音楽祭をつくる、ライブをつくる

 

参議院議員・平山佐知子さんの主催する「平山佐知子と創る音楽祭」に、参加した。

 

幼少期から音楽が好きで一度は楽器メーカーに就職、その後NHKアナウンサーとなり静岡県内の隅々まで訪れ、多くの県内出身の音楽家・静岡に根を下ろし活動する演奏家と出会う中で、静岡全域を選挙区とする参議院議員となった今、静岡にゆかりのある音楽家とともに新しい地元発信の文化活動のムーブメントを起こそうと、音楽祭の開催を思いつかれたとのこと。

 

平山さんとはフリーで活動されている時に何度か現場でご一緒させていただいたご縁から、記念すべき第一回目の出演者としてオファーをいただいた。しかも出演だけでなく、コンサート全体の構成・演出の大役まで仰せつかってしまった。

 

音楽祭は県内東・中・西の3か所(三島/静岡/浜松)、各1000人規模のホールを会場とし、本年の出演者はピアノ独奏の入川舜さん、声楽の村上達哉(テノール)さん有賀美聡(ソプラノ)さん、そして太鼓はせみきたの3組。「大役」とはいえ、それぞれみなプロフェッショナルの演奏家だし、司会進行のプロまでいるわけで、俺は各コーナーの内容を把握し全体の流れを組み立て、進行役の平山さん、舞台スタッフと細々とした打ち合わせをし、あとは最後の「共演シーン」を船頭役となって作り上げるくらいで、それほど大したことはしておりません(笑)。

 

ピアノの入川さんは30ちょい越え。7年間パリで修業を積み帰ってきたばかりとのこと。堂々とした見事な演奏と、大真面目な、でもたどたどしいトークのギャップが大いに好感を誘った。3会場回を重ねるごとに演奏内容に磨きがかかり、ぐっと良くなっていくのが素人目にも良くわかった。

 

声楽の村上さん有賀さんは実はご夫婦。村上さんの圧倒的な声量と有賀さんの見事な超高音の発声にはまさに「魂を揺さぶられる」感じがした。ベテラン村上さんの気の利いたトークに会場は一気に温まり、最後は「ブラボー!」喝采の嵐。

 

「はせみきた」はトップバッター。浜松のアクトシティは音楽ホール、他2会場も反響板仕様としたため、なるべく弱音〜中音までを特に丁寧に、繊細な音・豊かな響きを印象的に出そうと心掛けた。「響きを聴かせる」演奏、以前よりは多少できるようにはなったが、師匠の演奏にいつも間近で触れてるだけに、まだまだ道のりの遠さを感じる。が、まあ割といいセンはいったかな、と思う。

 

良い共演者と、いつもの我が最強スタッフのおかげで、クオリティの高い催しとなったと思う。

平山さんの人柄とさすがのナビゲーションが随所に光り、支援者の皆さんにもお喜びいただけたのでは?

正直、大したことはしてないとはいえ、慣れないことをするのはやはり大変だった。でもとてもいい勉強になった。

 

 

そして今日は、大切な戦友の応援に。

これまた慣れない「舞台監督代理」なる役を仰せつかり、てんやわんや。

仕込みもリハもバラシもひたすらタイトな時間だったが、みんなで力を合わせてなんとかやり切った!

それもこれも、演奏内容が良くて、お客様が喜んで帰ってくれれば報われるってもの。いいライブだった。

今日のヤツの背中は、今までで一番キレてて、美しかった!

公演の成功、心から おめでとう。

 

 

 


英哲カナダツアーレポート その3

無事日本に帰国しました!

8月も終わりということで、暑さはだいぶ和らいできてるようだが、カナダから比べるとやはり蒸し暑い!ざるそば食べたい!

 

 

さて最終レポートとして、トロントでの公演とワークショップのことをば。

 

コンサート会場は日系文化会館(JCCC)。

会館内の道場では柔道剣道合気道に加え居合の稽古まで開かれていた。売店では道着や書籍・CDに加え見慣れた日本のドリンクが。

これまで開催された数々のコンサートや舞台、映画のポスターがずらり。伝統ものからアニメなど最新のトレンドまで、多岐にわたる「日本文化」を熱心に紹介されているようだ。

多目的に使えるホールに大きな仮設の舞台を組み、日本から同行している舞台・照明スタッフの手で我々のいつものステージが組み上がっていく。

 

