早稲オケワールドツアーレポート1

2/18から、早稲田大学交響楽団とともにツアー中である。

3年に一度ワールドツアーを行なっているという早稲オケ、今回は前回2015年に引き続き英哲師匠と風雲の会をゲストに招いてくれた(俺は今回初参加)。

ドイツ〜オーストリア12都市をツアー、我々はそのうち10公演で石井眞木作曲「モノプリズム」で彼らと共演する。

 

現状4公演が終了。写真とともに駆け足で旅のレポートをば。

今回ツアー上のルールから会場内の写真や学生さんとの写真など掲載に制約があるのであしからず。

↓↓↓↓↓

 

ドイツ到着。

200名に迫る一行が集団で動く様子は、なかなかの壮観である。

最初の都市・オーバーハウゼンは過去製鉄で栄えたが今は文化都市に姿を変えているそうで、そのせいか街中に幾つかメタリックなオブジェを見かけた。

この旅を通して楽器を運ぶトランポ車。早稲オケステッカー貼ってある!

 

ツアー初日公演はスタンディングの拍手を浴び無事終了。旧西ドイツの首都・ボンでの2公演目には我々は出演せず、ベートーベンの生家を見学(ベルギーの小便小僧並みに危うく通り過ぎてしまうほどひっそりとした佇まい 笑。内部はなかなか面白かった)したのちフランクフルトへ。

 

ヨーロッパの空の玄関口とも言えるフランクフルトだが、市街を訪れたのは今回初めて。

 

この旅、朝食はホテルで、昼食&夕食は基本的に個々でということになっており、少人数で食べに行ったりスーパーで食材買ってホテルで済ませたりしている。

チーム英哲でドイツ料理を堪能。

広場の屋台でスープを啜る。

シュニッツェルというよりはかなりしっかりしたカツサンドだった。美味しいのだけれど、口の中傷だらけになるかと思うくらいパンが硬い。。。

 

3公演目はこちらの旧オペラ劇場で。内部は非常に近代的でかっこいい作り(これまで訪れた中でNo.1かも)。音響も素晴らしかった!

 

4都市目、オーストリア・ザルツブルグへは、列車で陸路移動。

 

はじめは土色だった景色が、いつの間にか銀世界に。

まずは伝説の指揮者・カラヤンのお墓参りへ。

このツアーが始まったエピソードを墓前で、団の永久名誉顧問田中先生が語ってくれた。途中お昼の鐘やらサイレンやらがこれでもかと鳴り響いてお話が聴き取れず。。。(苦笑)

 

街の中心に川が流れ、

丘の上にはお城が。

そしてトンネルを抜け旧市街地に入ると、絵本の世界のような街並み。

 

公演の方は…

モノプリズム3回目にして、終演後マエストロ・山下一史さんが「カンペキ!」と上気して太鼓奏者一人一人に握手を求めて下さった。実感としても、キュッとタイトにまとまった手応えがあり、観衆の反応もすこぶる良かった。ツアーの醍醐味は、作品の精度を上げつつ会場や客席の空気に合わせて演奏に変化を加えていく楽しみがあること。まだまだ続く今後の公演が、楽しみだ。

山下さんが我々を食事に誘ってくれ、貴重な興味深い話を色々伺うことができた。濃密な一夜だった。

 

というわけで、5都市目、ウィーンに向け、バス移動の車内にて、駆け足レポートでございました。

 

隣で田代氏、マレット手作り中。

 

 


ナントで「我に羽賜べ」

先週6日に、フランス・ナントより帰国。

 

3度目の「ラ・フォル・ジュルネ」。

いわゆる民族楽器の奏者が、「クラシック音楽」の祭典に、しかも3年連続で呼ばれるというのは、よほど異例なことなのではないか。それだけ[Eitestu Hayashi]の芸術性を、プロデューサーのルネ氏もそして聴衆も、非常に高く評価してくれているということだろう。自分の師匠の演奏と作品をそのように認めてもらえているのは素直に嬉しいし、その一端を担っていられることはとても誇らしくもあると同時に、「今年はどうなの」という期待に応えなければというプレッシャーも感じる。

