目指すステージ

八丈太鼓や、三宅島神着木遣太鼓の達人の方が、太鼓屋さんから楽器をレンタルするのに念入りに音のチェックをしている光景を度々見たことがある。

楽器を演奏する者としては当然の行為であるが、太鼓の世界ではあまり「当たり前」の光景とも言えなかったりする。

先に述べた芸能の方たちが念入りに音選びをするのは、一つの太鼓だけを用いて、その音色と自分達の技のみで勝負するパフォーマンスだからだ。どんなに技が冴えていても音が悪くては受け手に届かないし、なにより音が悪いと打ち手の気分も乗らない。要素が少ない分、音にも技にもよりシビアなものを求めるのだ。とてもよく分かる。

 

ソロ演奏の良さというのは、集団では際立ちにくい、一つ一つの楽器の音色が味わえること、そして奏者のテクニックだけでなく、立ち姿や表情、息づかいまでひっくるめて奏者その「ひと」を感じられることだと思う。(翻って演じ手としては、そこがとても怖いところでもあるのだが)

 

 

話が飛ぶが、昨年末の「紅白歌合戦」を見ていて、「歌(音楽)がまるきり入ってこない」現象があまりに多くて閉口した。

大所帯のアイドルグループのダンスはカワイイが、画面がちゃかちゃかとスイッチしすぎて全く曲が響いてこない。ベテラン演歌歌手も、ダンスとの意味不明なコラボで音楽に集中できない(単体で味わえば歌・ダンスどちらも素晴らしいはずなのに)。個人的にはMISIAの歌唱力と、星野源の楽曲の世界がストレートに伝わってくるパフォーマンスが素晴らしかったと思う。

 

「派手さ」「わかりやすさ」に過剰なウエイトを置いた演奏・ステージパフォーマンスでは、音楽そのものの深みや演奏からにじみ出る奏者の「ひと」というものはどんどん感じにくくなってきているように思う。同様の風潮が「太鼓」「和楽器」の世界でも広がってきているが、特に「一音に魂を込める」ところにその素晴らしさを求めてきた日本の楽器の場合、上述のような表現だけではその魅力を届けるには片手落ちなのではないか、と思う。

 

 

3月1日の私のコンサートは、必要最低限の装飾と照明、音響の効果とともに、音で、我が身で、様々な幻想風景に挑みます。

映像もないし豪奢な舞台セットもないが、ここでしか味わえない感動や発見が、きっとあるはず。

 

みなさまのご来場を、心よりお待ちしております。

 


2019意気込み表明

新年明けてすでに久しく。。。

みなさま、本年も温かいご声援のほど、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

今年はブログに、活動報告や旅レポート、公演告知以外に日々考えていることや太鼓界のあれこれなども盛り込んでいきたいな、なんて考えてはいるのだが、考えているうちにはや半月経過。

とりあえず、活動報告と公演告知から始めます(笑)。

 

新年の幕開きは、恒例の元旦サントムーン、そして3日の英哲大阪公演でスタート。

 

元旦は盟友・小泉謙一氏とのデュオ。ここ2年くらいのデュオや四人囃子ユニットでのライブを通して2人でやれる曲も増え、呼ばれればいつでも駆けつけられる機動力の高いユニットとなっております。イベント出演、学校公演などどしどしご用命下さいますよう。

 

3日の大阪、今年こそ英哲師匠と山下洋輔さんのデュオを期待されていた方には申し訳ないことになりましたが、師匠と風雲の5名で昨年のフランスプログラムをフルバージョンで演奏。毎年決まった日に決まった場所で公演があるというのは、お客様にとっても出演者にとっても馴染み感が年毎に増してきて、とても良い雰囲気になる。制作のキョードー大阪さんには本当に感謝である。

 

こうして今年も幸先の良いスターを切ることができ、次なる大きな公演はこちらも恒例化しつつある(とても異例なケース)、フランスナントの「ラ・フォル・ジュルネ」。今年は英哲チーム単独のプログラムに加えて、演劇的なパフォーマンスを加えた異色のコーラスグループ「ミクロコスモス」との共演もある。楽しみ。

 

そして、3月1日はワタクシのコンサート、「風の章@深川江戸資料館」だ。

こちらの公演、我ながらなかなか良い構成になっております。さらにはコンサート当日には、昨年6月の「風の章」沼津公演のライブ音源をCD化して同時発売します!再演はするわCDは作るわですから、内容にはそこそこに自信あります(笑)。

