強烈なインスピレーション

寒さが身にしみる季節となってきた。気がつけば今年もあとひと月あまり。早いものだ。

20日の静岡AOI「チャリティコンサート Smile! Smile!! Smile!!!」は、前半太鼓の独奏、後半は琵琶と語りの独奏というシブーい公演だったが、それぞれの楽器の音色、奏者の世界観をストレートに味わっていただけ、評判も上々だったようだ。

琵琶奏者の坂田美子さんは、とても物腰柔らかく上品な方で「太鼓が先で琵琶が後なんて、順番が逆の方が…」と遠慮がちにおっしゃっていたが、そのパフォーマンスは誠に重厚で繊細で、かっこよくそして美しかった。あの1音と1声で一気に時を超え古の世界にタイムスリップする感じ…機会があれば是非今度は、共演したい!

 

さて今月は、坂田さんの他にも素晴らしい音楽との出会いがあった。

 

◆11月10日「360°マリンバ」

沼津の「よしもと劇場」があるラクーンビルの6階。1フロア丸ごと、あらゆる装飾を取り払ったフリースペースの中央に、六芒星のように並べられたマリンバ。沼津市出身で現在はベルギーを拠点に活動している鈴木彩さん率いる6名のマリンバ奏者が闇から現れ、彩さんが構成した楽曲群を奏でながら現行世界とパラレルワールドとを行き来する。既存の楽曲で構成されていたそうだが、そこで生まれた世界は完全に彩さん独自のものとなっていた。声とマリンバ。動きと息づかい。たったこれだけの要素で、いくつもの景色、感情が走馬灯のように現れ、消えていった。1時間ほどのステージだが、本当に素晴らしかった!空間も、非常にシンプルな照明演出も、とても良かった。鈴木彩さん。共演したい人がまた一人増えた。しかしあの空間に太鼓が轟いたらどうなるだろうか…(よしもとさんから苦情くるだろうな 笑)

 

◆11月23日 上妻宏光「STANDARD SONGS feat.佐藤竹善」

上妻さんが隣町の函南町に来られると知り駆けつけた。2010-11年とそれぞれ丸1月づつ、アメリカ中西部の小都市でワークショップと公演をして回るという、恐ろしく濃厚でハードな旅をご一緒させていただいた。その時のピアニスト・野崎陽一さんもいらしてて、開演前にお邪魔した楽屋で同窓会のようなノリで話に花が咲いた。

竹善さんを生で聴いたのは初めてだったが、なんと幅の広い、そして奥深いプレイをなさる方か!語りかけるような歌声から見事なスキャット、そして迫力・音圧とも違うのだが圧倒的に空間を埋め尽くしてしまうようなロングトーンまで、上妻さんの言葉を借りるれば「縦軸と横軸がどこまでも伸びている」表現だった。

コンサートの内容はあくまで「お客さんを楽しませる」ことに徹していて、ポップスからジャズ、津軽民謡のソロ、レゲエまで皆が一度は耳にしたことがあるナンバーをこの3人ならではのサウンドにして届けられていた。1曲の中でほんの数フレーズしか弾かないとしても、そこにあるのはゆるぎなく「上妻サウンド」であり、余計な主張はしない、でもその存在感は明確であるところが、上妻さんの凄さ、かっこよさだ。トークも素晴らしく、客席は終始「よろこび」に満ちていた。終演後のCDの売れること!コンサートの出来の良さそのままだ。

静岡まで移動し打ち上げにも参加させていただいた。楽しく貴重なミュージシャントークに酔い、なぜか筑前さんのマネージャーNさんと意気投合してひさびさに明け方まで「痛飲」してしまった。

 

◆11月25日 石坂亥士「螺旋のグルーブ」

本郷の東大にほど近い「求道会館」。前々から気になっていた空間だ。

ガイシさんと出会ったのははるか前、俺がこの世界に飛び込もうかどうしようか迷っていた頃だ。

ガイシさんは神楽太鼓を中心に、世界中の新旧さまざまな打楽器を操る。ガイシさんと俺は楽器は同じでもその演奏内容は「真逆」なくらい違う。俺の打つ音が「直線」的なのに対し、ガイシさんは「うねる」。