今年のテーマは「New World」。漂泊、亡命、新天地などのキーワードから、美術家シリーズ第5作目の「レオナール、我に羽賜べ(2004年初演)」で臨んだ。

 

オリジナルバージョンはパーカッションとマリンバで「クリス&祥子」さんたちがゲストプレイで参加してくれていたものを、今回は英哲&風雲だけで挑戦してみようということになった。細かい部分で修正を加えより劇的な演出を盛り込んだりというチャレンジもあったが、加えて田代・辻の活躍は目覚ましく、本当によくがんばった!

辻は持ち前の「動ける体」を生かし、おどけて振る舞いながらも時代に翻弄され苦悩する藤田嗣治をソロで演じた。師匠のイメージを汲み取り、自分のものにするのは本当に大変だったと思う。田代は2つのシーンでマリンバを担当。各楽器の一流のプロフェッショナルの演奏が見られる場でマリンバを演奏するというプレッシャーは、相当なものだっただろう。「マリンバの演奏を聴かせるんじゃない、空気を作って欲しい」という師匠の難しい要求に、最後の最後まで演奏内容を変えながら取り組んでいた。3日間で4回の公演。回を重ねるごとに二人のパフォーマンスがどんどん良くなっていき、同時に作品全体のクオリティも高まっていったと思う。それぞれ田代・辻だからこそできたことであり、それを見事につとめきった二人は本当に立派だった。

 

ナント版「我に羽賜べ」について、非常に嬉しいレビューが、ラ・フォル・ジュルネTokyo公式Facebookページに載っている。ぜひご一読いただきたい。

https://www.facebook.com/mikita.hase/posts/1404284396348053

(これで皆さんご覧いただけるのかな…)

 

英哲作品の芸術性の高さと深さ。演るたびに痛感する。この貴重な経験を、自分の舞台にどう活かしていけるのか…。

6月に、コンサートします。

情報公開は、また後日。

 

 


充実しすぎの松ノ内でした

遅ればせながら、

あけましておめでとうございます。

本年も、ズボラ前回のブログ「タイコ担いでどこへ行く」に、辛抱強くお付き合いいただけますように。

演奏は、充実させますので。。。

 

 

充実度ハンパない、松の内の7日間でありました。

元旦は恒例のサントムーン「新春ライブ」。

もう8・9回目くらいになるだろうか。回を重ねるごとに「演奏を見るために来ました」と声をかけてくれるお客様が増え、嬉しい限り。朝8時に現場入り、大急ぎで仕込んで10時開店と同時に演奏開始、午前中に2ステージという、いわゆる「営業お仕事」としては超ハードな現場だが、この一言をもらえただけで報われる。例年、太鼓のデュオ演奏をやってきたが、今年は尺八・小濱氏とのデュオで。久々の小濱氏との共演は刺激的で、熱く楽しい時間だった。

盟友(と勝手に思ってます)小濱氏とのワークが、今年は増えそうな予感。

 

翌2日に大阪移動、3日「林英哲新春コンサート」。

多くの方ご存知の通り、師匠の手指剥離骨折のためバチが握れず、急遽風雲の会と、スペシャルゲスト山下洋輔さんとでステージを務めることとなった。山下さんと風雲4名とのバトル的演出でやることになった「ボレロ」は、アクシデントから生まれたまたとない好機ととらえ一同大奮闘。我々のシャカリキな熱演は、山下さんの大海のごとく大きなピアノに受け入れられ、というか飲み込まれていった(苦笑)。貴重な機会を、ありがとうございました!