ジャパンスタイルのお弁当に、インスタントの味噌汁。嬉しい。

 

JCCC内には、19世紀終わり頃からの一世移民から始まるカナダにおいての日系社会の歴史が時系列に沿って、それぞれの世代の人へのインタビューとともに展示されていた。製材所などでのきつい肉体労働に始まり漁業や新しい事業を起こして行った人々。戦時下に家族バラバラにされ、極寒の内陸の強制収容キャンプでの生活。そんな苦しい時代の話に口を閉ざす両親のもとでカナダ人として育てられ、自身のアイデンティティをなかなか見いだせず苦しんだ世代…。とても当たり前のことだが、その時どきの時勢や状況のなかで人それぞれの思いとともに積み重ねられた営みの連鎖が「歴史」なのだなとリアルに感じた。多分自分と歳の近い方の「混ざり合った遺伝子を持っているということは、不思議で素晴らしいことなのです」という言葉は、とても印象深く心に残った。

 

師匠は鬼太鼓座時代にここを訪れており(当時の建物も少し離れたところに現存)、42年ぶりに再び弟子を連れて演奏することにことさら感慨深いものがあったようだ。公演中のMCも、生声で英語の原稿を読み自身の思いを伝えておられた。

公式には日加修好90年の今年、その歴史と人々の想いの詰まった場所で、国と国・文化と文化を人がつないでいくことを象徴した作品「澪の蓮」や、友好の印としてバンクーバーに植えられた桜の木から生まれたバチで奏でた「太鼓打つ子ら」は、多くの人の心に響いたようだった。

 

 

最後のワークショップ。

本ツアーのワークショップでは、師匠が確立した「大太鼓の正対構え」の基礎の稽古と曲「千の海響」の習得に加え、約50年前から現在に至るまでの日本・海外における「和太鼓」の歴史と変遷を知ってもらう講義を盛り込んだ。非常に中身の濃い、3時間越えのワークショップだった。自身の経験と複雑な感情を含んだ師匠の言葉を的確に、余すところなく英語に変換して伝えるジョー・スモール。プレイヤーとして通訳者として、彼はこのツアーのMVP間違いなし!本当にお疲れ様。

 

 

というわけで、カナダツアーは無事終了。師匠と田代・辻・ジョーは引き続きアメリカに渡り9月12日までのワークショップツアーへ。俺は一足先に戻り、来週からの静岡でのとある大仕事の準備をしつつ、英哲チームのツアーの安全と成功を祈っております。

 

本ツアーを企画運営してくださったカナダ大使館・国際交流基金をはじめ、各都市の領事館、現地スタッフさん、協力企業さん、ほか多くの皆様のお力添えに、心より御礼申し上げます。

ありがとうございました!


英哲カナダツアーレポート その2

英哲カナダツアーレポートその2。

といっても現在既に帰国の途に着く飛行機を待つ空港ロビー。昨夜から書き始めて、やっとなんとかまとめましたぜぃ。

 

旅の後半は体調も通常に戻り、元気いっぱい2本のコンサートに3本のワークショップ、「Japan Festival」の出演をバッチリこなすことができた。

 

さて、前回の続きからとなると、オタワですな。

着いて早々、大使館の医務室にご厄介になり、日本人の医務官の先生に診ていただいた。すでに復調の兆しが見えてきていたのだが、やはり日本語で的確に症状を伝え、それに日本語で丁寧に所見をうかがえるというのは、大きな安心につながった。薬も処方してもらい、それを飲みつつみるみるうちに回復。ありがとうございました!

 

ようやっと付近を散策したりする気力も湧いてきて、ホテルからほど近い国会議事堂へ。

夏の間、週末にはこの議事堂の背後の川から花火が打ち上げられる(花火のコンペティション?)そうで、夜になると多くの人が花火見物に来ていた。

 

郵便ポスト。カラフルでかわいい。

 

今回のツアーは、カナダの各都市で公演と、現地の太鼓愛好家の方たちを対象にしたワークショップをおこなった。

アメリカのTAIKOシーンの熱さはかねてより知っていたが、元我が教室生のKさん率いるKingsDonTaikoを除いてはカナダの太鼓チームとの交流はこれまでなく、これまたやはりたくさんのチームがカナダ国内にあることを今回知り、驚いた。太鼓が広まった経緯もアメリカとは若干異なっていて、その「芸風」にも違いがあって面白い。

