稽古始め。

あけましておめでとうございます。本年も はせみきた をどうぞよろしくお願いします。

 

年末年始の「鬼スケ」を無事乗り越え、ホッと一息。

大晦日のカウントダウンを終え、夜走りで静岡に戻り、「サントムーン柿田川」で恒例の新春ライブをズミ氏と。翌日再び大阪へ、3日に森ノ宮ピロティホールで英哲師匠のコンサート。3年越しにやっと実現した山下洋輔さんとのデュオは、聴き応え満点の熱い演奏だった。戻って5日には我が教室「UTSU-LA(ウツラ)」の発表会。受講生一同、本当によく頑張りました!終演後、皆の高揚した顔を見て「やってよかった」と実感。みんな、お疲れ様!

 

今週は、たっぷりと一人稽古に没頭している。

今週末の亀戸カメリアホール「和っしょい」の四人囃子、来月1日のスターパインズのソロ&林正樹氏とのデュオ、そして14、15日の沼津ラクーンでの「どソロ」に向け、あれこれと内容固め、小物作りそして稽古に、たっぷり時間を費やしている。

じっくり稽古に勤しむのは久しぶりで、なんとも贅沢な時間だ。リズムのキレ、響きの豊かさ、様々な音色やタッチを追求しひたすら打ち続ける…時間を気にせず、存分に取り組める環境あってこその稽古。太鼓を始めて36年、プロの道に入って20年経つのに、未だに発見の連続。太鼓って、面白い!

 

たまたまTVのバラエティ番組を観ていたら、ラグビー日本代表の「笑わない男」稲垣選手が、「正月に一年の目標を立てるのは当たり前でしょ」と言っていた。

「そうだな、目標立てなくちゃな」と思った時にふっと頭に浮かんだのが、

 

 今年は「人を思って太鼓を打つ」

 

である。

 

聴いてくれているお客様、ともに舞台に立つ共演者や仲間達、記憶の中の人、想像上の人、生徒たち、家族…。

ステージで演奏している時も、一人稽古している時も、教室のレッスン中も。

その場にいる人いない人、その時々でいろんな人を思い、太鼓を打とうと思う。

漠然として我ながら意味ワカラン(苦笑)が、これが今年の俺の目標。

 

いつかどこかで、あなたのことを思って太鼓を打ってるはずです。

 

 

さあ、明日も稽古に励もう!!

 

(元旦サントムーンにて。ズミ氏と)


つくったぞ!

あれよあれよと過ぎ行く日々…今年もあと2週間か。

年末年始の「鬼スケ」に向け、リハーサルが乱立進行中。昨日今日は英哲師匠の今週末の益子から年明け3日の大阪公演までの集中リハを泊りがけで実施中であるが以下にその他のリハ・稽古レポートを…

 

1月11日「和っしょい」のリハを、四人囃子メンバーで実施。楽曲リハをしながら流れを皆で話し合い、曲目を差し替えたりしていい感じで内容が固まった。この4人でやるのは初めての楽曲が2曲、たたら氏の「かがり田楽」はこれまでにない大幅アレンジを加えた形になり、四人囃子ライブならではの骨太サウンドに新たな新鮮味も加わったと思う。当日はさらにゲストの木津かおりさんの民謡、鏡味味千代さんの太神楽も入っての豪華なステージがお楽しみいただけると思います。チケットまだあるようですので、ぜひお越しください。1月11日は、亀戸カメリアホールへ!

 

■14日には我が太鼓教室「UTSU-LA」発表会のリハ。

4クラス合同での稽古はこの日1日のみなので、生徒さんもセンセーもめっちゃ頑張った!全体像が見えてきて、皆の目の色もぐっと変わってきた。本番は、個々の出せるものを全部出し切って、良い演奏会にしたいものだ。出演者諸君、ファイト!

 

 

■翌15日には、オーストラリアゴールドコーストの「太鼓TOKO-TON」のSteve&Chie夫妻が来訪。

彼らとは長く、濃密な付き合いをさせてもらっている。今回は3時間ほどしか取れなかったがレッスンをして彼らの新曲にアドバイスを。この時代、太鼓といっても本当に様々で、海外に出て演奏・指導をしているプロもたくさんいる中で、「HASEサンに!」と自分を選んでくれ、来日の度のレッスンだけでなくオーストラリアでの公演・ワークショップも企画してくれる彼らの熱意には、本当に感謝である。来年訪豪の機会を是非…と熱く話してくれた。楽しみに待ってます!