公演チケットは絶賛販売中。CDは絶賛製作作業中。

公演へのみなさまのお越しと、会場でのCDご購入を心より、心よりお待ちしておりますぞ。

 

 

ということで、これまでにも増してセルフ宣伝にも熱を込めて情報発信していきます(笑)。どうぞ懲りずにお付き合い下さいますよう。

 

 

 


充実

今週 月・火・水と小田原市内の小学校3校で学校公演をしてきた。

自分と田代・辻の3名「風雲Aチーム」での公演だ。別にBチームCチームがあるわけではなく、数年前にアフリカで公演をしてきたメンバーなので「Aチーム」と、事務所の社長が名付けた(笑)。

 

小田原市のアウトリーチ事業という名目で昨年から幾つかの学校にお邪魔して演奏・レクチャー・体験を盛り込んだプログラムを展開している。おかげさまで地元も含め学校公演はかなりの回数を経験しているので、師匠のレクチャーコンサートの流れに即しつつも独自の解説も加え、全体の進行役を務めさせていただいている。「国立大教育学部卒・教員免許持ち」というメンバー紹介がネタになっていた時期もあったがそれはさておき、学校公演にはちょいと自信があります。風雲Aチームでも個人的にも、呼ばれればどこへでも出かけていきます!ご用命いつでも大歓迎ですぞ。

 

(写真は松田町に近い御殿場線沿線の小学校。うちの近所と風景があまり変わらん 笑)

 

3日連チャンだったが、各学校の規模・校風などで少しずつ反応も違って面白かった。

平素から親しくおつきあいさせていただいている「小田原北條太鼓の会」の方たちがサポートしてくださり、準備片付けに加えパンの差し入れなど、大変ありがたかった。パンはメンバーさんの親戚筋の「BunBun」というお店のパンで、「もちべえ」というドーナツ?が絶品!生地はモチモチ、胡麻たっぷり、そして何というか、鮮烈な甘さ(しっかり甘いが、しつこくない)で、めちゃくちゃ美味しかった。食い意地が勝り写真はなし。。みなさん小田原にお立ち寄りの折は、ぜひお試しあれ!

 

 

今年は海外公演も多くかなりあちこち出かけていたので、割と忙しかった気がしているが、自主企画のライブは意外と本数が少なめだったようだ。地元でも関東でも「次はいつ?」としばしば尋ねられた。

静岡では自主企画ではないが、11月20日のチャリティコンサート「Smile! Smile!! Smile!!!」が年内としては最後になる。琵琶・坂田美子さんとの共演。

東京では11月13日「笛と太鼓の四人囃子Live」が迫っている。これ、めちゃくちゃオススメですぞ。近年和楽器アンサンブルは多々現れているが、こんなにシンプルで、こんなに濃厚なサウンドと音楽を生み出す組み合わせはなかなかないかも。10日後の公演です。ご予約はお早めに。

<ライブスケジュールの詳細は こちら

 

 

さてさて、年の瀬に向けて「旧稽古場」の解体作業に勤しんでおります。

稽古場付近は冬になるとかなり激しい空っ風が頻繁に吹くので、倒壊してしまわないよう冬が来る前に終わらせなければと、このところせっせと作業に当たっている。

まずは天井・内壁を可能な限りバラし、半分はそのまま残して解体した資材をしまっておけるように仕切り板を立てた。ようやくここ数日で外壁のトタンを剥がし、屋根の解体に取り掛かっている。

たった10坪のハコとはいえ、一人でバラすのはなかなかの重労働だ。あちこちが筋肉痛。

でも好きな音楽を聴きながらトンカチトンカチ、没頭している時間は楽しい。ここ数日の好天続きのうちにキリのいいところまで終えなければ。さあもうひと頑張り!