この日のライブはタイトル通り、言ってみれば「怒涛の倍音シャワー」だ。

前半はさまざまな金属楽器たち、後半は神楽太鼓一つ。音がうねりうねる。ひたすら繰り返されるリズムの中で潮の満ち引きのような、どこからともなく吹く風のような「ゆらぎ」が生まれる。前半が終わった時点で耳を丸洗いされたような感覚になりトイレのおしっこの音まで美しく聴こえた(笑)。誤解を恐れずに言うと非常にマニアックな音楽だが、好きな人にはたまらなく贅沢なひと時だったに違いない。求道会館のスペースが絶妙にちょうど良かった。

飛び入りでピアノ演奏をしてくれたエドゥアルド・デルガード氏がまた素晴らしかった。

ガイシさんとはきっと近いうちに、音を重ねることになるだろうとなんの根拠もない確信を持った。イコール、そういう場を作ることになるだろう。

 

どの公演も出会いも本当に素晴らしすぎて、一切写真がない。しかしこの濃厚な四つの公演は、来年以降の俺の活動、表現にとって大きな刺激となるだろうことは間違いない。

お楽しみに。

 


燃えた!四人囃子ライブ

先週の「四人囃子ライブ」は熱かった!

 

「笛が二人、太鼓が二人」という、ありそうでなかなかない編成のこのライブ。

 

ズミ氏もブログで言っているが「お互いのことをちゃんと理解し合えている」4人だからこそ、うまくいったと言えよう。

同じ楽器が二人ステージに並ぶ場合、互いに「俺が俺が」で単なる競り合いとなって音楽的にぐちゃぐちゃになってしまうか、反対に互いに遠慮しすぎて綺麗にまとめることに終始してしまいツマランものになるかのどちらかに陥りやすい。

 

太鼓に関して言えば、勝手に自己分析すると俺とズミ氏は似たところがあって「全体のまとまりを大事に」するプレイが得意というか多い(と思っている)のだが、今回「ここは俺イクよ!」とグッと前に出たときに、その場に応じてスッと引いてくれたり、敢えてカブせてきたり、別のシーンで大暴れしたりと自在にその場で言葉を交わすことなくプレイを変化させ、互いに刺激し合いながらライブ全体という大きな括りでの「まとまり」を自然と作ることができた。

 

俺が思うに笛の二人に関しては得意とするプレイスタイルは異なっているが、おそらく同じような『会話』が、ライブを通して二人の間で交わされていたことと思う。

 

だから多分、誰か特定のプレイヤーのファンの方も「今日〇〇さんおとなしかったね」とか思わなかっただろうし、逆に「あの人あんなプレイするんだ〜」と新鮮な発見があったかもしれない。

4人それぞれ、作る楽曲のカラーがはっきり違っているのも、面白かった。

 

ライブ後、お客様の帰りがけの反響を受けて4人ともに口にしたのは、

「年イチでやりたいね」。

 

やりましょう!!

毎年必ず決まった日にやるってのもいいかもな…。

 

 

さて、みんなでワイワイの熱いライブのお次は、明日の40分独奏。

静岡AOIの超響くホールにて、アイワ不動産HDさん主催のチャリティコンサート。

前半はワタクシ、後半は琵琶・語りの坂田美子さんの独奏という、非常にシブい公演です。

それぞれ趣の違う「和の世界」に、どっぷり浸っていただきましょう〜。

 

 チャリティコンサート「Smile! Smile!! Smile!!!」

 11月20日(火) 18:30開演

 静岡AOIコンサートホール

 出演:はせみきた(太鼓)、坂田美子(琵琶・語り)

 詳細は こちら

 

 

それにしても最近、人の曲を料理(アレンジ)する面白さにハマっている。

曲によっては「イジリ倒す」に近いこともしてるかもな。共演者の皆さん、ゴメンナサイ。。。

翻ってオリジナル曲(特にメロディもの)をずっと作ってない。今後の4人囃子やBOK・SUIのためにも、作らなくちゃだな。

そして、自分の曲を信頼おける人に「イジリ倒」してもらいたいという願望もあります…。

これまでイジリ倒してくれたのは、土井啓輔さんと師匠だけかな。

どなたか、よろしくお願いします!