 

 

てな感じで、このところステージからは遠ざかっているが、稽古&リハの合間にいろいろと作り物に勤しんでおりました。半ば以上趣味の領域とも思われるが(笑)。

 

 

太鼓台

発表会で「ようそろ囃子」の台が2つ必要になり、1台追加で作成。材料は稽古場にあったストックと、旧稽古場の解体資材で。制作費はペンキ台のみ。ホゾ穴も開け、かなり一生懸命作ったぞ。

完成台の横にある謎のアルファベットは…ナイショ。

 

切り株イス

これは伊豆で開かれた、間伐材を使って木工を楽しむワークショップに参加して製作。実際に林の中から木を切り出し、チェーンソーとグラインダーを使って2時間ほどで完成。他にベンチやテーブルなどを作ってる人もいて、木のフレッシュな匂いが辺り一面に漂い非常に楽しい一時だった。

 

チラシ

これは趣味じゃない(苦笑)。予算がなく頼める人がいないので仕方なく…だが、もうかなり長いことやってるのでイラストレーターにも慣れてきて「イヤ」ではなくなってきた。ライブ二本のチラシと発表会のプログラム。それぞれの公演への思い入れも強くなります。。。

 

うどん

どうしても美味しいうどんが食べたくなり、昆布にぼし削り節を買ってきて真面目に出汁をとり、地元裾野の「須山うどん」を茹でた。やっぱちゃんとダシとると美味い!ほかにも「タンメン」やら「たこ焼き」やらここのところちょくちょく料理してるが、いっつも写真撮り忘れるんだよなぁ…。

 

 

そうそうたこ焼き機はプレゼントでもらったのですが、次回は最近もらった「いただき物」の紹介でもしますか!(笑)

 


災害の生んだ再会

(珍しく演奏や太鼓活動とはまったく関係のない投稿でありますが…)

 

 さきの台風15号は、夏の終わりに伊豆〜神奈川〜千葉・茨城と広域にわたって大きな傷痕を残していった。

 誕生日が一緒の盟友・MaL(Breath奏者)さんが印西市在住で、隣町の佐倉市の知り合いの農家さんの敷地内の倒木処理に通っているSNS投稿を読み、わずかでもお役に立てるならと、先日1日だけお手伝いに行ってきた。

 朝7時から夜7時まできっちり12時間、初めて使うチェーンソー片手に林に入り、倒れた杉の木、折れ曲がった竹を切り、整理していく。がっつり肉体労働、情けないくらい全身バッキバキになったが、ひさびさ会ったMaLさんと初めて会った農家のUさんと、仕事の合間に冗談交じり(ばかり)でいっぱい話し、いっぱい笑った。めちゃくちゃ疲れたが、行って良かった。心から「有意義」と思える1日だった。 

 

さて、私はどこでしょう?

ここでーす

 

 千葉県では、今度の台風による農業被害が、東日本大震災の時を上回る巨額となるらしい。農業、酪農従事者の中には、これを機に廃業を決める(追い込まれる)方が相当数に及ぶかも知れないそうだ。生産に向け再び立ち直るためには、国や公的な「支援」というのが不可欠になってくるのかなと思う。

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 

 

 少し話が逸れるが、最近、災害が起きたときに限らず多くの政治的に解決困難な出来事に際して「○○に寄り添って」という言葉をとても頻繁に耳にする。近年の政治の世界で(昔からかも知れないが)、スローガンやキャッチフレーズのようなものが盛んに謳われていて、それらは時に中身を伴わず、あるいは響きは良いのだが漠然としすぎてなんだがよくわからない気がするのだが、個人的にはこの「○○に寄り添って」という言葉は、お願いだから、軽々に口にしないでほしい。その言葉が「しらじらしい」と受け取れてしまった瞬間、放たれた言葉は無益などころか害になる。足元の土が泥となり、踏み出す一歩が重く重く感じられるように思うのだ。決して「政界のトレンド」的なノリで決意を伴わずに放たれて良い言葉ではないと思う。

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 

 

 天災というのは起こる場所もその規模もいつも想定外だ。大災害への備えとして最も必要なのは、高い壁よりも壊れない家よりも、まずは自分と家族の身を守り生かすための最低限の装備、そして「想定外のものが来る、想定外のことになる」という心の準備(覚悟)だなと思う。そして、見るも無残な光景を目のあたりにして、途方にくれる我が身を奮い立たせ再興への一歩を踏み出す原動力となるのは、やはり「一緒にやろうぜ!」というマンパワー、これが一番なのだなとあらためて実感した。人並みの体力くらいしか持ち合わせているものはないが、今回できたご縁を機に、多少なりとも役に立てそうなことがあれば、折を見て再び足を運びたいと思っている。

 

 

 そうそう、MaLさんとひさびさ再会できたのは良かったが、やっぱりステージの上で相見えたいものだ。

 


「胸中山水」熱すぎる!

