怒涛の公演月間4(終)

いやー、忙しかった。。。

 

9月後半から続いていた「怒涛の公演月間」の終盤が、あまりに目まぐるしく、途中レポートできず…

ようやっと、終わりました。

ということで、3週間分遡っての、レポートをば。

 

6日にモスクワから戻り、その週の金・土・日と連チャンで公演。

そして15日から今月2度目のロシア訪問でありました。

 

10日金曜は「英哲風雲の会」で学校公演。小田原市内の某小学校にて。相模湾を見下ろす小さな小学校の子ども達、とても熱心に演奏に聴き入ってくれた。今回は田代、辻との3人体制。

 

翌11日は、富士宮。

「第27回 織田信長サミット」のオープニングイベントに出演。富士宮市在住の書家・志村雅芳さんのライブパフォーマンスと太鼓が軸となり、舞、詩吟、尺八も交えたコラボレーションを展開するという、盛りだくさんな内容。

志村さんとはこれまでの数度の共演ですっかり打ち解け、気の置けない関係。そして尺八は、幼い頃からお母様の詩吟の会で歌付をされていたという土井啓輔さん。百戦錬磨の大先輩だ。

撮影禁止の現場だったので写真・映像がないのが残念だが、非常に密度の濃い、熱いコラボレーションとなった。志村さん・土井さんと「またきっとやりましょう」と固い握手を交わし、その足で奈良へ。

12日は奈良県国民文化祭関連イベント「NARA国際協力フェスティバル」にチーム英哲で出演。

韓国伝統芸能の巨匠・金徳洙さん率いる「サムルノリ」との、久々の共演。天理駅前の野外ステージでの「天請来雨」から始まり、それぞれのレパートリーを披露した後、合同作品「一鼓和楽」で共演。サムルノリの怒涛のリズムとエネルギッシュなパフォーマンスはやはり凄かった。我々の演奏も大いに熱が入った。

 

一息ついて、といきたいところだが、その間もなく冬の旅支度をして、ロシア・サンクトペテルブルグへ。

「国際文化フォーラム2017」今年は日本がテーマということで、幾つかの日本をテーマにした催しが前後して開催され、日本の文化庁長官らも当地を訪問していたらしい。

いかつい外観の建物に入るといきなり植物園があり、その2階に上がるとゴージャスな感じの劇場ホールが。

陸路で届いた楽器に欠品があり、他の楽器で対応。楽器はない時間はないコミュニケーションも取りづらいのなかなかシビれる現場を、スタッフ・出演者力を合わせて、なんとか乗り切りましたぜ(苦笑)。

着いて翌日仕込み&本番、終演後翌日午後には帰国の途につくというこれまでで最短の行程、観光ゼロ土産ゼロ、写真も数枚という恐ろしいロシアの旅であった。。。

 

…とここで「怒涛の公演月間」終了の予定であったが、2度目のロシア出発の直前に新たなお仕事が急遽決定。

それが、

 

「東京2020文化オリンピアードナイト」

 

開会まで1000日を切った東京オリンピックに向け、文化面、特に音楽シーンでも盛り上げていこうという趣旨のイベントで、ずらりと揃った豪華キャストに混じって演奏することになったのだ。

こんな仕事がこんな直前に決まるなんて、なんだかなと思ったりもするがそれはさておき(笑)、

太鼓は風雲・上田氏と2名で、

・ギター MIYAVI、ダンス 大前光市 両氏と「炎のランナー」

・ヴォーカル 鈴木瑛美子、高校生ダンサーと「We Will Rock You」

・サプライズゲスト「ゆず」と全出演者による「ワンダフルワールド」

に参加。全編マエストロ・岩村力 / 東京ニューシティフィルとの演奏、企画構成 宮本亜門。

東京駅前、行幸通りに特設ステージ組んでのイベント、客席数が限られておりごく限られた人しか参加できなかったようで(こうイベントこそたくさんの人が、通りすがりの人も含めてみんなで盛り上がれた方がいいのにと素人考え)残念だったが、各界の著名な人たちとの共演は、ワクワクしたしいろいろ学ぶこともあった。うん、楽しかった。

 

ということで、ようやっと「怒涛の公演月間」が幕を閉じました。

 