 

 


フランス「ジャポニズム」レポートと、その後

秋晴れの陽気が大変心地よいここ数日。

今年に入ってからボチボチと進めてきた旧稽古場の解体作業、そろそろ本腰を入れて急がねばと、ここ数日がんばっている。

ありきたりの表現だが、17年分の汗と音の染み込んだ小屋、せめて自分の手でばらしたい(あわよくば材料を再利用したい 笑)という思いから、極力丁寧に分解している。もともとこういう作業は得意ではないが好きなので、道具片手にはしごに登り、ぼつぼつやっております。内側はあらかた終わったので、いよいよ外壁と屋根の解体に取り掛かるところまで来たぞ。

 

 

さて11日から1週間、日仏友好160周年に合わせて「日本政府として類を見ない規模で日本文化を発信する一大事業」として国を挙げて取り組まれているイベント『ジャポニズム2018:響きあう魂』に「林英哲&英哲風雲の会」として参加のため、フランスへ旅してきた。自由時間はほぼほぼナシのガッツリ詰め込み濃密な1週間でありました。

 

 

最初の公演はパリ中心にある「プティ・パレ」美術館内にて、「伊藤若冲展」に合わせて師匠の美術家シリーズから『若冲の翼』1日2公演。

(写真はリハ風景)

プティ・パレ=小さな宮殿だけあって超豪奢な造りの館内は恐ろしく残響が長く、締太鼓を一発打つと5秒以上「トーーーーーーーーーン」。そういえばハンガリー・ブタペストのリスト音楽院で「ようそろ」として演奏した時も残響すごかったっけ。

日中の開館時間中の美術館での演奏という、なかなかできない経験であった。

 

続いては世界屈指の音響と称されている「フィルハーモニー・ド・パリ」での本公演。

一部は「三ツ舞」「天請来雨」「天真北斗」のレパートリー演奏、二部はフランスで生涯を閉じた画家・藤田嗣治の生涯と作品を描いた、美術家シリーズより『レオナール、われに羽賜べ』。

今回は風雲・服部博之がひさびさ参戦。すごくキンチョーしてた。

コンサートは1曲終わるごとに割れんばかりの拍手喝采で、最後は大スタンディングオベーション。ジャポニズム企画の公演の中でも真っ先にSOLD OUTになったほどの前評判だったそうだが、期待を裏切ることなく喜んでいただけたようだ。

 

翌日すぐにTGVに乗り込んでドイツ/スイス国境にほど近い地方都市・ミュルーズに移動。

その日のうちにコンサートの仕込みとワークショップをこなし、翌日再び本公演。10万人くらいの街に不相応と思えるほどの大きな大ホールも、ほぼ満席だった。フランス人の文化意識の高さなのか。こちらも大盛り上がりで、全行程を終えた。

 

というわけで休む間も無く帰国の途についた弾丸ツアーであったが、さすがフランス、食べ物は出てくるものどれをとっても本当に美味しかった。ツジタスクもこの表情(彼はなぜかこの後体調を崩し、帰国時にはゾンビのような顔してた 苦笑)。

 

 

さーて、次なる大仕事はいよいよ、「笛2、太鼓2」の四人囃子ライブ。

朱鷺たたら、山田路子、小泉謙一というよく知ったメンバー同士。楽器は2種だが、濃厚で分厚いサウンドになること間違いなし!