オタワの音和(OTOWA)太鼓はかなり歴史が深く、80オーバーの男性がチームを長年引っ張ってこられている。御諏訪太鼓系の演奏スタイルをきちんと丁寧に守ってこられている演奏ぶりは、とても素敵だった。良くも悪くも、「声の限り、力の限り」エネルギー大爆発の絶叫パフォーマンスが日本でも海外でも全盛になりつつあるいま、彼らの演奏はむしろ新鮮で心地よかった。

ちなみに音和太鼓さんの練習場は体育施設の中にあり、稽古場の窓からアイスホッケーを楽しむ人々の姿が見えた。

 

そして最終地・トロント。

 

トロントには1週間近い滞在となり、空き時間もそこそこあったので、バスや地下鉄にも乗って市内散策を楽しんだ(ほぼほぼ観光ガイド通りのスポット巡りだけど)。

ディスティラリー地区。昔のウイスキー醸造所などの建物を再開発したお洒落なお買い物エリア。

カナダは昨年が建国150周年だったそうだが、煉瓦造りの建物が多いので、家でも商店でもビルでも、築100年越えはざらに現役で使用されている。

ジャズの殿堂とも言われているらしい「MASSEY HALL」。現在は改築中。

トロント市庁舎。師匠は42年前、出来たばかりのこの市庁舎前で演奏したそうだ。

カナダはモザイク文化と言われるが、トロント市内でも「チャイナタウン」「コリアンタウン」「リトルイタリー」などエリアごと個性がはっきりしていて、そのエリアに入ると道路標識まで変わったりする。

コリアタウン。

チャイナタウン。(写真中央辺りの「基本髪」という看板が気になる)

 

特に気に入ったのが「ケンジントンマーケット」。

古着屋、雑貨屋、各国料理のレストランなどがひしめき合い、所々でストリートミュージシャンが演奏してたりダラダラしてたり。雑多な感じがすごくいい。

金箔アイス⁉

 

 

ツアー最後の演奏仕事は、トロントの隣の市・ミシサガで行われた「Japan Festival」出演。

2日間で数万人の動員を誇る、北米でも有数の「日本イベント」だそうだ。

数日前から天気予報があまり芳しくなく、当日夕方から雨の予報。午後1時からイベントが始まり、まずはトロントの老舗チーム「永田社中」のパフォーマンス。だんだんと空が暗くなり、ポツポツと冷たいものが。

いよいよ我々のステージ。1曲目「三ツ舞」の冒頭、師匠がドラを打ち出した途端、一気に雨脚が強まり、その後はほぼ「土砂降り」。ステージ上に屋根はあるが、割と風が強めで上手側の俺と田代は完全にビショ濡れ。太鼓を打つたびに皮面から飛沫が上がる始末。

それでも屋根のないオープンスペースでお客さんたちが我々の演奏を見守っている。こちらもやめるわけにいかず2曲目「海の豊饒」まで予定通りバッチリやりきりました。締めは「千の海響」を「永田社中」と共演。悪天候の中客席もステージ上も、大いに盛り上がりましたぜ。

日本に戻すための楽器のパッキングを半分はトラックの中で行う。ドライバーのユーリさんが陽気なオッサンで、妙なテンションで梱包作業が進んだ。そして全ての楽器を完パケしトラックへの積み込みを完成させた頃には、キレイに雨も止み青空も見え始めた、とさ。メデタシメデタシ。

 

 

日系文化会館(JCCC)にて行われた最終コンサートとワークショップについてのレポートは、回を改めて次回に。


英哲カナダツアー1

なんとひと月以上もブランクが空きましたが…

8日より、英哲ツアーでカナダに来ております。

 

海外に来ると大概ちょっとした空き時間が多く、ネタにも困らないので、普段よりブログ更新頻度が上がるのだが、今回は無理でした。。。

酷暑の日本からの渡加で、こちらの気候に身体を慣らすのが難しかったのか(というか行きの飛行機内がいつもに増して寒かったのが最大要因か?)、着いて2日目あたりから普段皆無に等しい頭痛(かなり強めの)に襲われ、徐々に微熱も出始め、公演とワークショップをこなすのに精一杯だった。周りの皆さんに迷惑かけ、助けていただきながら、なんとかカルガリー〜バンクーバーの公演はやりきり、現在オタワ。ようやく体調が戻ってきて、明日の公演は通常モードで臨めそうだ。