はぁー、おつかれ、ミキタくん。。。

そして、ここまで長々とレポート読んでくださった方も、おつかれ、でした♪

 

(写真は ゆず と一緒に「栄光の架橋」を熱唱する福島・宮城の高校生。バックステージから)

 

 


ロシア・モスクワレポート

昨日、ロシアより無事帰国。

モスクワには3泊という弾丸ツアーであったが、充実した旅だった。

 

旅の一行は、「英哲風雲の会」としてはせ、小泉、田代の3名、舞台監督F氏、今回の仕事を制作してくれた音楽事務所KAJIMOTOのスタッフAさんの5名。楽器は2月のナント〜9月のウクライナで使用した楽器がヨーロッパにそのまま置いてあるので、個人持ちの衣装・バチをスーツケースに詰めての軽装で、飛行機も成田〜モスクワの直行便という、これまでにない楽チンな旅でありました。

 

極寒とまではいかないが、さすがに寒い。外気は0度前後、時々雪もちらつく。外出時はセーターを着てコートを羽織る。

(写真左がコンサート会場「チャイコフスキー記念ホール」)

 

今回は、フランス・ナントの「ラ・フォル・ジュルネ」での英哲&風雲のパフォーマンスを袖から見ていたロシアの有名なピアニスト、ボリス・ベルゾフスキーさんが、自身が深く関わっておられるロシア国内の民族音楽を中心とした演奏家たちのコンテスト&コンサートのゲストに招聘してくれ実現した。国内の仕事との兼ね合いもあり、我々風雲3名での出演が決定。

 

会場はモスクワの中心クレムリンからもほど近い「チャイコフスキー記念ホール」。師匠が1998年にソロコンサートを行ったといういわく付きのホールだ。

(チャイコフスキーホールの外に大きなポスター幕が。風雲の写真も)

ハコというより円形の感じの空間は開放感があり、会場全体で一つの空間を共有している感じがとても心地良かった。

「海外あるある」の、ホールの正面入り口から階段を登り客席を突っ切って…というなかなかにシブい搬入経路であったが、これまた「海外あるある」、非常に屈強なスタッフが搬入から大太鼓の組み上げまでを少ない人数でテキパキと手を貸してくれ、驚くほどスムーズに事が運んだ。

 

数日前から、ロシア全土より100近いグループが別会場で審査を受けており、そこで選ばれたアーティスト10数組と、数組のゲストミュージシャンによるガラコンサートが最終日に行われるというのが今回のイベントの趣旨。我々はガラコンサートのトリを務めることとなった。

さすが国土の超広大なロシア、バリエーションに富んだ民族音楽があるものだ。教会音楽、東欧の香りがするメロディ、モンゴル系の馬頭琴やホーミーの技法、口琴、中東よりのリズムなど…前日に覗いたコンテスト、そして当日のコンサートの前半は客席で、これらをたっぷりと堪能させてもらった。

 

さて我々の出番。

18時からの3時間にも及ぶコンサートのラストということで、すでに引き上げてしまったお客さんもポツポツいたようだが、我々の「宴」演奏後は客席も、バックステージのコンサート出演者たちも大盛り上がりの様子で、コンサート後は次から次へと記念撮影やらインタビューやら声をかけていただいた。審査員で現地におられたKAJIMOTOの社長さんも「ラ・フォル…」のプロデューサー・ルネさんも大喜びしてくれ、師匠不在のパフォーマンスであったがまずは役目を果たせたかなと、3人でひと安心。

 

今回出会った様々な音楽や、我々の演奏に向けられた周囲の反応を通して、我々のやっている、日本の太鼓の、そして林英哲の手がける音楽・パフォーマンスというものがいかに「特殊」なものかということを、あらためて実感できた。今回も「高い下駄」を履かせてもらっての演奏ではあったが、なんとかコケることなく、しっかりと履ききって見せられたのではと思う。

また一つ貴重な経験をさせていただいた。関係各位に、心より感謝。

 

何一つ土産物も買わずの旅となったが、空き時間に地下鉄に乗り、赤の広場やお土産街を歩くこともできた。

我々同様ゲストとして出演していたスウェーデンのグループのヴォーカリスト(とてもパワフルな歌声の女性)からCDをもらった。俺も持って行けばよかった。。。

 