いよいよ今週リハに臨む。楽しみだ。

ライブの詳細は こちら

 

 

(↓ミュルーズの街中にあったブリキのオブジェ)

 


音楽祭をつくる、ライブをつくる

 

参議院議員・平山佐知子さんの主催する「平山佐知子と創る音楽祭」に、参加した。

 

幼少期から音楽が好きで一度は楽器メーカーに就職、その後NHKアナウンサーとなり静岡県内の隅々まで訪れ、多くの県内出身の音楽家・静岡に根を下ろし活動する演奏家と出会う中で、静岡全域を選挙区とする参議院議員となった今、静岡にゆかりのある音楽家とともに新しい地元発信の文化活動のムーブメントを起こそうと、音楽祭の開催を思いつかれたとのこと。

 

平山さんとはフリーで活動されている時に何度か現場でご一緒させていただいたご縁から、記念すべき第一回目の出演者としてオファーをいただいた。しかも出演だけでなく、コンサート全体の構成・演出の大役まで仰せつかってしまった。

 

音楽祭は県内東・中・西の3か所(三島/静岡/浜松)、各1000人規模のホールを会場とし、本年の出演者はピアノ独奏の入川舜さん、声楽の村上達哉(テノール)さん有賀美聡(ソプラノ)さん、そして太鼓はせみきたの3組。「大役」とはいえ、それぞれみなプロフェッショナルの演奏家だし、司会進行のプロまでいるわけで、俺は各コーナーの内容を把握し全体の流れを組み立て、進行役の平山さん、舞台スタッフと細々とした打ち合わせをし、あとは最後の「共演シーン」を船頭役となって作り上げるくらいで、それほど大したことはしておりません(笑)。

 

ピアノの入川さんは30ちょい越え。7年間パリで修業を積み帰ってきたばかりとのこと。堂々とした見事な演奏と、大真面目な、でもたどたどしいトークのギャップが大いに好感を誘った。3会場回を重ねるごとに演奏内容に磨きがかかり、ぐっと良くなっていくのが素人目にも良くわかった。

 

声楽の村上さん有賀さんは実はご夫婦。村上さんの圧倒的な声量と有賀さんの見事な超高音の発声にはまさに「魂を揺さぶられる」感じがした。ベテラン村上さんの気の利いたトークに会場は一気に温まり、最後は「ブラボー!」喝采の嵐。

 

「はせみきた」はトップバッター。浜松のアクトシティは音楽ホール、他2会場も反響板仕様としたため、なるべく弱音〜中音までを特に丁寧に、繊細な音・豊かな響きを印象的に出そうと心掛けた。「響きを聴かせる」演奏、以前よりは多少できるようにはなったが、師匠の演奏にいつも間近で触れてるだけに、まだまだ道のりの遠さを感じる。が、まあ割といいセンはいったかな、と思う。

 

良い共演者と、いつもの我が最強スタッフのおかげで、クオリティの高い催しとなったと思う。

平山さんの人柄とさすがのナビゲーションが随所に光り、支援者の皆さんにもお喜びいただけたのでは?

正直、大したことはしてないとはいえ、慣れないことをするのはやはり大変だった。でもとてもいい勉強になった。

 

 

そして今日は、大切な戦友の応援に。

これまた慣れない「舞台監督代理」なる役を仰せつかり、てんやわんや。

仕込みもリハもバラシもひたすらタイトな時間だったが、みんなで力を合わせてなんとかやり切った!

それもこれも、演奏内容が良くて、お客様が喜んで帰ってくれれば報われるってもの。いいライブだった。

今日のヤツの背中は、今までで一番キレてて、美しかった!

公演の成功、心から おめでとう。

 

 

 


ひさびさ、ちゃっきりTrioが熱い! その2

前回のつづき、今週末の715ライブでカバーする、佐藤正治さん曲「Kai-Kou」について。

そうです、超カッコイイのです。

 

深町さんのソリッドなピアノ、KONTAさんの強烈なファルセットと魂むき出しのサックスソロ、そしてそれを「ひたひた」から「ぐいぐい」まで一気に上り詰める正治さんのリズムのドライブ感!