 

 

やりがいのある仕事をし、良い仲間と良い音楽を奏で、美味しいものを食べ、好きな作業に没頭する。

なんと幸せな日々か! 感謝。

 

 

 


大瀬崎訪問、朝稽古… 最終準備段階

コンサートまであと1週間。

一昨日より、酒絶ち開始(なんのこっちゃ)。

 

前回のブログで「今度の公演は『冒険』がいっぱい」と書いたが、これらがなかなかのクセ者で…

苦戦しております。。。

 

今朝は気分を変えようと、家をAM4:00に出て稽古場へ、朝練敢行。

音を出さず、所作・動きの稽古。

早朝のひんやりとした、心なしか張り詰めた感のある空気の中、鏡を通して自分の体と向き合う。

新たな発見があり、ふとしたアイデアが浮かび、ちょっとだけ身のこなしに磨きがかかる。

気持ちよく充実した2時間の稽古だった。コンタクトレンズいれて、ヒゲ剃ってくればもっと清々しかったろうな(苦笑)。

 

テクニカル面の打ち合わせは、先週のリハで一通り完了。

当日配るプログラムの原稿もほぼ仕上げた(手作りです)。

今回新しいグッズを用意。そちらも手配完了。

第二部用の新しい衣装が明日届く予定。

本番を迎える段取りが概ね整った。あとは俺自身の体と心の準備だ。

 

 

今回第二部では、「当地・沼津にちなんだ風の物語」として、大瀬崎に伝わる天狗の伝説をヒントに作品を構成した。

大瀬(おせ)は、静岡県東部の大好きな場所の一つだ。先日稽古の合間に車を走らせ、久びさに大瀬に向かったので、ちょっとご紹介。

上記写真の左下の「ビャクシン樹林」と書いてある場所が、大瀬崎。(写真小さくて見えないな。失礼)

沼津三島から小一時間。途中からは右手に駿河湾とたまに富士山、左手にのどかな漁村集落を眺めながら走る。

大瀬に到着。ここは日本有数のダイビングスポット。この日は平日だったため、ダイバーの姿はまばらだった。

大瀬神社。

神池。数十歩歩けば海岸だというのに、この池は淡水。鯉がウジョウジョ。池の生物を殺生すると強烈な祟りがあるとか。

そしてこの池には天狗がおわすとの伝説があり、神社にも天狗にまつわる様々なアイテムが。

特に彫り物が凄い。

ご神木のビャクシン。樹齢1500年!

 

池のほとりでしばらくボーッとしていたら、池の上空をトンビが悠々と弧を描いて飛んでいた。時折池の魚が跳ね、水面に波紋が広がる。

早朝、霧が立ち込めぼんやりと見える水面が水跳ねの音とともに揺らめき、その水面からわずかに浮かび天狗が羽を広げている。まさに飛び立つその瞬間を、そして天空高く舞い上がる雄々しい姿をイメージする。

このイメージが、当日演奏に活きてくることを期待して…。

 

 

では、1週間後をお楽しみに!!

 

 


「冒険」コンサートに向けて

(以下文章の一部を「ネタバレ」と捉える方もいるかも知れません。ネタバレを恐れる方はスクロールして[以下ネタバレなし!]にスキップしてください)

 

 

今度のコンサート「風の章」に、幾つかの挑戦を盛り込んでいる。

・新曲(新演目)に挑戦

 完全な新曲が2、初挑戦のゲスト小濱曲が1、レパートリーのメロディをモチーフにほぼほぼ新曲並みに作り変えたものが1。

・「分身の術」に挑戦

 さる文明の利器を導入し、音響的な演出も加えてちょっと遊んでみようかと…。しかしこの魔法の道具の扱いが非常に難しく、手も足も脳ミソもあたふたしてるのが現状。。。

・「うごきもの」に挑戦

 友人の造形アーティスト・白砂勝敏氏の手製楽器?を手に「うごきもの」の演目を創作中。

 

どれも「風」を演ずる上で必然的に生じた「挑戦」なのだが、これだけの挑戦が盛り込まれた段階ですでに今度の公演自体が「冒険」と化している(笑)。

 

まあこれだけの冒険ができるのも、持ちネタの中にいわゆる「定番曲」と呼べるものがあるからで。

「テッパン」と言えるほどの自信はないが、それなりに長い時間かけて自分のものにし、磨きをかけてきたレパートリーが手の中にあると思うと、これまでの自分の奮闘をちょっとだけ褒めてやりたくなる。

 

 

木曜に稽古場でオバマ氏とリハを、金曜に舞台監督S氏とホールのリハ室で舞台の広さを想定した動き確認&稽古を行った。

頭の中でイメージしていた音が、空間が、だんだんと実像を帯びてくる。ワクワクと不安と、喜びとガッカリが入り混じる瞬間だ。

稽古場に一人篭って煮詰りかけていたものが、仲間の音や助言を受けて道筋が見え課題がはっきりしてくる。良し悪しとは別に身が軽くなる。単純に嬉しい。

いい手応えだ。

 

 

[以下、ネタバレなし!]