        赤の広場

 

    地下鉄構内。とてもきれい。

 

  各地から来たグループ。衣装もさまざま

 

 

 


怒涛の公演月間3

「怒涛の公演月間」今は小休止中。

先週は[BOK・SUI]で2公演。

火曜日は、沼津市内の某小学校の芸術鑑賞会。

 

実はこの小学校、なんと20年前に「教育実習」で一ヶ月お世話になった学校だ。

 

あの頃は、本気で教員になろうと思ってたっけ…。一ヶ月間、必死だったが、ものすごく充実した日々だった。

今思えばおそらく、教員という職業の大変さのごくごく一部と、教員という職業の面白さ・やりがいのたくさんを味わわせてもらった日々だったのだろう。

当時の校長・I先生は実習も終盤を迎えたある日、「君は教員にはならないだろうな」と予言された。事実その言葉通りになった。

プロの太鼓打ちになろうと決意して「ようそろ」を結成し、その最初のライブを行ったのが、教員を引退されたI先生がオーナーとなりオープンしたばかりの、市内のアート活動を応援する施設「コーログランデ」だった。先生が激励の言葉を綴りプレゼントしてくださった色紙は、現在も稽古場に飾ってある。I先生はその後病気で亡くなり、告別式でお別れの演奏をさせていただいた。

この学校に再び訪れ、しかも公演が出来るとは!幸せをかみしめながらの、午前午後2公演となった。

しかも、自分の太鼓の原点「黄瀬川太鼓」で高校まで共に太鼓を打っていた1年後輩のTが、教員として現在この学校に勤め、「太鼓クラブ」の顧問として子どもたちに太鼓を指南しているという、重ね重ねの偶然!縁の不思議さ、ありがたさをしみじみ感じた1日だった。台風一過の抜けるような青空が、まぶしかった。

 

 

翌日水曜は朝から雨。BOK・SUIライブ第2弾のため、東京へ。

今回は前半はデュオ、後半はピアノ・新澤健一郎さんを迎えてのトリオ。

前半が好き、後半が特に良かった、と、お客様の反応はそれぞれ。うん、よかったよかった。

自他共に認める「これぞBOK・SUI!」的な表現、カラーを打ち出せるにはまだ時間がかかるかもだが、互いの作品の世界に浸り、掘り進めながら、一から作品を一緒に作り上げていく作業に、これから少しずつ取り掛かっていこうと思う。

次回BOK・SUIは、年明け早々の1月6日、カメリアホールでの「和っしょい」だ(なんと、津軽三味線界のキング・木乃下真市さんとの対バン!)。

この日も新澤さんゲストで、今回特に好評だった楽曲を中心に、デュオ&トリオで構成する予定です。皆様のご来場を、心よりお待ちしておりますです。

https://www.kcf.or.jp/kameido/event/detail/?id=781

 

 

さて今年も残すところあと二ヶ月。「怒涛の公演月間」も後半へ。

2日から6日は、ロシア。風雲・田代&小泉と3人で、モスクワでの20分間の演奏に、全力投球してきます!

 


「怒涛の公演月間」その2

絶賛「怒涛の公演月間」中。

 

前回更新のタイミングでひいた風邪はそこそこ重く、3日間熱に苦しんだがなんとか回復して、サントリーホールに向かった。

 

 

10月13日 林英哲独奏35周年メモリアル・コンサート「あしたの太鼓打ちへ」

 前半は、師匠のソロと、ピアノ新垣さんとのデュオ。

 35年間ぶれることなく休むことなく、太鼓を用いた新しい表現に挑戦し続けてきた師匠の歩みを象徴し、今なお道の先頭を突っ走っておられるその姿勢を見せつけられるような、そんな内容と演奏だった。御年65歳、あれだけ身を削り魂を削って己の表現に捧げながらも、それでもまだ内から湧き上がってくるパワーとオーラ。太鼓界はもとよりあらゆるジャンルを見渡して、こんな表現ができるアーティストが日本中に何人いるだろうか?我が師匠ながら、凄すぎる。

 後半は「モノクローム」と「七星」。事前の稽古から、師匠の「モノクローム」という作品への思いを幾度となく聞いた。そして今回、『英哲風雲の会』誕生のきっかけとなった「七星」を上演する意味。『風雲』への思い。