曲調は全く異なるが、今回トリオで初挑戦する亜紀さんのオリジナル曲「波打つ彼方(あなた)」と同様、摩訶不思議な世界観で非常に官能的でもある(と思う)。

 

メンバーのオリジナルでもないこの曲を、「和のおと」が特徴的なこのトリオでカバーする訳は?

という問いに対して、珍しく俺は答えを持ち合わせていない。

ただただ「この3人でやったらきっとカッコイイだろう」と思うから。

この曲に関しては、「和楽器の特徴を生かして」とか、一切考えない。はせみきたを、小濱明人を、鈴木亜紀をぶつけ、受け止め、絡め合わせるのみ。

リハーサルで下書きは描いた。あとは本番、どのような色が現れ、混ざりあうか…乞うご期待!

 

 

最近、またひとつ「音楽的表現」に心を砕くことが面白く感じている。

以前よりはいろんな意味で視野が広くなり、イメージできるサウンドや情景のバリエーションと深さも、少しずつ増しているかも。

「にほんの太鼓」というおっそろしくパワフルで、強烈なキャラクターと影響力を持った荒馬を乗りこなし、そこにある音楽に寄り添ってゆっくりひたひたと走らせたり、軽やかに飛び石を渡らせたり、重い荷を静かに引いたり、一気に手綱を解放して暴れまわったり…

得意ではないこともあるが、訓練を重ねればできるようになる。あとは「乗り手」の腕次第。

腕はまだまだですがね(苦笑)。

 

ミュージシャン・はせみきたの技量が量られるライブだ。楽しみと同時に、ドキドキ。。。

気合い入れていきます。

 

 

「自由形ピヤノ弾き語り×尺八×和太鼓」

出演:鈴木亜紀、小濱明人、はせみきた

7月15日(土) 17:00open / 17:30start

サラヴァ東京

ご予約3500円/当日4000円(+1ドリンク代)

 

はせみきたHP でもご予約承ります。

 

 


ひさびさ、ちゃっきりTrioが熱い! その1

あちゃー。

気がつけばほぼ一ヶ月ぶりのブログ更新となってしまった。。。

取り急ぎ、宣伝をば。

 

目前に迫ってきた、ひさびさの「ちゃっきりトリオ」のライブが、か・な・り・熱くなる予感 大 である。

 

女子シングル自由形ピヤノ弾き語り・鈴木亜紀と尺八・小濱明人、そして太鼓・はせみきたのトリオ。

俺は言わずと知れたバリバリの静岡県民、亜紀さんは静岡県の港町・焼津出身、小濱氏も近しい親戚が静岡県内に数人いるということで、ちゃっきり節を看板曲の一つに掲げ、2016年からライブ活動を行っている。

ちゃっきり節を除いては、亜紀さんの曲を中心にほとんどがメンバーのオリジナル作品でライブを構成してきたが、今回は2曲、カバー曲を用意している。

多分2曲とも、ほとんどの人が知らない曲だと思うが(笑)。

 

鈴木亜紀さんは語学が趣味(の域を超えるほどの入れ込み!)で、スペイン語は翻訳を手がけるほど堪能、若い頃スワヒリ語にも手を出し、ここ数年はアラビア語を絶賛学習中だそうだ。

あのグニョグニョの魅惑的な模様を文字として認識できるだけでもこの国においてはかなりの希少価値と思うが、昨年そしてこの5月にもヨルダン・レバノンというかなりデンジャーな匂いのする「ディープアラブ」を旅し、その旅の中で出会ったシリア難民たちに教えてもらったという、今人気のレバノン人ポピュラー歌手の曲をカバーする。当日は旅のエピソードとともに、現在の「生きたアラブ」を感じていただけたらと思う。