バンクーバーではワークショップを一つと公式の食事会をお休みさせてもらった。申し訳ありませんでした…。

 

というわけで、ここまでは観光も、街をぶらつくこともゼロ。

ネタも写真も乏しい中での、プチレポート。

 

 

カルガリーではちょうど「Nihon-Matsuri」が開催されていて、我々のショートパフォーマンスに加えワークショップ参加者の一部の面々と共演した。

会場となっているアイスホッケー競技場の中には手作りの神輿やたくさんの提灯が飾られ、着物に足袋ソックス、駄菓子、日本刀、漫画などいろんな「Nihon」グッズが所狭しと展示され売られていた。我が静岡の誇る「お茶」のブースも、多くの人で賑わっていた。

 

公演にも祭りにも足を運んでおられた総領事が、お招きくださった食事会の席で、食事に臨まれる前にこのブログをご覧になられていたとのお話を聞き、師匠の情報のみならず我々メンバーのことも気にかけていてくださったことに感激。でも(こんなテキトーな雑文を…)と、嬉しいやら恥ずかしいやら。この総領事、以前の赴任地で2度も師匠と接点があった上に、3年前の風雲アフリカツアーで訪れたマラウイでもニアミスだったことがわかり、話に花が咲いた。とても気さくで、素敵な方だった。

 

 

師匠の公演は日本でもそうだが、特に海外ではカーテンコールで客席からの「熱気」を感じる。今回も御多分に洩れず、熱い拍手と声援を浴びることができた。圧倒的な芸術的クオリティの高さと、それを演じきるための真に「身を削る演奏」のなせる業だと思うが、それを支えるスタッフも、ともに舞台上で演じる我々風雲メンバーも、ガリガリと身を削っておるわけで…

今回体調が厳しかった自分は、終演後「あしたのジョー」よろしくハイ、じゃない灰となっておりました。。。

会場のロビーで帰りの車を待つ俺の向こうで、展示されてる中国製のデザインピアノを爪弾く師匠。

 

 

バンクーバー。

 

UBC大学内にあるコンサートの会場は変わった造りの劇場で、いつもは横に幅広くスペースを使うところを、縦長に客席深くまで演奏エリアとして使おうということになり、楽器配置や動きに大きな変更を加え演奏。

師匠の演出変更が大いに功を奏し、コンサートは舞台と客席が一体となったような熱気が生まれ大いに盛り上がった。(アドレナリン全開で終わった瞬間的爽快感と、その日の夜の体調の落差はすごかった 苦笑)

 

公演前日のワークショップはお休みさせてもらい、大学内の救急医療センター?で診察を受けた。

受付終えて診察ベッドに通されるまで1時間、そこから検査着に着替え、おしっこ検査やレントゲン検査をし結果が出るまで2時間以上、検査着のまま待機。現地の常識なのか室温は22℃設定。具合絶不調、凍え死ぬかと思ったその時医師から下された診断は「ひたすら水を飲みなさい」。

診察に疑いは持たないが、あれだけ待たされ1000ドル払って一切の薬の処方もなくひたすら水飲めとは、んな殺生な〜。。。(診察台は保険で帰ってくるけど…ネ)

てな貴重な経験を経て、飲み続けてた市販の薬が効き始めたのか、やっと体調が上向きになり始めた…

 

 

…というわけで、オタワのレポートは次回に。

 

 


ひさびさ、ちゃっきりTrioが熱い! その2

前回のつづき、今週末の715ライブでカバーする、佐藤正治さん曲「Kai-Kou」について。

そうです、超カッコイイのです。

 

深町さんのソリッドなピアノ、KONTAさんの強烈なファルセットと魂むき出しのサックスソロ、そしてそれを「ひたひた」から「ぐいぐい」まで一気に上り詰める正治さんのリズムのドライブ感!

曲調は全く異なるが、今回トリオで初挑戦する亜紀さんのオリジナル曲「波打つ彼方(あなた)」と同様、摩訶不思議な世界観で非常に官能的でもある(と思う)。

 

メンバーのオリジナルでもないこの曲を、「和のおと」が特徴的なこのトリオでカバーする訳は?

という問いに対して、珍しく俺は答えを持ち合わせていない。

ただただ「この3人でやったらきっとカッコイイだろう」と思うから。

この曲に関しては、「和楽器の特徴を生かして」とか、一切考えない。はせみきたを、小濱明人を、鈴木亜紀をぶつけ、受け止め、絡め合わせるのみ。

リハーサルで下書きは描いた。あとは本番、どのような色が現れ、混ざりあうか…乞うご期待!