 師匠35年の歩みの中で、『風雲の会』の誕生をとても大きく、重く位置付けてくれているのが、素直に嬉しかった。同時に、師匠の期待、演奏表現への要求にまだまだ応えられていない今の自分が情けなく、悔しかった。

 

 ある時師匠に「お前らには高い下駄を履かせている」と言われた。数々の大きな舞台やメディアに我々を出し、師匠の考案した一張羅の衣装を着せ、舞台で我々をフィーチャーするシーンを設け、「風雲も大いに成長した」とMCで高らかに宣言する。これはお前らに「ここまで上がってこい」という俺(師匠)の気持ちなのだ、と。

 この恵まれた環境に「慣れ」てしまってないか?甘んじてはいないか?

 きっとこの日は師匠にとっての節目であると同時に、自分にとっても、あらためて今の己を見つめ直し、身を正すタイミングなのだ。

 終演後の宴席で、新装版「あしたの太鼓打ちへ」が配られ一人一人に師匠がサインを入れてくれた。25年前高校生の時、この本を手に取り読んで受けた衝撃、遥か彼方へ続く一本の道の先に見た光を思い出し、もう一度この本をじっくり読もうと思う。

 

 

翌14日に放映となった「題名のない音楽会」を見たと、多くの方から連絡をいただいた。15日は埼玉・久喜で「東日本大震災復興祈願公演『生命賛歌』」に風雲の会としてゲスト出演。17日は広島・福山で英哲&風雲の会で2000人近くの高校生の前で公演。

 

「怒涛の公演月間」前半が終了。来週は地元沼津での学校公演と、BOK・SUIの東京ライブ。その後も風雲モスクワ公演等々、ステージが続く。今の気持ちを深く心に刻んで、一つ一つに全力で取り組んでまいります。

 

 

 


「怒涛の公演月間」その1

10月に入りましたな。

9月後半から11月中頃まで続くなかなか濃密な「怒涛の公演月間」の最中。

いつものごとく、告知やら報告やらが後手後手になっており恐縮であるが、まずは終了した公演について駆け足でご報告を。

 

9月23日、24日 林英哲ウクライナ公演

キエフ国立オペラ劇場満杯のお客様から熱烈な拍手と声援をいただき、大成功のうちに終了。

今回日本とウクライナの友好周年事業の目玉として招聘してくださった在ウクライナ大使のスミ様はバーレーンでお世話になって以来。手厚くお迎えくださり、大使館スタッフの皆さんもとても熱心に協力してくださった。あまりに短く、高待遇の旅だったため、たった一つ「ブジモ!(乾杯)」を除きまったくウクライナ語を習得しないまま、無事帰国。

 

9月30日、10月1日 はせみきたライブin静岡

戻ってすぐの、朱鷺たたらさんをゲストに迎えた静岡県内ライブ2daysも、両日たくさんのお客様にご来場いただき、感謝感謝!

ユニット[BOK・SUI]のお披露目、非常に好感触だったのでは、と思っている。

しかし、東京立ち上げライブの時にある方に言われた言葉「まだまだこれから」。

今は、とりあえずユニットとしての産声を上げたに過ぎない。

今後のユニットの展開に期待を寄せてくれている方々の期待を「裏切らない」か「良い意味で裏切る」か、生き残る道は二つしかない。まさに「これから」だ。

 

10月3日 土井啓輔「祇園精舎な夜」ライブ

ひっさびさの土井さんとのライブ。声掛けていただいて本当に嬉しかった。

土井さんとの演奏は、緊張というか戦慄というか、いつも背中の下の方、腰に近い辺りが微かにゾワゾワする。何が生まれるか、どこに行くのかわからない音の紡ぎ合い。実戦命の土井道場、今回も多くの課題を与えられた。土井さんはいつでも、音楽とそれを奏でるものへの愛情で満ち満ちている。

こちらの愛が足りない部分はすぐ見抜かれ、指摘される。そこが嬉しくもあり、怖くもあり、病みつきになるのである。

今回は詩吟の藤原白陽さんとのコラボありで、60分あまりの音楽絵巻一本勝負だった。白陽さん素敵でした。

 

さ、次は来週の師匠35周年記念コンサート、久喜千響公演、広島学校公演と続く。気温の急激な変化、雨の中の楽器の積み降ろしでひさびさに風邪をひいた。

意地でも直す!!