(ライブにお越しになる前に、鈴木亜紀ホームページにて受注発行している旅レポ「さくらえび通信」をお読みになると、もっと楽しめるでしょう。亜紀さんの文章、ホントに面白い!お勧めです)

 

もう一曲は、私が提案した曲で、これまた静岡県にゆかりの深い大先輩ミュージシャン・佐藤正治さん(パーカッション・作曲)の曲で「Kai-Kou」。

伝説のピアニスト・深町純さんと元バービーボーイズのKONTAさんと正治さんのユニット「僕らのしぜんの冒険」でCD収録された曲。レコ発ライブツアーの直前に深町さんが急死しまい、ユニットでのライブ演奏は叶わなかったという幻のような曲だ。

この曲、超かっこいい。

 

(次回に続く)

 


「風の章」終了、ありがとうございました!

 

あっという間に1週間経ってしまいましたが…

コンサート「風の章」、おかげさまで無事終了しました。

ご来場くださった多くのお客様、どうもありがとうございました。

 

ループマシンを使用した挑戦の一曲「又三郎」から始まり、小濱氏とのデュオ、新曲、後半の組曲作品「大瀬の天狗」と、休憩挟んできっちり2時間の構成。

本当に数々の「冒険」を孕んだ内容だったが、多くの方の協力、見事なスタッフワーク、そして本番中のお客様の拍手声援に支えられ、大事故もなくやりたいと思っていたことを目一杯形にすることができた。

舞台上では多くのシーンで小濱氏の素晴らしいプレイに助けられた。大感謝。

 

終演後、観に来てくださった師匠が「あそこはどうなってたんだ、あの時のあの音は…」とあれこれ興味深そうに質問され、いろいろな感想とちょこっとダメ出しを聞かせてくれた後「俺も新作作らなくちゃな!」とおっしゃった一言が、メチャクチャ嬉しかった!!

 

他の関係者の方からも「これまでより格段にまとまりがあった」「やりたいことが鮮明に見えてきた」など、ありがたい言葉をたくさんいただいた。

スタッフ的褒め言葉でいうと「一段とワガママになった」ということらしい(笑)。

 

コンサートは本当に、スタッフワークが重要だ。

限られた予算と時間の中で、こちらの意図を汲んでそれを各々のセクションのテクニカルなオペレーションに反映してくれる。制作も然り。演者が舞台のことに集中できる環境を作ってくれる。もう何度も自分の舞台に付き合ってくれている面々の集まりだからこそのこの環境。俺は本当に幸せ者だ。

 

それに加え今回、多くの「冒険」を後押ししてくれた方々にもお礼を申し上げたい。

 ループマシンの手ほどきをしてくれ、いろいろアドバイスくださった よしうらけんじ さん。

 第二部冒頭の幻想的なシーンで使用した「天風」の製作者で、時々会うたびに俺の創作筋肉に刺激を加え鍛えてくれる、そろそろ20年来の友人で造形作家の 白砂勝敏 さん。

 その「天風」を使用して無謀にも挑戦した「身体表現(動きもの)」に付き合ってくれ、、的確なアドバイスで完成度を引き上げてくださった、尊敬するダンサーであり「K`s Pro.」主宰の 森本京子 さん。

 心より、御礼申し上げます。

 

中学の同級生、大学時代の「龍韻太鼓」の仲間や現役の学生たちも数多く見に来てくれた。古巣の「黄瀬川太鼓」、我が太鼓教室「UTSU-LA」、そして師匠関係でお世話になっている「小田原北條太鼓」さんからはお花もいただいた。先日ガチンコライブをやった盟友・小泉謙一も駆けつけてくれた。本当に、ほんとうにありがとう。

 

 

さて、次なるライブは今週末、東京南青山MANDALAでの[BOK・SUI]です!

「陰陽の螺旋」と名打って、音の、空間の、時のうねりを起こそうとあれこれ企んどります。

土曜の日中、梅雨時のじめついた現実からのプチ逃避、いかがですか?

お待ちしてます!