 

 

最近、またひとつ「音楽的表現」に心を砕くことが面白く感じている。

以前よりはいろんな意味で視野が広くなり、イメージできるサウンドや情景のバリエーションと深さも、少しずつ増しているかも。

「にほんの太鼓」というおっそろしくパワフルで、強烈なキャラクターと影響力を持った荒馬を乗りこなし、そこにある音楽に寄り添ってゆっくりひたひたと走らせたり、軽やかに飛び石を渡らせたり、重い荷を静かに引いたり、一気に手綱を解放して暴れまわったり…

得意ではないこともあるが、訓練を重ねればできるようになる。あとは「乗り手」の腕次第。

腕はまだまだですがね(苦笑)。

 

ミュージシャン・はせみきたの技量が量られるライブだ。楽しみと同時に、ドキドキ。。。

気合い入れていきます。

 

 

「自由形ピヤノ弾き語り×尺八×和太鼓」

出演:鈴木亜紀、小濱明人、はせみきた

7月15日(土) 17:00open / 17:30start

サラヴァ東京

ご予約3500円/当日4000円(+1ドリンク代)

 

はせみきたHP でもご予約承ります。

 

 


ひさびさ、ちゃっきりTrioが熱い! その1

あちゃー。

気がつけばほぼ一ヶ月ぶりのブログ更新となってしまった。。。

取り急ぎ、宣伝をば。

 

目前に迫ってきた、ひさびさの「ちゃっきりトリオ」のライブが、か・な・り・熱くなる予感 大 である。

 

女子シングル自由形ピヤノ弾き語り・鈴木亜紀と尺八・小濱明人、そして太鼓・はせみきたのトリオ。

俺は言わずと知れたバリバリの静岡県民、亜紀さんは静岡県の港町・焼津出身、小濱氏も近しい親戚が静岡県内に数人いるということで、ちゃっきり節を看板曲の一つに掲げ、2016年からライブ活動を行っている。

ちゃっきり節を除いては、亜紀さんの曲を中心にほとんどがメンバーのオリジナル作品でライブを構成してきたが、今回は2曲、カバー曲を用意している。

多分2曲とも、ほとんどの人が知らない曲だと思うが(笑)。

 

鈴木亜紀さんは語学が趣味(の域を超えるほどの入れ込み!)で、スペイン語は翻訳を手がけるほど堪能、若い頃スワヒリ語にも手を出し、ここ数年はアラビア語を絶賛学習中だそうだ。

あのグニョグニョの魅惑的な模様を文字として認識できるだけでもこの国においてはかなりの希少価値と思うが、昨年そしてこの5月にもヨルダン・レバノンというかなりデンジャーな匂いのする「ディープアラブ」を旅し、その旅の中で出会ったシリア難民たちに教えてもらったという、今人気のレバノン人ポピュラー歌手の曲をカバーする。当日は旅のエピソードとともに、現在の「生きたアラブ」を感じていただけたらと思う。

(ライブにお越しになる前に、鈴木亜紀ホームページにて受注発行している旅レポ「さくらえび通信」をお読みになると、もっと楽しめるでしょう。亜紀さんの文章、ホントに面白い!お勧めです)

 

もう一曲は、私が提案した曲で、これまた静岡県にゆかりの深い大先輩ミュージシャン・佐藤正治さん(パーカッション・作曲)の曲で「Kai-Kou」。

伝説のピアニスト・深町純さんと元バービーボーイズのKONTAさんと正治さんのユニット「僕らのしぜんの冒険」でCD収録された曲。レコ発ライブツアーの直前に深町さんが急死しまい、ユニットでのライブ演奏は叶わなかったという幻のような曲だ。

この曲、超かっこいい。

 

(次回に続く)

 


「風の章」終了、ありがとうございました!