 

4日は唯一の休み(といっても一人稽古と楽器積み替えで終わった)。

5日に上京、たたらさん新澤さんとのリハを経て、6日「和っしょい」本番。

 

毎年この時期に開かれている日本の楽器・唄そして話芸で構成されるコンサート「和っしょい」

。今年は我ら[BOK・SUI]と、津軽三味線木乃下真市さん松橋礼香さん、そして神田京子さんの講談というラインナップ。

木乃下さんの津軽三味線夫婦デュオは、まさに一糸乱れぬユニゾンと、ため息が出るほどの繊細さ、超絶な技術と美しいハーモニーに、打ちのめされた。ただただ「凄い」の一言。舞台袖から、お二人の隙のない、磨き上げられた芸に釘付けだった。

一方我ら[BOK・SUI]は、デュオ演奏に加えゲストに新澤さんを迎え、40分の持ち時間の中に「タタールの砂」「きざし」とヘヴィな2曲を盛り込んだディープな内容で勝負。だいぶ力の入った硬い演奏になってしまったが、BOK・SUIらしいカラーは提示できたかなと思う。裏方メンバーに顔見知りが多くみんなタイトなスケジュールの中とても親身に取り組んでくれ、安心して舞台に上がれたことにも救われた。

BOK・SUIはまだまだ結成1年目、今年もいろいろ挑戦を重ね、熟成を深めていきたい。

 

打ち上げもそこそこにとんぼ返り、翌日朝イチから劇場に入り英哲・沼津公演の演奏風雲のみバージョン(苦笑)。

奮闘したよ(笑)。

こちらは4月に、師匠完全復帰で振替公演を行います。今回ご迷惑をおかけしましたことに深くお詫び申し上げますとともに、4月の公演を、どうぞお楽しみに!

 

…でようやっと通常営業に戻り教室もスタート。なかなかブログを書く手が進まぬうちに半月が経過。

先週末は、大好きな空間・甲府の桜座で40分ソロ演奏。

どソロ40分はなかなかハードな内容だったが、空間の素晴らしさに加え楽器のコンディションも良く、それほど疲れず気持ち良く演奏することができた。そう、完全ソロの公演も、今年はやりたいなぁ。

 

というわけで今週末は広島尾道で英哲公演、月末から3月中旬までは海外公演と続く。ボーッとしてるとあっという間に時が過ぎてしまいそうなので、春以降のライブ計画等をバタバタと進めております。あらためまして、本年も変わらぬご声援を、どうぞよろしくお願い申し上げます〜。

 


怒涛の公演月間4(終)

いやー、忙しかった。。。

 

9月後半から続いていた「怒涛の公演月間」の終盤が、あまりに目まぐるしく、途中レポートできず…

ようやっと、終わりました。

ということで、3週間分遡っての、レポートをば。

 

6日にモスクワから戻り、その週の金・土・日と連チャンで公演。

そして15日から今月2度目のロシア訪問でありました。

 

10日金曜は「英哲風雲の会」で学校公演。小田原市内の某小学校にて。相模湾を見下ろす小さな小学校の子ども達、とても熱心に演奏に聴き入ってくれた。今回は田代、辻との3人体制。

 

翌11日は、富士宮。

「第27回 織田信長サミット」のオープニングイベントに出演。富士宮市在住の書家・志村雅芳さんのライブパフォーマンスと太鼓が軸となり、舞、詩吟、尺八も交えたコラボレーションを展開するという、盛りだくさんな内容。

志村さんとはこれまでの数度の共演ですっかり打ち解け、気の置けない関係。そして尺八は、幼い頃からお母様の詩吟の会で歌付をされていたという土井啓輔さん。百戦錬磨の大先輩だ。

撮影禁止の現場だったので写真・映像がないのが残念だが、非常に密度の濃い、熱いコラボレーションとなった。志村さん・土井さんと「またきっとやりましょう」と固い握手を交わし、その足で奈良へ。

12日は奈良県国民文化祭関連イベント「NARA国際協力フェスティバル」にチーム英哲で出演。

韓国伝統芸能の巨匠・金徳洙さん率いる「サムルノリ」との、久々の共演。天理駅前の野外ステージでの「天請来雨」から始まり、それぞれのレパートリーを披露した後、合同作品「一鼓和楽」で共演。サムルノリの怒涛のリズムとエネルギッシュなパフォーマンスはやはり凄かった。我々の演奏も大いに熱が入った。