 

 


“踊り”とのコラボ、そして久々のライブご案内

 

「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、最近エアコンなしでも寝苦しくない夜が数日あったと思ったらあらま、またもやムシムシの夜がやってきたり。

天候も以上ですが、体調管理が大変ですな。

 

さて、ここ数カ月にわたり稽古場のことにかなりのパワーを費やしていて、ライブも随分とご無沙汰になってしまった。

 

 

久々のライブです。

沼津と静岡の2箇所、[BOK・SUI]の朱鷺たたらさんをゲストに迎え、ソロあり、デュオ演奏ありの豪華内容!

5月に結成した[BOK・SUI]、これが静岡初上陸です。

9月30日 沼津千本プラザ音楽ホール

10月1日 静岡 LIFETIME(浮月楼)

 詳細はコチラ

どちらも昼のライブ、ご家族連れでぜひ。

 

 

話は変わるが、ここのところ“踊り”とのコラボに恵まれている。

 

突然ですがわが町・裾野は、かなり以前から「阿波踊り」の祭りをやっている。

そしてこの度、裾野市で結成25周年の歴史を持つ「裾野みどり連」から、拙作「風・疾る」を連の演舞のレパートリーに加えたいとのオファーをいただいた。

地元の連が「裾野生まれ」の演目として、自分の作品を使い、オリジナルの振り付け、生演奏で自分の曲をやってくれる、というのは、とても名誉で、本当に嬉しい。

昨日が裾野阿波踊りの本番日、実際に人前でのパフォーマンスを、拝見してきた。

みどり連さん、かっこよくアレンジして、使ってくれてました。感謝。

 

続いては次の土日、静岡の日本平にて、コンテンポラリーダンスのカンパニー・K`Pro. さんの、25周年の記念すべき公演に参加する。

今年4月に初共演、非常にスリリングで熱い、楽しい現場だった。

野外劇場という特殊な空間で、バイオリンとのセッションもありの、さらにスリリングで、熱い(というか実際に暑い)現場になること間違いなし。

 

 

夏の終わりから初秋にかけて、楽しみ満載だ。

張り切って、体当たりだ!

 

 

 

 

 


音の溢れる「ハコ」

早いもので、まもなく2017年折り返し。

あっという間だなぁー。

最近ブログの更新が月2くらいになってしまってるので、後半は頑張ろうと、思っております。。。

 

 

さて今月は、あちこちのライブハウスに顔を出した。

 

まずは1日、甲府「桜座」。

大好きなハコだ。

戦前に賑わった芝居小屋「桜座」を復活させようと、ガラス工場?を改装してできた空間は、高さのある空間の約半分がアクティングエリア、客席はひな壇状になった桟敷席。劇場に入る手前にも小規模ライブができるカフェスペースがある。

この日は「ヒカシュー」さんのライブを鑑賞。空間にぴったりのアヤシゲな音楽に浸り、異次元空間へのトリップを大いに楽しませていただいた。

ドラムの佐藤正治さんは三島出身。近いうちに三島稽古場を訪ねてくれると先の楽しみもできた。

 

 

続いて13日「神保町楽屋(らくや)」。

東京藝大での師匠の特別講義での演奏後に、邦楽器のライブがあるということで、下見も兼ねて寄り道。

津軽三味線福井さん、尺八小湊さん、太鼓鳴物美鳳さんによるユニット「三蕊(さんずい)」の10周年ライブで、会場は立ち見も出るほどの大盛況。

かなりコンパクトなステージではあったが、美鳳さんの音量調節が素晴らしく、楽曲のリズム構成のよさ、キャッチーなメロディが光りご機嫌なライブだった。そして3人ともMCが上手い!欲を言うともう少し個々のソロプレイがフィーチャーされる場面を見たかったな…。

音楽と、それを楽しむ空間を愛するオーナーさん、スタッフさんの心意気と腕の良さが伝わってくる小屋だった。(写真撮り忘れた…)

 

 

そして25ー26の二日間は、「女子シングル自由形ピヤノ弾き語り」鈴木亜紀さんと、福井の旅。

福井市・北ノ庄クラシックスと、越前市・ラグタイムクラシックスの2days。

「青い馬」「クラゲの二人」と、新たに2曲の亜紀楽曲に挑戦。亜紀さんのコラム(鈴木亜紀ホームページで読めます)を語りの題材に使った拙作「Turtle`s Dream」もなかなかの好評で、よかった〜!