[BOK・SUI]のライブが今週末に迫ってきた。

昨日はそのリハ。

 

夏のような晴天だが適度に風が涼しく、外は非常に気持ちのよい箱根稽古場。

が、内は熱い熱い!

 

先日も少しブログで触れたが、「胸中山水」というタイトルの小曲集をまとめてみた。

お互いのレパートリー・新曲を並べ、水墨画に縁の深い題材をイメージしてもらおうという企画である。

我々の演目は、世間一般のポップスなど(一曲が4分程度)に比べると6分以上の長尺ものが多いのだが、「胸中山水」ではだいたい3〜4分でパッパッと次の曲に展開していく。

やってみるとこれが、思ってた以上に恐ろしく体力と精神力を消耗する。。。

バチや笛の持ち替え、曲の展開と段取りがめまぐるしいのに加え、それぞれの楽曲表現への気持ちの切り替えがなかなか大変で、ものすごい集中力を要するのだ。

22分ほどで6つの題材を奏するのだが、一通りやるともう、くったくた。「胸中山水」、小曲集という名の大曲である(笑)。

ほかは、BOK・SUIとしては定番のあの曲やこの曲で構成しているので、お客様としても安心して、リラックスして演奏を楽しんでいただけると思います。

ご期待あれ。

 

そして今日からは、7/5の英哲師匠のサントリーホール公演に向けての新曲の集中練習が始まる。

今週から3週間は、目一杯タイコウチ筋とヒョウゲンシャ筋を酷使する日々の連続だ。

無事乗り切れますように。

 

なーんて言ってる間にも「旧稽古場解体」ちょくちょく進めてまして。

だんだんとゴールが見えてきた!

 

 

 

 


梅雨の昼下がり「胸中山水」に遊ばん

「6月=梅雨」というイメージが強い。

昨年は確か「から梅雨」だった記憶があるが、今年の梅雨はどうなるだろうか?

昨年から持ち越しの「旧稽古場解体&倉庫DIY建築プロジェクト」が、遅れに遅れている。近々やっと解体のめどが立つ感じだが、梅雨で材木が濡れてしまうという懸念が。。。

 

さて今月は、地元静岡での自主企画ライブが控えている。

篠笛・朱鷺たたらとのデュオユニット[BOK・SUI]の、沼津&静岡2daysだ。

たたらさんの生み出す音楽はバラエティに富み情感豊かで、知的な香りが漂う中にどこか妖しげ、まさに彼女の「人柄」がそのまま曲に反映されている。そんなたたらさんと、笛と太鼓という非常にシンプルな編成でありながら「水墨画のように、気品あるオトナの音楽を奏でる」ことを目指し組んだのが[BOK・SUI]である。

 

「胸中山水」という言葉がある。

水墨画で描かれる深山幽谷の山水画は、実際に山を前にして描くのではなく、心の中にある風景(イメージ)を描く。

翻って山水を愛でる心を持っていれば、現地に足を運ばなくともイメージの中の大自然に自らを遊ばせ、心を解き放つことができるという教えだ。

今度のライブではこの「胸中山水」の心をもってその場にいる皆でイメージの世界に身を委ね、遊んでみたいと思っている。

みなさん、一緒に遊びましょう!