 

一息ついて、といきたいところだが、その間もなく冬の旅支度をして、ロシア・サンクトペテルブルグへ。

「国際文化フォーラム2017」今年は日本がテーマということで、幾つかの日本をテーマにした催しが前後して開催され、日本の文化庁長官らも当地を訪問していたらしい。

いかつい外観の建物に入るといきなり植物園があり、その2階に上がるとゴージャスな感じの劇場ホールが。

陸路で届いた楽器に欠品があり、他の楽器で対応。楽器はない時間はないコミュニケーションも取りづらいのなかなかシビれる現場を、スタッフ・出演者力を合わせて、なんとか乗り切りましたぜ(苦笑)。

着いて翌日仕込み&本番、終演後翌日午後には帰国の途につくというこれまでで最短の行程、観光ゼロ土産ゼロ、写真も数枚という恐ろしいロシアの旅であった。。。

 

…とここで「怒涛の公演月間」終了の予定であったが、2度目のロシア出発の直前に新たなお仕事が急遽決定。

それが、

 

「東京2020文化オリンピアードナイト」

 

開会まで1000日を切った東京オリンピックに向け、文化面、特に音楽シーンでも盛り上げていこうという趣旨のイベントで、ずらりと揃った豪華キャストに混じって演奏することになったのだ。

こんな仕事がこんな直前に決まるなんて、なんだかなと思ったりもするがそれはさておき(笑)、

太鼓は風雲・上田氏と2名で、

・ギター MIYAVI、ダンス 大前光市 両氏と「炎のランナー」

・ヴォーカル 鈴木瑛美子、高校生ダンサーと「We Will Rock You」

・サプライズゲスト「ゆず」と全出演者による「ワンダフルワールド」

に参加。全編マエストロ・岩村力 / 東京ニューシティフィルとの演奏、企画構成 宮本亜門。

東京駅前、行幸通りに特設ステージ組んでのイベント、客席数が限られておりごく限られた人しか参加できなかったようで(こうイベントこそたくさんの人が、通りすがりの人も含めてみんなで盛り上がれた方がいいのにと素人考え)残念だったが、各界の著名な人たちとの共演は、ワクワクしたしいろいろ学ぶこともあった。うん、楽しかった。

 

ということで、ようやっと「怒涛の公演月間」が幕を閉じました。

 

はぁー、おつかれ、ミキタくん。。。

そして、ここまで長々とレポート読んでくださった方も、おつかれ、でした♪

 

(写真は ゆず と一緒に「栄光の架橋」を熱唱する福島・宮城の高校生。バックステージから)

 

 


ロシア・モスクワレポート

昨日、ロシアより無事帰国。

モスクワには3泊という弾丸ツアーであったが、充実した旅だった。

 

旅の一行は、「英哲風雲の会」としてはせ、小泉、田代の3名、舞台監督F氏、今回の仕事を制作してくれた音楽事務所KAJIMOTOのスタッフAさんの5名。楽器は2月のナント〜9月のウクライナで使用した楽器がヨーロッパにそのまま置いてあるので、個人持ちの衣装・バチをスーツケースに詰めての軽装で、飛行機も成田〜モスクワの直行便という、これまでにない楽チンな旅でありました。

 

極寒とまではいかないが、さすがに寒い。外気は0度前後、時々雪もちらつく。外出時はセーターを着てコートを羽織る。

(写真左がコンサート会場「チャイコフスキー記念ホール」)

 

今回は、フランス・ナントの「ラ・フォル・ジュルネ」での英哲&風雲のパフォーマンスを袖から見ていたロシアの有名なピアニスト、ボリス・ベルゾフスキーさんが、自身が深く関わっておられるロシア国内の民族音楽を中心とした演奏家たちのコンテスト&コンサートのゲストに招聘してくれ実現した。国内の仕事との兼ね合いもあり、我々風雲3名での出演が決定。