 

(写真はウクライナ・キエフの国立オペラ劇場舞台に佇む大太鼓)


ウクライナからの、ライブ宣伝!

どーん!

 

てなわけで、昨日からウクライナはキエフに滞在中でござい。

日本の11月くらいの気候を予想していたのだが、昨日今日は日中は真夏のような暑さ。

ビールがうまい!そして食べ物が安くてうまい!

(写真はかなり酸味の強い地ビール。ラベルがなんとも…笑)

 

本日午前中に会場下見+楽器の梱包を解き、明日はリハーサル〜夜本番、明後日昼公演。

チケットは2公演とも完売近くまで売れ行きが伸びているらしく、期待の大きさを感じる。

 

会場は非常に立派で素敵なオペラ劇場。会場の雰囲気から師匠が思いついた新演出を加え、スペシャルな公演となりそうで、楽しみ‼

 

とはいっても、今日の明日でウクライナに飛んで来られる人はいないと思うので、帰ってからのわたくしめのライブの宣伝をば(笑)。

 

 

帰国後すぐの週末、9/30-10/1に、静岡県内のライブ2daysがあります。

静岡での自主企画ライブはひさびさ。今回はソロ+本年結成の朱鷺たたらさんとのユニット[BOK・SUI]デュオ。

5月に南青山MANDALAで行ったユニット立ち上げライブの映像を、Youtubeにアップしました。

ソロの方は、新演目や特別なアレンジ等はないが、ここ最近踏んだ舞台等の経験から得た新たな感覚を意識しながら重ねている稽古の成果が出れば、また少し磨きをかけたパフォーマンスをお届けできるのでは、と思っている。

9/30沼津千本プラザ、10/1静岡LIFETIMEです。まだまだご予約受付中ですので、是非!

(詳細はこちら

 

というわけで、ウクライナからの帰国後ライブの宣伝でした。

旅のレポートは、また次回に!

 

 

 

 

 


夏の終わりの山籠りレポート

いつもいつも、遡りレポートになっておりますが。。。

先月最後の土日は、日本平野外劇場にてK`s Pro. ダンス公演「Black Bird」に出演。

野外で騎乗という特殊な空間で、「チルチルミチルの青い鳥」を題材にしたストーリー性の強い、でも受け手の想像力を存分に掻き立てるような演出で、単純に「いち参加者」として大いに楽しませていただきました。

さてK`s Pro. さん。まずはじめに集団としてのダンスのクオリティの高さ、現場での変更に対する対応力の高さに驚いた。そして、昼間の灼熱地獄の中繰り返される稽古とリハに耐えうる体力!(昼間の舞台はほぼフライパンである)

高校生からアラ還まで幅広い年齢層のメンバーさんは一様に、ハートが熱い!この山の舞台に合わせて、一年のサイクルを組んでいるという人も少なくないのでは。

稽古の回を重ねるにつれ、ソロをとるダンサーだけでなく群舞の中でも一人一人のキャラ・特性がだんだん見えてきて、面白い!

自分はおもに「森のシーン」といわれるパートでの大太鼓演奏。あとは全体を通しての雰囲気作りのカゲ音。

 

音楽の共演者はヴァイオリン。ハプニングがあり急遽参加の運びとなった、柴田奈穂さん。

とても明るく、ステキな方だった。本職はアルゼンチンタンゴということで鈴木亜紀ともつながっており、すぐに打ち解けられた(意外と人見知りな自分にとっては珍しい)。すでにある音源の上に二人で音を重ねていくという難しい仕事だったが、互いの集中力とアイコンタクトで、なかなか良い感じにまとまったのでは。

 

今回この作品に参加できたことは、いろんな意味で本当に大きな経験となった。

空間の使い方、細部の演出、もろもろの段取り、スタッフとのコミュニケーション、メンバーとの意思疎通そして統率…。

今後の自分の作品作りへのヒントを、たくさんいただいた。

森本京子さん、陰山泰さんに、心から感謝。

 

⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐

山での武者修行を終え、下山してすぐ師匠の「題名のない音楽会」収録に参加(放送はまだ先のようです)。

ここからは11月まで、国内外での公演が続く。

稽古場新築のもろもろで創作活動や稽古がかなりおろそかになってしまっていたので、尻に火をつけて、気合を入れていこう!