 

ライブの詳細はホームページまで。

https://www.granbeats.com/

BOK・SUI紹介動画もyoutubeにアップしてみました。

https://www.youtube.com/watch?v=VRKEC8esMUY&feature=share

どうぞご予約はお早めに。

 

 

ところで…

スマホの中の写真を見返していたら、まったく撮った記憶のない写真が2枚出てきた。

いわゆる「誤作動」ですな。

みなさんの「胸中山水」は、この写真から何をイメージされるだろうか。

 

 

 

 

 

 

察するに、

2枚目は明らかに、ワタクシの「股」かと思われる。

笑。

 


思いをつなぐ。

先月の「風の章」公演から、はやひと月。

ブログ更新をサボっているうちに、年度が変わり、次なる時代の名称が「令和」に決まった。

自然も人の心も穏やかで、思いやりに満ちた営みが送れたらいいなと、心から願う。

 

作品に自分なりの世界観を込めて、それを舞台の上で演奏するというのは、とてもやりがいがある。

それと同時に「誰かのために演奏する」というのも、自分にとってとても重要で、やはりやりがいのある仕事だ。

コンサート以降、そういった仕事が続いた。

 

お寺での「生物供養祭」。

政治家として地域社会を牽引していきたいと立ち上がった人の激励。

新しい宿泊施設のオープン。

我が地元の地域コミュニティの一大イベント「吉田神社祭典」。

そして、この世を去った方との「お別れ」の演奏。

 

以上すべて、ソロ演奏で務めさせていただいた。

 

祈りの太鼓、応援の太鼓、お祝いの太鼓、お別れの太鼓…。

うまくいってるかどうかはわからないが、その場にいる人たちの心とリンクして、「思い」を共有するということが、少しわかってきた気がする。

主体的に「心を込めて」演奏することも大事だが、自らが器となって「思いを集め、つなげる」演奏というのもあるのだな、と。

仕事を通して出会い・別れ・出発の瞬間に立ち会わせていただき、演奏を通してたくさんの人と心を通わせることができたことに、感謝。

 

 

そして我が身にも別れと出会いが。

丸13年、自分と楽器を載せて日本中あちこちへとともに走り続けてきた愛車を手放し、新車に乗り換えることに。

 

目標にしていた333,333kmまであと8000kmというところで、乗り換えと相成りました。

青二郎君よ、いままでホントにご苦労様。どうもありがとう!

そして青三郎君、これから末長く、よろしく‼

 

 

 

 

 

 

 


公演終わって、ひとりごと。

コンサート「風の章」@深川江戸資料館、終了。

 

当人としては、全体を通してうまくいかなかったこと、悔やまれる点は山ほどあるが、それをここで言っても言い訳にしかならないし、そんな話誰も聞きたくないだろうから、一人暗がりで皆さんにごめんなさいを言いながら「キイィー!」ってなることにします。

ともあれ二部の大太鼓ソロは、現時点でのベストプレイに近い感じで歌え(演奏でき)たのではないかと思っている。

 

 

終演後ロビーに出ると、今回はニューライブ盤CDの発売もあったので、たくさんのお客様がサインを求めて並んで下さっていた。

(来場者の実に3分の1のお客様が、CDを買ってくださっていた!)

  いつも応援してくれている常連さん

  「初めて太鼓のコンサートを聴いた」という方

  前回の深川以来(4年ぶり)という方

  ティアラこうとうのどソロ(2011年)ぶりという方 etc...

慌ただしくもその一人一人と、本当に一言二言だがお礼と共に言葉を交わす中で、気づいたことがある。

 

 

他の楽器の人はどうか知らないが、太鼓を打っている人はプロアマ問わず、お客様から「元気が出た」と言われることが多いと思う。

楽器の特性に起因している部分が大きいとは思うのだが、自分はこれまで、この言葉を投げかけられるとなにやら一抹の「違和感」を感じていた。

 

集団で太鼓を演奏する人たちの多くは確かに元気を送ったり、あるいは演奏者みずからが元気になることを目指していることも多いかもしれない。だが、自分の場合それはごく限られたシチュエーションの時に限ってであり、舞台で一人太鼓に向き合って表現しようとしていることは、「元気にする」「元気になる」こととは全く無関係なところで勝負しているつもりだから…。

「みんなで盛り上がろう!」というノリでもないし、ポジティブなメッセージを込めた言葉もない。全身ガクガクになりながら天狗を演じ(今回のことで言えば)ている自分を見て、ひとは元気になるのか?と。

かなり感じの悪い物言いになってしまうが、これが今までの正直な気持ちだった。

 

だが今回、たくさんの「また来ます」「次回を楽しみにしてます」の声をかけてもらって、そうか、これでいいのだ、と思えた。

 

「また来たい」と思ってくれた人は、次の機会に向けて明日を生きる活力が湧いたのだ。俺がどこで勝負していようと、それとは別の次元で、俺の演奏がその人の元気の源を刺激したのだ。琴線に触れたのだ。嬉しいじゃないか。有難いじゃないか!