 

会場はモスクワの中心クレムリンからもほど近い「チャイコフスキー記念ホール」。師匠が1998年にソロコンサートを行ったといういわく付きのホールだ。

(チャイコフスキーホールの外に大きなポスター幕が。風雲の写真も)

ハコというより円形の感じの空間は開放感があり、会場全体で一つの空間を共有している感じがとても心地良かった。

「海外あるある」の、ホールの正面入り口から階段を登り客席を突っ切って…というなかなかにシブい搬入経路であったが、これまた「海外あるある」、非常に屈強なスタッフが搬入から大太鼓の組み上げまでを少ない人数でテキパキと手を貸してくれ、驚くほどスムーズに事が運んだ。

 

数日前から、ロシア全土より100近いグループが別会場で審査を受けており、そこで選ばれたアーティスト10数組と、数組のゲストミュージシャンによるガラコンサートが最終日に行われるというのが今回のイベントの趣旨。我々はガラコンサートのトリを務めることとなった。

さすが国土の超広大なロシア、バリエーションに富んだ民族音楽があるものだ。教会音楽、東欧の香りがするメロディ、モンゴル系の馬頭琴やホーミーの技法、口琴、中東よりのリズムなど…前日に覗いたコンテスト、そして当日のコンサートの前半は客席で、これらをたっぷりと堪能させてもらった。

 

さて我々の出番。

18時からの3時間にも及ぶコンサートのラストということで、すでに引き上げてしまったお客さんもポツポツいたようだが、我々の「宴」演奏後は客席も、バックステージのコンサート出演者たちも大盛り上がりの様子で、コンサート後は次から次へと記念撮影やらインタビューやら声をかけていただいた。審査員で現地におられたKAJIMOTOの社長さんも「ラ・フォル…」のプロデューサー・ルネさんも大喜びしてくれ、師匠不在のパフォーマンスであったがまずは役目を果たせたかなと、3人でひと安心。

 

今回出会った様々な音楽や、我々の演奏に向けられた周囲の反応を通して、我々のやっている、日本の太鼓の、そして林英哲の手がける音楽・パフォーマンスというものがいかに「特殊」なものかということを、あらためて実感できた。今回も「高い下駄」を履かせてもらっての演奏ではあったが、なんとかコケることなく、しっかりと履ききって見せられたのではと思う。

また一つ貴重な経験をさせていただいた。関係各位に、心より感謝。

 

何一つ土産物も買わずの旅となったが、空き時間に地下鉄に乗り、赤の広場やお土産街を歩くこともできた。

我々同様ゲストとして出演していたスウェーデンのグループのヴォーカリスト(とてもパワフルな歌声の女性)からCDをもらった。俺も持って行けばよかった。。。

 

        赤の広場

 

    地下鉄構内。とてもきれい。

 

  各地から来たグループ。衣装もさまざま

 

 

 


怒涛の公演月間3

「怒涛の公演月間」今は小休止中。

先週は[BOK・SUI]で2公演。

火曜日は、沼津市内の某小学校の芸術鑑賞会。

 

実はこの小学校、なんと20年前に「教育実習」で一ヶ月お世話になった学校だ。

 

あの頃は、本気で教員になろうと思ってたっけ…。一ヶ月間、必死だったが、ものすごく充実した日々だった。

今思えばおそらく、教員という職業の大変さのごくごく一部と、教員という職業の面白さ・やりがいのたくさんを味わわせてもらった日々だったのだろう。

当時の校長・I先生は実習も終盤を迎えたある日、「君は教員にはならないだろうな」と予言された。事実その言葉通りになった。

プロの太鼓打ちになろうと決意して「ようそろ」を結成し、その最初のライブを行ったのが、教員を引退されたI先生がオーナーとなりオープンしたばかりの、市内のアート活動を応援する施設「コーログランデ」だった。先生が激励の言葉を綴りプレゼントしてくださった色紙は、現在も稽古場に飾ってある。I先生はその後病気で亡くなり、告別式でお別れの演奏をさせていただいた。

