間に練習をして指導してくれたらしい。
公演翌日、大使公邸での夕食会で彼らと食事を共にした。振る舞われた日本食のごちそうに歓声を上げ嬉しそうに食べながら、マラウイでの壮絶な(笑)生活を明るく楽しく語ってくれた。
日本政府の後ろ盾があるとは言え、聞いたこともないような国の田舎の村に飛び込んで、そこで仕事をするというのは、かなりのタフさを要求されるだろう。よっぽど日本で何かあってこちらに来たのだろうかとか、2年の任期を終えてからどうするのかとか余計なことを考えてしまったりしたが、彼らは皆明るく元気で、活き活きとした目をしていた。
20数年前に英哲師匠&山下洋輔さんバンドの演奏をザンビアで見たというJICA職員の方もいて、ビックリ!その方が言っていた。
「協力隊の派遣が始まってから20年以上経ち、その頃理数学を教割ったマラウイ人が最近政府の要職について、彼らがJICAの活動への感謝を口々にしてくれている。」
ソフト面の支援が、20年後に花開き始めている。
食事の席で大使が仰っていた一言が、印象的だった。
「テレビもインターネットも見る機会のないマラウイ人は、彼ら(JICA隊員)一人一人を通して、日本を認識するんです。」
その通りだ。そして、俺たちもまさにそうだ。
彼らの語るマラウイがより好きになり、彼らの姿を見て日本をより好きになった。
またいつか、彼らと会いたい。
- 2015.10.17 Saturday
- 08:27
- 太鼓担ぎ旅
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