 

近日のスケジュールは、次回お知らせします。

 

(写真はK`s Pro. 公演後の打ち上げにて、演出の陰山さんと)


はせ・スズキ・小濱トリオ

このところモーレツに暑くなったりまた急に肌寒いほど涼しくなったりと、体調管理が難しいですな。

皆様いかがお過ごしですか?

 

さて先日の日曜は横浜市内で、女子シングル自由形ピヤノ弾き語・鈴木亜紀さんと、尺八・小濱明人さんとのトリオでクローズドのライブであった。

会場はなんとマンション!不肖はせみきた、マンションでの演奏は初めて(マンション併設の小劇場に断られたことならある)。

大丈夫とは聞いているが、ゼッタイ苦情きますよきても知りませんよとドキドキしながら、青空が広がり絶好の行楽日和の朝、湘南海岸を抜け江ノ島〜鎌倉のバリバリリゾートエリアを経由して、いざヨコハマへ。。。

 

着くとそこは巨大な、そしてお洒落〜なマンション群。その一角にパブリックスペースを集めた特別棟があり、その5階にバーカウンターを備えたラウンジホール的な空間が。客船「飛鳥供廚離薀Ε鵐犬鰈牌覆箸気擦襦出た、白いグランドピアノ!(笑)

ありがたいことに音量のことは気にせず演奏できそうだ。

そうとなれば、ピアノが白だろうが黒だろうが、モニタースピーカーを置いてる台が大理石調の小テーブルだろうが、楽屋が本格的カラオケルームだろうが(笑)、我々はいつもの音楽を届けるのみ。さあ準備準備!

 

ここでは住民の福利厚生を目的に月1階とか定期的に音楽会などを開催しているらしく、主催の皆さん実に手際がいい。音響担当さんも「素人で…」と恐縮されながら一生懸命我々のリクエストに答えてくださった。

ご来場された80名ほどのお客様方もライブの楽しみ方をよくご存知というか、興味深く、時にはノリノリで我々の音楽に浸り楽しんでくださっていたようだ。

このライブ開催にご尽力下さった「のな」さんの飛び入り熱唱あり、助っ人として同行した我が太鼓教室のベテラン練習生Mさんの参加もあって、『和洋折衷ちゃっきり祭り(当日知ったタイトル)』は大いに盛り上がり、あっという間に終了。

いやー楽しかった!

 

このトリオのユニット、実を申せば、明確なビジョンを持ってスタートしたというわけではない。

自分が以前から半ば鈴木亜紀さんの「ファン」で、いつかっしょに音を出してみたい、という淡い期待を、移動中の車の中でボソッと小濱氏に打ち明けたことがきっかけで、幸運にも良いタイミングが重なって、あれよあれよと言う間に成り行きで「じゃあ3人で一度ライブやってみようか」と決まったのが一昨年の秋。年明けの「はせみきた×鈴木亜紀ジョイントライブ(ゲスト小濱明人)」の後、秋には東北をツアーして回り、お互いの音楽やら人柄やらいろいろと理解を深めることができた。

 

一見なんとも不思議な取り合わせのようであるが、どんな曲でもフラメンコ調にしてしまう(本人談)亜紀さんの内部(根底)には実は脈々と「和」の血が流れており、曲の題材や表現の言い回しはとても独特かつ日本的だと思う。楽器やコードやグルーヴということを超越した部分で、描こうとしているものは意外にも遠くないし、太鼓も尺八も、スズキアキの世界にとても「しっくりくる」と思う。いや正確に言うと、「はせみきたの太鼓と、小濱明人の尺八が」である!(こういうのをジガジサンという)

自分については「そうでありたい」という望みが大であるけれども、小濱氏と亜紀さんのデュオを客観的に聴いていると、本当にずっと以前からこのサウンドが存在していたのではと思うくらい、互いがいきいきと音を奏で、見事に調和していると感じるのだ。

 

これから先、もっともっとこのトリオの世界観を広げ深め、多くの人に触れてもらう機会を作りたいなと、思う。

 

 

さてさて、いよいよ梅雨が近づいてきているようだ。稽古場の外装工事は先月下旬で完了。現在日々コツコツと、内装工事を進めている。鏡を取り付け、壁面・天井に吸音素材を張り、棚を作り…と、まだまだやることだらけだ。今月中にはなんとか形にして、新稽古場での稽古を開始したいところだ。

さあ、今日も頑張りましょー!