 

あっという間に1週間経ってしまいましたが…

コンサート「風の章」、おかげさまで無事終了しました。

ご来場くださった多くのお客様、どうもありがとうございました。

 

ループマシンを使用した挑戦の一曲「又三郎」から始まり、小濱氏とのデュオ、新曲、後半の組曲作品「大瀬の天狗」と、休憩挟んできっちり2時間の構成。

本当に数々の「冒険」を孕んだ内容だったが、多くの方の協力、見事なスタッフワーク、そして本番中のお客様の拍手声援に支えられ、大事故もなくやりたいと思っていたことを目一杯形にすることができた。

舞台上では多くのシーンで小濱氏の素晴らしいプレイに助けられた。大感謝。

 

終演後、観に来てくださった師匠が「あそこはどうなってたんだ、あの時のあの音は…」とあれこれ興味深そうに質問され、いろいろな感想とちょこっとダメ出しを聞かせてくれた後「俺も新作作らなくちゃな!」とおっしゃった一言が、メチャクチャ嬉しかった!!

 

他の関係者の方からも「これまでより格段にまとまりがあった」「やりたいことが鮮明に見えてきた」など、ありがたい言葉をたくさんいただいた。

スタッフ的褒め言葉でいうと「一段とワガママになった」ということらしい(笑)。

 

コンサートは本当に、スタッフワークが重要だ。

限られた予算と時間の中で、こちらの意図を汲んでそれを各々のセクションのテクニカルなオペレーションに反映してくれる。制作も然り。演者が舞台のことに集中できる環境を作ってくれる。もう何度も自分の舞台に付き合ってくれている面々の集まりだからこそのこの環境。俺は本当に幸せ者だ。

 

それに加え今回、多くの「冒険」を後押ししてくれた方々にもお礼を申し上げたい。

 ループマシンの手ほどきをしてくれ、いろいろアドバイスくださった よしうらけんじ さん。

 第二部冒頭の幻想的なシーンで使用した「天風」の製作者で、時々会うたびに俺の創作筋肉に刺激を加え鍛えてくれる、そろそろ20年来の友人で造形作家の 白砂勝敏 さん。

 その「天風」を使用して無謀にも挑戦した「身体表現(動きもの)」に付き合ってくれ、、的確なアドバイスで完成度を引き上げてくださった、尊敬するダンサーであり「K`s Pro.」主宰の 森本京子 さん。

 心より、御礼申し上げます。

 

中学の同級生、大学時代の「龍韻太鼓」の仲間や現役の学生たちも数多く見に来てくれた。古巣の「黄瀬川太鼓」、我が太鼓教室「UTSU-LA」、そして師匠関係でお世話になっている「小田原北條太鼓」さんからはお花もいただいた。先日ガチンコライブをやった盟友・小泉謙一も駆けつけてくれた。本当に、ほんとうにありがとう。

 

 

さて、次なるライブは今週末、東京南青山MANDALAでの[BOK・SUI]です!

「陰陽の螺旋」と名打って、音の、空間の、時のうねりを起こそうとあれこれ企んどります。

土曜の日中、梅雨時のじめついた現実からのプチ逃避、いかがですか?

お待ちしてます!

 

 


大瀬崎訪問、朝稽古… 最終準備段階

コンサートまであと1週間。

一昨日より、酒絶ち開始(なんのこっちゃ)。

 

前回のブログで「今度の公演は『冒険』がいっぱい」と書いたが、これらがなかなかのクセ者で…

苦戦しております。。。

 

今朝は気分を変えようと、家をAM4:00に出て稽古場へ、朝練敢行。

音を出さず、所作・動きの稽古。

早朝のひんやりとした、心なしか張り詰めた感のある空気の中、鏡を通して自分の体と向き合う。

新たな発見があり、ふとしたアイデアが浮かび、ちょっとだけ身のこなしに磨きがかかる。

気持ちよく充実した2時間の稽古だった。コンタクトレンズいれて、ヒゲ剃ってくればもっと清々しかったろうな(苦笑)。

 

テクニカル面の打ち合わせは、先週のリハで一通り完了。

当日配るプログラムの原稿もほぼ仕上げた(手作りです)。

今回新しいグッズを用意。そちらも手配完了。

第二部用の新しい衣装が明日届く予定。

本番を迎える段取りが概ね整った。あとは俺自身の体と心の準備だ。

 

 

今回第二部では、「当地・沼津にちなんだ風の物語」として、大瀬崎に伝わる天狗の伝説をヒントに作品を構成した。

大瀬(おせ)は、静岡県東部の大好きな場所の一つだ。先日稽古の合間に車を走らせ、久びさに大瀬に向かったので、ちょっとご紹介。

上記写真の左下の「ビャクシン樹林」と書いてある場所が、大瀬崎。(写真小さくて見えないな。失礼)

沼津三島から小一時間。途中からは右手に駿河湾とたまに富士山、左手にのどかな漁村集落を眺めながら走る。

大瀬に到着。ここは日本有数のダイビングスポット。この日は平日だったため、ダイバーの姿はまばらだった。

大瀬神社。

神池。数十歩歩けば海岸だというのに、この池は淡水。鯉がウジョウジョ。池の生物を殺生すると強烈な祟りがあるとか。

そしてこの池には天狗がおわすとの伝説があり、神社にも天狗にまつわる様々なアイテムが。

特に彫り物が凄い。

ご神木のビャクシン。樹齢1500年!