この学校に再び訪れ、しかも公演が出来るとは!幸せをかみしめながらの、午前午後2公演となった。

しかも、自分の太鼓の原点「黄瀬川太鼓」で高校まで共に太鼓を打っていた1年後輩のTが、教員として現在この学校に勤め、「太鼓クラブ」の顧問として子どもたちに太鼓を指南しているという、重ね重ねの偶然!縁の不思議さ、ありがたさをしみじみ感じた1日だった。台風一過の抜けるような青空が、まぶしかった。

 

 

翌日水曜は朝から雨。BOK・SUIライブ第2弾のため、東京へ。

今回は前半はデュオ、後半はピアノ・新澤健一郎さんを迎えてのトリオ。

前半が好き、後半が特に良かった、と、お客様の反応はそれぞれ。うん、よかったよかった。

自他共に認める「これぞBOK・SUI!」的な表現、カラーを打ち出せるにはまだ時間がかかるかもだが、互いの作品の世界に浸り、掘り進めながら、一から作品を一緒に作り上げていく作業に、これから少しずつ取り掛かっていこうと思う。

次回BOK・SUIは、年明け早々の1月6日、カメリアホールでの「和っしょい」だ(なんと、津軽三味線界のキング・木乃下真市さんとの対バン!)。

この日も新澤さんゲストで、今回特に好評だった楽曲を中心に、デュオ&トリオで構成する予定です。皆様のご来場を、心よりお待ちしておりますです。

https://www.kcf.or.jp/kameido/event/detail/?id=781

 

 

さて今年も残すところあと二ヶ月。「怒涛の公演月間」も後半へ。

2日から6日は、ロシア。風雲・田代&小泉と3人で、モスクワでの20分間の演奏に、全力投球してきます!

 


「怒涛の公演月間」その2

絶賛「怒涛の公演月間」中。

 

前回更新のタイミングでひいた風邪はそこそこ重く、3日間熱に苦しんだがなんとか回復して、サントリーホールに向かった。

 

 

10月13日 林英哲独奏35周年メモリアル・コンサート「あしたの太鼓打ちへ」

 前半は、師匠のソロと、ピアノ新垣さんとのデュオ。

 35年間ぶれることなく休むことなく、太鼓を用いた新しい表現に挑戦し続けてきた師匠の歩みを象徴し、今なお道の先頭を突っ走っておられるその姿勢を見せつけられるような、そんな内容と演奏だった。御年65歳、あれだけ身を削り魂を削って己の表現に捧げながらも、それでもまだ内から湧き上がってくるパワーとオーラ。太鼓界はもとよりあらゆるジャンルを見渡して、こんな表現ができるアーティストが日本中に何人いるだろうか?我が師匠ながら、凄すぎる。

 後半は「モノクローム」と「七星」。事前の稽古から、師匠の「モノクローム」という作品への思いを幾度となく聞いた。そして今回、『英哲風雲の会』誕生のきっかけとなった「七星」を上演する意味。『風雲』への思い。

 師匠35年の歩みの中で、『風雲の会』の誕生をとても大きく、重く位置付けてくれているのが、素直に嬉しかった。同時に、師匠の期待、演奏表現への要求にまだまだ応えられていない今の自分が情けなく、悔しかった。

 

 ある時師匠に「お前らには高い下駄を履かせている」と言われた。数々の大きな舞台やメディアに我々を出し、師匠の考案した一張羅の衣装を着せ、舞台で我々をフィーチャーするシーンを設け、「風雲も大いに成長した」とMCで高らかに宣言する。これはお前らに「ここまで上がってこい」という俺(師匠)の気持ちなのだ、と。

 この恵まれた環境に「慣れ」てしまってないか?甘んじてはいないか?