ラグタイムクラシックス(上写真)は、以前の店名「武生クラシックス」時代にかりんさんとツアーに来ている。コンパクトだが、蔵を改装した味のある空間は楽屋も含めて非常に居心地がいい。古い街並みが残るこの一角に、温かみのある灯りとゴキゲンな音楽が漏れ出ている…そんな映画の1コマのような様子をイメージしてみるが、太鼓じゃいささか近所迷惑だったかな(苦笑)。ご近所の皆様、お騒がせしました。。。

 

 

ハコには、そこを運営する人、利用(演奏)する人、そして訪れるお客さんたちの思いが、詰まっていく。

今月訪れたハコ、どこも本当に素敵だった。

そして今月、我が箱根稽古場も、完成!!

 

まだまだこれから日々カスタマイズを重ね、使いやすい空間にしていくのだが、

生徒、仲間、共演者…多くの人が集い、音と想いを染み込ませ、共に空間を育てていってほしいなと、願っている。

(下写真は、24日亜紀さんとのリハ後、稽古場付近からの富士山)

 

 

 


「指導」で振り返る。

今年もあと少し。

 

昨日の「つつみ太鼓(静岡市清水)」で、今年の指導のお仕事終了。

もうかれこれ15年、指導に通っている。なんと来年、現メンバーの中での最年少の会員が還暦を迎える(笑)。

膝が痛いのバネ指だの、ヒーヒーフゥフゥ言いながらも、そこそこ難しいことにも挑戦しながら、頑張っております。

いろんな意味でベテラン揃いのチームですが、介護者、じゃない後輩大募集中です。年齢問わず明るく元気な女性と、図太い神経&根性のある男性、大歓迎!!

 

 

振り返ると、今年は「教える」仕事も多かったなあ。

 

⭐イベント共演のための『千の海響』指導 @沖縄&宇和島

 

⭐「ちゃっきりツアー」中の気仙沼&花巻

 

⭐指導プログラム『千の海響』@広島尾道&東城

 

⭐ブリスベン

 

⭐沼津 黄瀬川太鼓

 

そして、三島&沼津ウツラ教室。

先日、合同稽古&食事会を開催。レッスン中は夢中で、写真撮る暇なかった。食事会の最後に。

 

 

いろんな人に、いろんな形で、太鼓にまつわるいろんなことを伝えてきた。

 

 

「太鼓は楽しい。かっこいい」

それは教わる側の人たちの心に、自然と芽生えるもの(「伝える」側が、良ければ)。

 

「どんな打ち方(スタイル)が良いか」

それもこちらから押し付けるのではなく、受け手が選び、みずから学び、熟成させればいいこと。

こちらはできるだけ多くの選択肢を提示し、ポイントを的確に見つけ出し、学びの手助けをすれば良い。

 

幸運なことに俺は、長い独学の時期を経てのち素晴らしい師匠に付き、多くの人から現場から、様々な太鼓を、その歴史を、音楽を学び、それらを突き詰めていく難しさを、仲間と共に高みを目指す面白さと苦労を、経験してきた。

その経験と、経験から得た上達のコツや自分なりの考えを、伝えていきたい。

ポリシーとリスペクトの気持ちを持って、誠実に。

 

 

来年も、2月にアメリカ・カナダでのワークショップが控え、国内のあらたな指導の話もきている。

ライブも、ワークショップも。

伝えられる「場」を与えてもらえていることに、心から感謝している。

 



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太鼓奏者・はせ みきた

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