 

 

「『一人で太鼓叩くコンサート』って、何やるの??」

見たことのない人、予備知識のない人にとっては何ともイメージしがたい舞台だろう。

 

メディアに頻繁に紹介されるような有名人でもないし、そういった類の芸でもない。

一緒に盛り上がって発散して…というタイプのパフォーマンスでもない。

歌詞に心動かされ涙したり、腹がよじれるほど笑うということもない。

「何やるの?」と聞かれたら、「様々なシチュエーションで、太鼓を演奏します。オリジナルの演目を、自身の演出で、全身全霊で。」と答えるしかない。

 

ただただ、舞台上で生まれる様々な音に、浸ってもらうんです。

力強い音もあるでしょう、甘い、冷たい、切ない、柔らかい、怖い音もあるでしょう。

同時に、その様々な音を発する自分の姿を、見てもらうんです。

躍動する(であろう)肉体を、美しい(であろう)所作を。思い・感情が滲み出る(はずの)打ち姿を。

そして、自由に想像してもらうのです。音の描く情景を。

 

4000円のチケット代を払って、

品物は手に入りません。お腹も一杯になりません。勝った負けたもないし治療もできないし、美しくなるお手伝いもできません。

でも、日常の世界とはどこか違う空間に身を置き、その場でしか感じることのできない音・響きを味わうことを通して、いろんな発見があるはずです。その発見はあなただけのものであり、そんな「あなた自身の新たな価値を見出す場」でもあると思うのです。

 

「太鼓」というマイナーなジャンルの、しかも自分のように無名に等しい打ち手の公演に4000円も払って来ていただくのは、バンジージャンプ並みの冒険かも知れませんが(笑)、ぜひ一度、来てみて下さい!

特に学生諸君、今回は「大学生以下1000円」です。若い人たちに見て欲しいという気持ちの表れです。ぜひ!

過去に自分の公演に来ていただいている方、当時からはひと皮ふた皮むけている、はずです!

そしてこのブログの読者の皆様は、すでにこんなワタクシに価値を見出して下さっているありがたい方々と思いますが、どうか身近なお友達・お知り合いにも「冒険」を勧めてみて下さい!

 

これだけエラそうなこと書きました、覚悟の上です。背水の陣です。

どうぞよろしくお願いします。

 

あと3週間。

今の自分にできる最高の舞台となるよう、全身全霊を込め取り組み中‼

 

はせみきたコンサート2018「風の章」

6月2日(土) 14:30開場 15:00開演

沼津市民文化センター 小ホール

一般4000円 大学生以下1000円

 


充実のGW、次は6/2沼津!

GW終わった途端に「梅雨入りか?」と思うような天気。気温の差も激しく、体調管理が難しいですな。

皆様いかがお過ごしでしょうか?

 

GW最終日に、朝霧高原へ。静岡で「動物と触れ合うなら」の定番スポット、『まかいの牧場』に行った。

最高に良い天気で、気持ち良かった〜。

 

普段目にするのとはかなり表情の違う富士山に、見たこともないような見事な笠雲が。(案の定本日は雨だった)

 

放牧されてる羊サンたちと、仲良しになりました(笑)。

んー、リフレッシュした!

 

さる29日は東京・狛江にて風雲の会5名による「澪の蓮」。

センターの大太鼓ポジションを務めた今回、本番はただただ必死だった。

お客様の温かい拍手と仲間に助けられ、なんとか最後までぶっ倒れずにやりきった…というのが実感で、正直本番の出来がどうだったか、自分では全くわからない。

しかしこの日に向けての稽古の中で学んだものは、本当に大きい。今後の自分の演奏、作品づくりは大きく変わっていくに違いない、いや、変わらなくてはならない。より緻密に、より深く。

 

翌30日は、盟友ズミ氏とのガチンコライブ。

前日の肉体的ダメージが予想以上で、かなりこたえた(苦笑)。でも楽しかった!