 きっとこの日は師匠にとっての節目であると同時に、自分にとっても、あらためて今の己を見つめ直し、身を正すタイミングなのだ。

 終演後の宴席で、新装版「あしたの太鼓打ちへ」が配られ一人一人に師匠がサインを入れてくれた。25年前高校生の時、この本を手に取り読んで受けた衝撃、遥か彼方へ続く一本の道の先に見た光を思い出し、もう一度この本をじっくり読もうと思う。

 

 

翌14日に放映となった「題名のない音楽会」を見たと、多くの方から連絡をいただいた。15日は埼玉・久喜で「東日本大震災復興祈願公演『生命賛歌』」に風雲の会としてゲスト出演。17日は広島・福山で英哲&風雲の会で2000人近くの高校生の前で公演。

 

「怒涛の公演月間」前半が終了。来週は地元沼津での学校公演と、BOK・SUIの東京ライブ。その後も風雲モスクワ公演等々、ステージが続く。今の気持ちを深く心に刻んで、一つ一つに全力で取り組んでまいります。

 

 

 


「怒涛の公演月間」その1

10月に入りましたな。

9月後半から11月中頃まで続くなかなか濃密な「怒涛の公演月間」の最中。

いつものごとく、告知やら報告やらが後手後手になっており恐縮であるが、まずは終了した公演について駆け足でご報告を。

 

9月23日、24日 林英哲ウクライナ公演

キエフ国立オペラ劇場満杯のお客様から熱烈な拍手と声援をいただき、大成功のうちに終了。

今回日本とウクライナの友好周年事業の目玉として招聘してくださった在ウクライナ大使のスミ様はバーレーンでお世話になって以来。手厚くお迎えくださり、大使館スタッフの皆さんもとても熱心に協力してくださった。あまりに短く、高待遇の旅だったため、たった一つ「ブジモ!(乾杯)」を除きまったくウクライナ語を習得しないまま、無事帰国。

 

9月30日、10月1日 はせみきたライブin静岡

戻ってすぐの、朱鷺たたらさんをゲストに迎えた静岡県内ライブ2daysも、両日たくさんのお客様にご来場いただき、感謝感謝!

ユニット[BOK・SUI]のお披露目、非常に好感触だったのでは、と思っている。

しかし、東京立ち上げライブの時にある方に言われた言葉「まだまだこれから」。

今は、とりあえずユニットとしての産声を上げたに過ぎない。

今後のユニットの展開に期待を寄せてくれている方々の期待を「裏切らない」か「良い意味で裏切る」か、生き残る道は二つしかない。まさに「これから」だ。

 

10月3日 土井啓輔「祇園精舎な夜」ライブ

ひっさびさの土井さんとのライブ。声掛けていただいて本当に嬉しかった。

土井さんとの演奏は、緊張というか戦慄というか、いつも背中の下の方、腰に近い辺りが微かにゾワゾワする。何が生まれるか、どこに行くのかわからない音の紡ぎ合い。実戦命の土井道場、今回も多くの課題を与えられた。土井さんはいつでも、音楽とそれを奏でるものへの愛情で満ち満ちている。

こちらの愛が足りない部分はすぐ見抜かれ、指摘される。そこが嬉しくもあり、怖くもあり、病みつきになるのである。

今回は詩吟の藤原白陽さんとのコラボありで、60分あまりの音楽絵巻一本勝負だった。白陽さん素敵でした。

 

さ、次は来週の師匠35周年記念コンサート、久喜千響公演、広島学校公演と続く。気温の急激な変化、雨の中の楽器の積み降ろしでひさびさに風邪をひいた。

意地でも直す!!

 

(写真はウクライナ・キエフの国立オペラ劇場舞台に佇む大太鼓)


ウクライナからの、ライブ宣伝!

どーん!

 

てなわけで、昨日からウクライナはキエフに滞在中でござい。

日本の11月くらいの気候を予想していたのだが、昨日今日は日中は真夏のような暑さ。

ビールがうまい!そして食べ物が安くてうまい!