 

「また来ます」「次回を楽しみにしてます」の声から、たくさんの元気をもらっているのはむしろ自分の方だが、それをパワーの源に、さらに多くの人の心に届く演奏ができるよう、愚直に走り続けていこうではないか。

 

 

ご来場くださった皆様、ともに舞台を築きあげてくれた仲間、お力添えくださった方々、

どうもありがとうございました。

 


目指すステージ

八丈太鼓や、三宅島神着木遣太鼓の達人の方が、太鼓屋さんから楽器をレンタルするのに念入りに音のチェックをしている光景を度々見たことがある。

楽器を演奏する者としては当然の行為であるが、太鼓の世界ではあまり「当たり前」の光景とも言えなかったりする。

先に述べた芸能の方たちが念入りに音選びをするのは、一つの太鼓だけを用いて、その音色と自分達の技のみで勝負するパフォーマンスだからだ。どんなに技が冴えていても音が悪くては受け手に届かないし、なにより音が悪いと打ち手の気分も乗らない。要素が少ない分、音にも技にもよりシビアなものを求めるのだ。とてもよく分かる。

 

ソロ演奏の良さというのは、集団では際立ちにくい、一つ一つの楽器の音色が味わえること、そして奏者のテクニックだけでなく、立ち姿や表情、息づかいまでひっくるめて奏者その「ひと」を感じられることだと思う。(翻って演じ手としては、そこがとても怖いところでもあるのだが)

 

 

話が飛ぶが、昨年末の「紅白歌合戦」を見ていて、「歌(音楽)がまるきり入ってこない」現象があまりに多くて閉口した。

大所帯のアイドルグループのダンスはカワイイが、画面がちゃかちゃかとスイッチしすぎて全く曲が響いてこない。ベテラン演歌歌手も、ダンスとの意味不明なコラボで音楽に集中できない(単体で味わえば歌・ダンスどちらも素晴らしいはずなのに)。個人的にはMISIAの歌唱力と、星野源の楽曲の世界がストレートに伝わってくるパフォーマンスが素晴らしかったと思う。

 

「派手さ」「わかりやすさ」に過剰なウエイトを置いた演奏・ステージパフォーマンスでは、音楽そのものの深みや演奏からにじみ出る奏者の「ひと」というものはどんどん感じにくくなってきているように思う。同様の風潮が「太鼓」「和楽器」の世界でも広がってきているが、特に「一音に魂を込める」ところにその素晴らしさを求めてきた日本の楽器の場合、上述のような表現だけではその魅力を届けるには片手落ちなのではないか、と思う。

 

 

3月1日の私のコンサートは、必要最低限の装飾と照明、音響の効果とともに、音で、我が身で、様々な幻想風景に挑みます。

映像もないし豪奢な舞台セットもないが、ここでしか味わえない感動や発見が、きっとあるはず。

 

みなさまのご来場を、心よりお待ちしております。

 


2019意気込み表明

新年明けてすでに久しく。。。

みなさま、本年も温かいご声援のほど、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

今年はブログに、活動報告や旅レポート、公演告知以外に日々考えていることや太鼓界のあれこれなども盛り込んでいきたいな、なんて考えてはいるのだが、考えているうちにはや半月経過。

とりあえず、活動報告と公演告知から始めます(笑)。

 

新年の幕開きは、恒例の元旦サントムーン、そして3日の英哲大阪公演でスタート。

 

元旦は盟友・小泉謙一氏とのデュオ。ここ2年くらいのデュオや四人囃子ユニットでのライブを通して2人でやれる曲も増え、呼ばれればいつでも駆けつけられる機動力の高いユニットとなっております。イベント出演、学校公演などどしどしご用命下さいますよう。

 

3日の大阪、今年こそ英哲師匠と山下洋輔さんのデュオを期待されていた方には申し訳ないことになりましたが、師匠と風雲の5名で昨年のフランスプログラムをフルバージョンで演奏。毎年決まった日に決まった場所で公演があるというのは、お客様にとっても出演者にとっても馴染み感が年毎に増してきて、とても良い雰囲気になる。制作のキョードー大阪さんには本当に感謝である。

 

こうして今年も幸先の良いスターを切ることができ、次なる大きな公演はこちらも恒例化しつつある(とても異例なケース)、フランスナントの「ラ・フォル・ジュルネ」。今年は英哲チーム単独のプログラムに加えて、演劇的なパフォーマンスを加えた異色のコーラスグループ「ミクロコスモス」との共演もある。楽しみ。