打てば応えてくれ、さらにいい意味で想定外のパフォーマンスを繰り出してくる相方とのセッションは、たくさんの刺激を与えてくれる。青雲デュオ、今回は「安定感」という一面も打ち出せたのではないだろうか。

 

GW後半に入り、3日は「ふじのくに演劇祭」へ。

日本人フラメンコダンサーの第一人者・小島章司さんと日本舞踊を学んだコンテンポラリーダンサーによる舞台を鑑賞。

正直自分には難解で心から楽しめる舞台ではなかったが、「ステージ上で自分の体の動きを見せる」ということについて、なるほどと気づかせてくれる点が多く勉強になった。

 

そして4日、今度は師匠の「われに羽賜べ」に参加。

細部まで緻密に練り上げた作品をきっちり演じ上げる、その上で「今日の表現」を紡ぎ出す。日々、挑むことを怠らない。これが師匠・林英哲の凄さだ!

そんな師匠のもとで日々苦悶に喘ぐ者同士、風雲の後輩・辻タスクと明け方近くまで心の中のモヤモヤを吐き出す「ヘタレ飲み会」が続き、翌朝のLFJと林英哲を特集した『題名のない音楽会』を見逃した(放映時間がずれてる静岡で見れた)。

 

 

というわけで、非常に充実したGWとなった。

さあ、いよいよ次の大きなヤマは一月後の、沼津コンサートだ。

本日これから、稽古場にて小濱氏とのリハーサル。コンサートに向けての思いなど、次回ブログで綴ってみたいと思ってます。

 

 


撃沈。からの…

今ごろの発表で誠に心苦しいのですが、きたる4月29日東京・狛江市の「エコルマホール」にて、「ラ・フォル・ジュルネTOKYO2018」のプレイベントとして、英哲風雲の会5名による「澪の蓮(作・演出:林英哲)」の上演があります。

そして今回、英哲師匠の指名により、私 はせみきた が、センターポジションを務めることとなりました。すでに事前申し込みは終了していますが(自分がこの公演の詳細を知ったのが申し込み締め切りの前日だった。。。)、当日に200席分の当日券の配布があるそうです(先着順)。

詳しくは 特設サイト をご確認ください。

 

 

というわけで、本日は英哲師匠監修のもと「澪の蓮」リハ。

はせみきた、みごとに撃沈しました。。。

 

冒頭の登場シーンの歩みから、ソロの演奏内容、音楽的要素、演劇的要素、センターとして周りを引っ張っていく指揮者的要素…あらゆる面で、これでもかとダメ出しの嵐。

全体通して力みすぎで体力ばかり消耗し、表現の幅が狭くストーリーや情景が浮かんでこない、というのが総評。

カンペキ、撃沈であった。

 

わたくし、思い上がってました。

任されたんじゃない、試されたんだ。

上っ面だけなぞって「なんとかできるかも」と思ってた自分が恥ずかしい。

 

でも、落ち込んでないわけではないが、

それを何倍も上回るモチベーションの種を、師匠は与えてくれた。

 

一つ一つのダメに対して、アドバイスをくれ、ヒントをくれ、「俺はこうやってる」と実演して見せてくれた。

なるほど、本当に細かい一つ一つの動き、発する音にまで意味があり、計算があり、ものがたりが込められていた。

作品世界が生まれ、そこに聴衆を引き込んでいく魔法は、この「一つ一つ」の積み重ねにあったのだ。

超濃密な、万金に値する貴重な稽古だった。

今日の稽古内容は、厳に門外不出だ。いやそもそも、これらを人に語れる十分な言葉を、技を、俺は持ってない。

まずは繰り返し稽古して、試行錯誤して、体得していくのだ。一つ一つ。

 

我が師匠、偉大なり。感謝。

 

 

しかし、体がボロボロだ(苦笑)。明日明後日あたりまでは使いものにならんかも。

29日の本番までに、どこまで持っていけるか。

 

 

という、風雲の会による「澪の蓮」。

師匠の演ずるそれとはいろいろ違ってるとは思いますが…それでも「観たい」という方、ぜひともエコルマホールまで、足をお運びください。どうぞよろしくお願いします。

 

 

 

 


創作に没頭。今月末、6月に向けて

 

どうやら「花粉症」のようで。。。

早稲オケヨーロッパツアーから戻ってこのかた、鼻がグズグズ目が痒く、くしゃみ連発とまさしくの症状が日増しにひどくなり、7日の英哲沼津公演を終えた翌日からは鼻で呼吸することもままならず夜もまともに寝られなくなってしまった。

こりゃあまりにひどいなと耳鼻科へ。

ベテランの風格がかっこいい女医さんがテキパキと検査、症状の説明をしてくれる。ひどめのアレルギー反応が出ていて、副鼻腔炎もしっかり併発しているそう。治療は次々にいろんなものを鼻に突っ込んで吸ったり塗ったり。痛いのなんのと言ってる間もなく、しばらくすると嘘のように鼻が通り、楽になった。なんだか世界がパーッと明るくさわやかになった気分(笑)。