(写真はかなり酸味の強い地ビール。ラベルがなんとも…笑)

 

本日午前中に会場下見+楽器の梱包を解き、明日はリハーサル〜夜本番、明後日昼公演。

チケットは2公演とも完売近くまで売れ行きが伸びているらしく、期待の大きさを感じる。

 

会場は非常に立派で素敵なオペラ劇場。会場の雰囲気から師匠が思いついた新演出を加え、スペシャルな公演となりそうで、楽しみ‼

 

とはいっても、今日の明日でウクライナに飛んで来られる人はいないと思うので、帰ってからのわたくしめのライブの宣伝をば(笑)。

 

 

帰国後すぐの週末、9/30-10/1に、静岡県内のライブ2daysがあります。

静岡での自主企画ライブはひさびさ。今回はソロ+本年結成の朱鷺たたらさんとのユニット[BOK・SUI]デュオ。

5月に南青山MANDALAで行ったユニット立ち上げライブの映像を、Youtubeにアップしました。

ソロの方は、新演目や特別なアレンジ等はないが、ここ最近踏んだ舞台等の経験から得た新たな感覚を意識しながら重ねている稽古の成果が出れば、また少し磨きをかけたパフォーマンスをお届けできるのでは、と思っている。

9/30沼津千本プラザ、10/1静岡LIFETIMEです。まだまだご予約受付中ですので、是非!

(詳細はこちら

 

というわけで、ウクライナからの帰国後ライブの宣伝でした。

旅のレポートは、また次回に!

 

 

 

 

 


夏の終わりの山籠りレポート

いつもいつも、遡りレポートになっておりますが。。。

先月最後の土日は、日本平野外劇場にてK`s Pro. ダンス公演「Black Bird」に出演。

野外で騎乗という特殊な空間で、「チルチルミチルの青い鳥」を題材にしたストーリー性の強い、でも受け手の想像力を存分に掻き立てるような演出で、単純に「いち参加者」として大いに楽しませていただきました。

さてK`s Pro. さん。まずはじめに集団としてのダンスのクオリティの高さ、現場での変更に対する対応力の高さに驚いた。そして、昼間の灼熱地獄の中繰り返される稽古とリハに耐えうる体力!(昼間の舞台はほぼフライパンである)

高校生からアラ還まで幅広い年齢層のメンバーさんは一様に、ハートが熱い!この山の舞台に合わせて、一年のサイクルを組んでいるという人も少なくないのでは。

稽古の回を重ねるにつれ、ソロをとるダンサーだけでなく群舞の中でも一人一人のキャラ・特性がだんだん見えてきて、面白い!

自分はおもに「森のシーン」といわれるパートでの大太鼓演奏。あとは全体を通しての雰囲気作りのカゲ音。

 

音楽の共演者はヴァイオリン。ハプニングがあり急遽参加の運びとなった、柴田奈穂さん。

とても明るく、ステキな方だった。本職はアルゼンチンタンゴということで鈴木亜紀ともつながっており、すぐに打ち解けられた(意外と人見知りな自分にとっては珍しい)。すでにある音源の上に二人で音を重ねていくという難しい仕事だったが、互いの集中力とアイコンタクトで、なかなか良い感じにまとまったのでは。

 

今回この作品に参加できたことは、いろんな意味で本当に大きな経験となった。

空間の使い方、細部の演出、もろもろの段取り、スタッフとのコミュニケーション、メンバーとの意思疎通そして統率…。

今後の自分の作品作りへのヒントを、たくさんいただいた。

森本京子さん、陰山泰さんに、心から感謝。

 

⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐

山での武者修行を終え、下山してすぐ師匠の「題名のない音楽会」収録に参加(放送はまだ先のようです)。

ここからは11月まで、国内外での公演が続く。

稽古場新築のもろもろで創作活動や稽古がかなりおろそかになってしまっていたので、尻に火をつけて、気合を入れていこう!

 

近日のスケジュールは、次回お知らせします。

 

(写真はK`s Pro. 公演後の打ち上げにて、演出の陰山さんと)



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太鼓奏者・はせ みきた

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