 

池のほとりでしばらくボーッとしていたら、池の上空をトンビが悠々と弧を描いて飛んでいた。時折池の魚が跳ね、水面に波紋が広がる。

早朝、霧が立ち込めぼんやりと見える水面が水跳ねの音とともに揺らめき、その水面からわずかに浮かび天狗が羽を広げている。まさに飛び立つその瞬間を、そして天空高く舞い上がる雄々しい姿をイメージする。

このイメージが、当日演奏に活きてくることを期待して…。

 

 

では、1週間後をお楽しみに!!

 

 


「冒険」コンサートに向けて

(以下文章の一部を「ネタバレ」と捉える方もいるかも知れません。ネタバレを恐れる方はスクロールして[以下ネタバレなし!]にスキップしてください)

 

 

今度のコンサート「風の章」に、幾つかの挑戦を盛り込んでいる。

・新曲(新演目)に挑戦

 完全な新曲が2、初挑戦のゲスト小濱曲が1、レパートリーのメロディをモチーフにほぼほぼ新曲並みに作り変えたものが1。

・「分身の術」に挑戦

 さる文明の利器を導入し、音響的な演出も加えてちょっと遊んでみようかと…。しかしこの魔法の道具の扱いが非常に難しく、手も足も脳ミソもあたふたしてるのが現状。。。

・「うごきもの」に挑戦

 友人の造形アーティスト・白砂勝敏氏の手製楽器?を手に「うごきもの」の演目を創作中。

 

どれも「風」を演ずる上で必然的に生じた「挑戦」なのだが、これだけの挑戦が盛り込まれた段階ですでに今度の公演自体が「冒険」と化している(笑)。

 

まあこれだけの冒険ができるのも、持ちネタの中にいわゆる「定番曲」と呼べるものがあるからで。

「テッパン」と言えるほどの自信はないが、それなりに長い時間かけて自分のものにし、磨きをかけてきたレパートリーが手の中にあると思うと、これまでの自分の奮闘をちょっとだけ褒めてやりたくなる。

 

 

木曜に稽古場でオバマ氏とリハを、金曜に舞台監督S氏とホールのリハ室で舞台の広さを想定した動き確認&稽古を行った。

頭の中でイメージしていた音が、空間が、だんだんと実像を帯びてくる。ワクワクと不安と、喜びとガッカリが入り混じる瞬間だ。

稽古場に一人篭って煮詰りかけていたものが、仲間の音や助言を受けて道筋が見え課題がはっきりしてくる。良し悪しとは別に身が軽くなる。単純に嬉しい。

いい手応えだ。

 

 

[以下、ネタバレなし!]

 

 

「『一人で太鼓叩くコンサート』って、何やるの??」

見たことのない人、予備知識のない人にとっては何ともイメージしがたい舞台だろう。

 

メディアに頻繁に紹介されるような有名人でもないし、そういった類の芸でもない。

一緒に盛り上がって発散して…というタイプのパフォーマンスでもない。

歌詞に心動かされ涙したり、腹がよじれるほど笑うということもない。

「何やるの?」と聞かれたら、「様々なシチュエーションで、太鼓を演奏します。オリジナルの演目を、自身の演出で、全身全霊で。」と答えるしかない。

 

ただただ、舞台上で生まれる様々な音に、浸ってもらうんです。

力強い音もあるでしょう、甘い、冷たい、切ない、柔らかい、怖い音もあるでしょう。

同時に、その様々な音を発する自分の姿を、見てもらうんです。

躍動する(であろう)肉体を、美しい(であろう)所作を。思い・感情が滲み出る(はずの)打ち姿を。

そして、自由に想像してもらうのです。音の描く情景を。

 

4000円のチケット代を払って、

品物は手に入りません。お腹も一杯になりません。勝った負けたもないし治療もできないし、美しくなるお手伝いもできません。

でも、日常の世界とはどこか違う空間に身を置き、その場でしか感じることのできない音・響きを味わうことを通して、いろんな発見があるはずです。その発見はあなただけのものであり、そんな「あなた自身の新たな価値を見出す場」でもあると思うのです。

 

「太鼓」というマイナーなジャンルの、しかも自分のように無名に等しい打ち手の公演に4000円も払って来ていただくのは、バンジージャンプ並みの冒険かも知れませんが(笑)、ぜひ一度、来てみて下さい!