初診だったので散々待たされたのだが、「待たせてごめんね〜!」の一言から始まり、ちゃんと患者と向き合ってこちらの知りたいことを的確に説明し適切な処置を施してくれた先生の人柄と腕にまさに「救われた」。

やっぱり「人」ですな。感謝感謝。

 

そんなわけで鼻も心もすっきりしたところで、ようやくおよそ一月ぶりのブログ更新でございます。

 

 

ここ最近は、創作活動に打ち込む日々を過ごしている。

主に4月30日・小泉謙一氏とのデュオライブと、6月2日のコンサート「風の章」の内容作りの二本立てだ。

 

ズミ氏とのライブは約2年ぶり。今回は互いの新演目も加え、二部構成とし半分は小泉演目を小泉ディレクション、半分ははせ演目をはせディレクションで、との計画。それぞれの曲調や世界観?カラー?のコントラストを味わってもらいたいと思っている。「英哲青雲の会」からの付き合いはかれこれ18年。苦楽を共にし、切磋琢磨してきた盟友との本気のガチンコは、非常に楽しみだ。

 

 はせみきた×小泉謙一ライブ「青雲なる二人のガチンコvol.2」

 4月30日(月・祝) サラヴァ東京

 13:00open / 13:30start

 全席自由 ご予約3500円 / 当日4000円(1ドリンク付)

 詳細・ご予約は はせみきたHP

 

 

そして、6月のコンサート。

実は沼津でのソロコンサートは、今回が初めて。

2011年に初めて東京で行ったコンサートのタイトルが「幻想風景曲集」。詩や絵やいつか目にした映像など脳裏に浮かぶ風景を、太鼓で奏で描いてみようと取り組んだ舞台だ。

で、今度のコンサートは自分の中では「幻想風景曲集・第2弾」という位置付けで、特に「風」に的を絞り、風にまつわるいろいろな情景・場面を描いてみようと思っている。

新曲、初めて導入するキカイや楽器、これまでになかった演出も加え…と、構想上は冒険いっぱいの、盛りだくさんの予定。だが問題はこれをきちんと「プロの仕事」として形にできるか、だ。

テクニカルサイドと相談し、当日スタッフの人員や会場の都合、現場に入ってからの時間制限などもかんがみて、「やりたいこと」と「できること」の選別をしていかなくてはならない。稽古以外にもやるべきことは山のようにある。

6月なんて先のことのようだが、今のうちに考えて考えて、苦しんでおくことが大事。これまでの経験を活かそう。

とか言いながら、思い通りにははかどらないのが常なんですがね。。。

 

とにかくこの「産みの苦しみ」の期間を地道に、楽しみながら乗り越えていこうと、山篭りの日々を過ごしている。当日を、お楽しみに。

 

 はせみきたコンサート2018「風の章」

 6月2日(土) 沼津市民文化センター 小ホール

 14:30開場 15:00開演

 全席指定 4000円(大学生以下1000円)

 チケットはプレイガイドにてお求めください。

 【お問い合わせ】イーストン http://easttone.jp

 

 


早稲オケワールドツアーレポート3

一月に及ぶ早稲オケワールドツアー、全公演日程を無事終了。

昨日の最終公演は、皆の気合いがぐっと集中し高まった演奏内容だった。

団員さんたちは演奏はもちろん、立て続けの公演と円滑な旅の運営のため様々な係の仕事をこなし苦労も多かっただろう。さらに4年生はこれで卒団(数日後の日本での定期演奏会が最後)、社会へと旅立っていくことになる。いろいろな思いが交錯して、終演後はあちこちで、充実感からの笑顔と、涙と、感激のハイタッチが交わされていた。本当に、お疲れ様。

 

というわけで帰国の途に着くフランクフルト空港より、最後のレポート。

 

ニュルンベルク

旧市街地は城壁に囲まれた古い街並みが美しかった。

公演翌日の午前中、バス移動まで時間があったので、ホテルで自転車を借りて旧市街地散策。

自転車という移動ツールを十分考慮された道路整備がされていて、外国人でも比較的わかりやすく、安全で快適なサイクリングができた。これはおそらく、ドイツ全土にわたって言えることなのだと思う。