(写真はヨコハマライブの終わりに、太鼓と、白いグランドピアノと)

 

 

 


「森本バレエ」共演

さる4月30日、静岡の「森本バレエ」さんの発表会に出演。

 

第3部の、新作コンテンポラリーダンス作品「カレイドスコープ」の中のワンシーンで、大太鼓の生演奏でダンサーさんとコラボ。

 

もともと自分のCDに収録されている「空穿ちて道ひらく」の音源で振り付けが完成されているので、ほぼその音源通りに演奏しなければならない。アドリブ要素の多い太鼓演奏で、これはなかなかに大変なことでして。。。キンチョーした!

 

舞台奥の山台にのぼり、ひたひたと演奏がスタート。他の演者に完全に背を向けた状態での演奏というのはいつもと同じと言えば同じだが、彼らは音を発しない。かろうじて感じる、呼吸や、床とシューズの摩擦音、動きによって生じる空気の揺れなど…まさに「気配」だけを頼りに、彼らの存在と「気」を感じながら音を紡いていくという作業は、ものすごい集中力を要した。でも逆に途中からは、そんな微かなものから感じる彼らのパワーに後押しされ、流れに身をまかせるように、自分の演奏に没頭できた。

これまでにない感覚を味わえた、濃い8分間だった。

 

大太鼓曲半ばでは、森本京子さんとのデュオ。

京子さんの踊りは、凄い。

あの華奢な両腕が広げられ、ゆっくりと弧を描いているだけで、舞台上の、いや劇場中の空気が、掻き回されるのがわかる。

このデュオシーンのみ、アドリブが許される。その場で生まれる音に、京子さんが即座に反応してくれるのだ。

 

今回は急きょの出演だったため、他のシーンでの共演はテクニカル面の問題もあり今回は見送り。その代わりに、夏の日本平野外劇場での公演の作品作りに参加、再度共演させていただくことになった。夏には、より濃密に太鼓とダンスが絡み合った作品を作れそうだ。今から本当に楽しみ。

 

3歳くらいの子供から、子育てがひと段落し再び大好きなバレエに戻ってきた大人の方達まで、みんながそれぞれの想いとともに、晴れの舞台に立ちスポットライトを浴びながら無心に踊る姿は、一人一人皆素敵だった。充実した時間でした。感謝。


福島・広島

あの日から6年。

今日という日は、特別な思いが胸に宿る。

自分と「東北」とのご縁の多くは震災後につながったもので、直後から1年おきくらいのペースで被災地の様子を垣間見ている。

訪れる度に、彼の地から元気をもらって帰ってくるばかりで何の力にもなれていないのであるが、わずかばかりでも活気を起こし、一人でも二人でも感動を与えることができていたら、嬉しいなと思う。

 

 

さて、感動を覚えるといえば、子どもが無心に太鼓に打ち込む姿には、文句なしに心が揺さぶられる。

先日訪れた福島いわきでも、広島東城・尾道でも、子ども達のがんばりが多くの観衆を魅了していた。

いわきでは、子どもから大人まで地元の太鼓打ちの方々が舞台袖で見守る中、はせ・小泉謙一・山田路子というありそうでなかったトリオでゲストステージを務めさせていただいた。

広島は、東城・尾道それぞれの子ども達が取り組んだ『千の海響』の発表の場をサポートするとともに、師匠の「故郷に錦を」飾る場面にも立ち会わせていただいた。

 

 

そして、来週の福島・相馬&南相馬への訪問で、長きに渡った旅の連続が、一区切りとなる。

真言宗豊山派の僧侶の方々との、復興祈願の旅。

すべての旅への感謝の気持を持って、行ってきます。

 

(2017.3.11 稽古場へ向かう一本道にて)

 

 



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太鼓奏者・はせ みきた

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