特に学生諸君、今回は「大学生以下1000円」です。若い人たちに見て欲しいという気持ちの表れです。ぜひ!

過去に自分の公演に来ていただいている方、当時からはひと皮ふた皮むけている、はずです!

そしてこのブログの読者の皆様は、すでにこんなワタクシに価値を見出して下さっているありがたい方々と思いますが、どうか身近なお友達・お知り合いにも「冒険」を勧めてみて下さい!

 

これだけエラそうなこと書きました、覚悟の上です。背水の陣です。

どうぞよろしくお願いします。

 

あと3週間。

今の自分にできる最高の舞台となるよう、全身全霊を込め取り組み中‼

 

はせみきたコンサート2018「風の章」

6月2日(土) 14:30開場 15:00開演

沼津市民文化センター 小ホール

一般4000円 大学生以下1000円

 


充実のGW、次は6/2沼津!

GW終わった途端に「梅雨入りか?」と思うような天気。気温の差も激しく、体調管理が難しいですな。

皆様いかがお過ごしでしょうか?

 

GW最終日に、朝霧高原へ。静岡で「動物と触れ合うなら」の定番スポット、『まかいの牧場』に行った。

最高に良い天気で、気持ち良かった〜。

 

普段目にするのとはかなり表情の違う富士山に、見たこともないような見事な笠雲が。(案の定本日は雨だった)

 

放牧されてる羊サンたちと、仲良しになりました(笑)。

んー、リフレッシュした!

 

さる29日は東京・狛江にて風雲の会5名による「澪の蓮」。

センターの大太鼓ポジションを務めた今回、本番はただただ必死だった。

お客様の温かい拍手と仲間に助けられ、なんとか最後までぶっ倒れずにやりきった…というのが実感で、正直本番の出来がどうだったか、自分では全くわからない。

しかしこの日に向けての稽古の中で学んだものは、本当に大きい。今後の自分の演奏、作品づくりは大きく変わっていくに違いない、いや、変わらなくてはならない。より緻密に、より深く。

 

翌30日は、盟友ズミ氏とのガチンコライブ。

前日の肉体的ダメージが予想以上で、かなりこたえた(苦笑)。でも楽しかった!

打てば応えてくれ、さらにいい意味で想定外のパフォーマンスを繰り出してくる相方とのセッションは、たくさんの刺激を与えてくれる。青雲デュオ、今回は「安定感」という一面も打ち出せたのではないだろうか。

 

GW後半に入り、3日は「ふじのくに演劇祭」へ。

日本人フラメンコダンサーの第一人者・小島章司さんと日本舞踊を学んだコンテンポラリーダンサーによる舞台を鑑賞。

正直自分には難解で心から楽しめる舞台ではなかったが、「ステージ上で自分の体の動きを見せる」ということについて、なるほどと気づかせてくれる点が多く勉強になった。

 

そして4日、今度は師匠の「われに羽賜べ」に参加。

細部まで緻密に練り上げた作品をきっちり演じ上げる、その上で「今日の表現」を紡ぎ出す。日々、挑むことを怠らない。これが師匠・林英哲の凄さだ!

そんな師匠のもとで日々苦悶に喘ぐ者同士、風雲の後輩・辻タスクと明け方近くまで心の中のモヤモヤを吐き出す「ヘタレ飲み会」が続き、翌朝のLFJと林英哲を特集した『題名のない音楽会』を見逃した(放映時間がずれてる静岡で見れた)。

 

 

というわけで、非常に充実したGWとなった。

さあ、いよいよ次の大きなヤマは一月後の、沼津コンサートだ。

本日これから、稽古場にて小濱氏とのリハーサル。コンサートに向けての思いなど、次回ブログで綴ってみたいと思ってます。

 

 



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太鼓奏者・はせ みきた

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