 

そして、3月1日はワタクシのコンサート、「風の章@深川江戸資料館」だ。

こちらの公演、我ながらなかなか良い構成になっております。さらにはコンサート当日には、昨年6月の「風の章」沼津公演のライブ音源をCD化して同時発売します!再演はするわCDは作るわですから、内容にはそこそこに自信あります(笑)。

公演チケットは絶賛販売中。CDは絶賛製作作業中。

公演へのみなさまのお越しと、会場でのCDご購入を心より、心よりお待ちしておりますぞ。

 

 

ということで、これまでにも増してセルフ宣伝にも熱を込めて情報発信していきます(笑)。どうぞ懲りずにお付き合い下さいますよう。

 

 

 


充実

今週 月・火・水と小田原市内の小学校3校で学校公演をしてきた。

自分と田代・辻の3名「風雲Aチーム」での公演だ。別にBチームCチームがあるわけではなく、数年前にアフリカで公演をしてきたメンバーなので「Aチーム」と、事務所の社長が名付けた(笑)。

 

小田原市のアウトリーチ事業という名目で昨年から幾つかの学校にお邪魔して演奏・レクチャー・体験を盛り込んだプログラムを展開している。おかげさまで地元も含め学校公演はかなりの回数を経験しているので、師匠のレクチャーコンサートの流れに即しつつも独自の解説も加え、全体の進行役を務めさせていただいている。「国立大教育学部卒・教員免許持ち」というメンバー紹介がネタになっていた時期もあったがそれはさておき、学校公演にはちょいと自信があります。風雲Aチームでも個人的にも、呼ばれればどこへでも出かけていきます!ご用命いつでも大歓迎ですぞ。

 

(写真は松田町に近い御殿場線沿線の小学校。うちの近所と風景があまり変わらん 笑)

 

3日連チャンだったが、各学校の規模・校風などで少しずつ反応も違って面白かった。

平素から親しくおつきあいさせていただいている「小田原北條太鼓の会」の方たちがサポートしてくださり、準備片付けに加えパンの差し入れなど、大変ありがたかった。パンはメンバーさんの親戚筋の「BunBun」というお店のパンで、「もちべえ」というドーナツ?が絶品!生地はモチモチ、胡麻たっぷり、そして何というか、鮮烈な甘さ(しっかり甘いが、しつこくない)で、めちゃくちゃ美味しかった。食い意地が勝り写真はなし。。みなさん小田原にお立ち寄りの折は、ぜひお試しあれ!

 

 

今年は海外公演も多くかなりあちこち出かけていたので、割と忙しかった気がしているが、自主企画のライブは意外と本数が少なめだったようだ。地元でも関東でも「次はいつ?」としばしば尋ねられた。

静岡では自主企画ではないが、11月20日のチャリティコンサート「Smile! Smile!! Smile!!!」が年内としては最後になる。琵琶・坂田美子さんとの共演。

東京では11月13日「笛と太鼓の四人囃子Live」が迫っている。これ、めちゃくちゃオススメですぞ。近年和楽器アンサンブルは多々現れているが、こんなにシンプルで、こんなに濃厚なサウンドと音楽を生み出す組み合わせはなかなかないかも。10日後の公演です。ご予約はお早めに。

<ライブスケジュールの詳細は こちら

 

 

さてさて、年の瀬に向けて「旧稽古場」の解体作業に勤しんでおります。

稽古場付近は冬になるとかなり激しい空っ風が頻繁に吹くので、倒壊してしまわないよう冬が来る前に終わらせなければと、このところせっせと作業に当たっている。

まずは天井・内壁を可能な限りバラし、半分はそのまま残して解体した資材をしまっておけるように仕切り板を立てた。ようやくここ数日で外壁のトタンを剥がし、屋根の解体に取り掛かっている。

たった10坪のハコとはいえ、一人でバラすのはなかなかの重労働だ。あちこちが筋肉痛。

でも好きな音楽を聴きながらトンカチトンカチ、没頭している時間は楽しい。ここ数日の好天続きのうちにキリのいいところまで終えなければ。さあもうひと頑張り!

 

 

やりがいのある仕事をし、良い仲間と良い音楽を奏で、美味しいものを食べ、好きな作業に没頭する。

なんと幸せな日々か! 感謝。

 

 

 



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太鼓奏者・はせ みきた

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