「おもちゃ博物館」というのがあり、見学。年代や「人形」「外遊び」「列車」などカテゴリに分かれていて、なかなか面白かった。

博物館のあった一角はアンティークの店や手作りおもちゃの店が点在してあって、ショーウィンドウを眺めてるだけでも楽しかった。

 

ミュンヘン

300km近く移動して、ホテルに荷物を置きすぐさま会場へ。駆け足でリハを済ませ、すぐさま本番。旅の後半、なかなかハードな行程が続く。。。

終演後、25絃筝奏者の「かりん」さんと5年ぶりくらいの再会。

最後に共演したのは多分2011年、震災の後の東北ツアーだったと思う。それ以後、彼女は活動の拠点をヨーロッパに移し、様々なユニットやプロジェクトに参加しながら、昨年、世界中の多くのジャズミュージシャンらが熱望する、かの「ECM」レーベルからのCDリリースを果たしている。

1時間ちょっとの短い再会だったが、異国の地で楽器を担いでいろんな場所に出向き音を奏で、生活していく大変さを垣間見、そこに身を置く彼女のタフさに感服。今年中に2度の帰国、ライブも計画中とのことなので、皆様お楽しみに。

 

フライブルク

コンパクトな市街地の中に大学が数多く、学生たち若者のエネルギーをそこかしこで感じた。学生街だけあって文房具屋が充実。万年筆、消しゴム、蛍光ペン…日曜消耗品のこれらが、一味日本と違っていてワクワクする。

石畳のモザイクが細く美しい。

自転車がたくさん(奥は大学)。

無駄に飾りっ気はなく落ち着いた雰囲気の街中に、いろんなお店が充実している感じて街歩きが楽しい。フライブルク、また訪れたい街だ。

 

最終地・ウィースバーデン

フランクフルトからほど近いこの街は昔から温泉が湧き出て、保養地として栄えているようだ。

大きなアンペルマンの背後、源泉から湯気が出ている。飲めるそうです(俺は怖くて飲まなかった)。

最後の会場・クアハウスは20世紀初頭に建てたれた立派なつくりで、建物内はかたや音楽ホール、かたやカジノというすごい組み合わせ!

 

 

短期間に「モノプリズム」を、様々な名だたる音楽ホールで10回も演奏できるというまたとない機会であったのと同時に、オーケストラ・指揮者とのコミュニケーションの取り方についても理解が深まったし、集団で一つの目標に向かって力を合わせて取り組むということを若い学生たちの奮闘を見ながら、あらためて学んだように思う。収穫の多い旅だった。

このような機会に恵まれたことに、心から感謝。

 

充実した旅を共に過ごせた若き精鋭たちの前途洋々たることを、そして早稲田大学交響楽団の今後ますますの発展を!

 

ありがとうございました。

 


メデタシ復帰、メデタシ30万

さる週末は尾道へ。

久びさのこの景色、なんか落ち着く〜。

 

我らがエイテツ師匠、手指の剥離骨折からの復帰コンサートでありました。

三週間の休養期間を経て、「しまなみ交流館」満場のお客様に見守られての完全復活‼

尾道は遡ること15年前、「海の豊饒」指導のために何度となく通った土地。その後もご縁があり、幾度となくお邪魔していることもあって、お客さんとの距離が近く感じる。演奏にも師匠のトークにも反応がいい。普段のコンサートではない箇所で幾度も拍手がわき起こった。その拍手と声援に背中を押され師匠、またしてもというかいつも通りというか、限界まで追い込んだ見事な大太鼓ソロだった…。改めて感服。

 

さてそんな師匠の復帰メデタシメデタシに加えて、もう一つ、メデタシことが。

 

我が愛車「ブルーバス君」が、ついに先週「走行30万km」達成‼

12年前新車で購入、以後北から南へ東へ西へ、雨の日も嵐の日も自分と太鼓を運び続けて地球を7周半。

本当にご苦労様、である。

もう何日も前から周囲の人に「そろそろ30万だよ〜」と、相手には全く興味のない情報をふれ回っていたのだが、

あろうことか、その瞬間を見逃した。

先週の月曜、清水での指導の戻り、このドライブ中に確実に到達だとわかってたのに…気がつけば

こうなったら、なにがなんでも333333kmまで乗ってやろうと、心に誓った。

ブルーバス君、まだまだよろしく!

 

 



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太鼓奏者・はせ みきた

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