2019夏 その1

少し前に「今年は冷夏」という噂も聞いたが、どっこいシッカリ暑いですな。。。

 

 

先月末の「沼津夏まつり」。土曜日は天候不順でお祭り自体が中止になったが、我々出演の日曜は好天に恵まれ、教室生とともに60分を2ステージ、汗だくで敢行。

 

翌週8月4日は、朱鷺たたらとのデュオ[BOK・SUI]の東京ライブ。

結成から丸2年。ライブを重ねるごとに「手応え」が増している。

演奏内容はもちろん、ライブ全体の組み立てやユニットとしての「コンセプトの共有」みたいなものが、深まっているように思う。デュオのユニットだから二人で作り上げるのは当たり前だが、その中でお互い「相手に任せる」部分もできてきた。信頼とリスペクトがあればこそ、そして完成系がイメージできているからこそだ。

新演目「胸中山水」はなかなか好評だったようだ。アンケートで数名の方が「刮目(はせソロ)」を絶賛してくれていたのも、素直に嬉しい。

 

 

8月はまだまた大きな仕事が続く。今月は「終日休み」がゼロだが、BOK・SUIライブの前夜地元裾野市の花火大会へ。地元贔屓もあるが、本当に素晴らしかった。翌ライブ当日の朝は、出発時に見事な富士山を拝めた。この夏を乗り切るのに、最高の贈り物だった。

 

 


[BOK・SUI]ライブに向けて 刺激のシャワー

このところ運動中に肩に激痛が走ることがしばしばあり、おっかなびっくり様子見い見いで稽古は控えめに、8月の[BOK・SUI]、ズミ氏との東北ツアー、そして9月の大仕事に向けての資料や譜面作成の日々…。

その合間に良い舞台・良い音楽に触れて、創作や演奏への意欲を高めております。

 

21日は、静岡市の日本平野外劇場へ。

以前自分も出演させていただいた、ダンスカンパニー「K`sPro.」さんの公演を観に。

今年は完全なオリジナル作品で、平成の時代をダンスで振り返る趣向。例年素晴らしい舞台が見られるのだが、今年自分は特に、カンパニーを率いる森本京子さんの「すごさ」に打たれた。ダンサーとして、創作者として、指導者として、リーダーとして、その全てにおいて優れた方だからこそのこの公演。出演者はもちろん技術班、制作班の皆さんも一同京子さんが好きで、その舞台に関わりたいという熱意がいろんな形で伝わってくる。

音楽を一手に引き受けられていたヴァイオリンの中西俊博さん、終始素敵でした!

 

前後するが15日には笛と太鼓のデュオ「朋郎」ライブへ。内藤哲郎さんの精密機械のような両腕から放たれる正確で多彩な弾けるようなリズムの上で武田朋子さんの笛が踊る。ポップなサウンドが軽妙なトークと相まってとても心地よく、楽しい2時間だった。

哲郎さん打速がめちゃ速い。太鼓打ちの中でも打撃の繰り出し方で「パワー系」と「スピード系」に分けるとしたら(なんだか格闘技の話みたいだね)自分は結構なスピード系だと思っているのだが、哲郎さんのスピードは現時点で俺の知る中でトップかも。ストロークが短くてもしなやかかつ鋭いバチの振りで、音がでかい。

同じ「太鼓と笛のデュオ」でも[BOK・SUI]とは全然違う。聴き比べてみると、それぞれのカラーや音楽性というものがくっきりと見えてくるのではと思った。そんなライブがあっても面白いかも(興味ある人いますか?)。

 

というわけで、たっぷりの「刺激のシャワー」を浴びて、来る自身の舞台へのモチベーションもぐんぐん上昇中。まずは8月4日の[BOK・SUI]。今回はかなりストイックな内容となりそう。6月 に初披露した小曲集「胸中山水」や過去のライブ『陰陽の螺旋』で好評だった演目など盛り込み、一曲一曲、そしてライブ全体を通してドラマチックな展開を意識して構成。野太さと繊細さ、そして「情感」を大切に、我々ならではの表現をより前面に出していこうと思ってます。

ご予約まだまだ受付中です。ぜひ皆様お越しを!

 

8月4日(日) 12:00開場 12:30開演

南青山MANDALA(地下鉄外苑前駅より徒歩4分)

全席自由 ご予約3500円 / 当日4000円(+1ドリンク代)

【ご予約・詳細】は こちら まで。

 

 

 


夏が来る!

例によって、あっという間に今年も半分過ぎましたな…。

2019年上半期の末〜下半期幕開きは、[BOK・SUI]の静岡ライブ2daysと英哲師匠のサントリーホールコンサートで、先のブログで述べた通り目一杯「タイコウチ筋」と「ヒョウゲンシャ筋」を酷使する日々だった。

[BOK・SUI]のライブは初日の沼津は演奏もMCもなにやら浮き足立って落ち着かない感じになってしまったが、二日目の静岡ではがっつり地に足つけて、新演目の挑戦も十分手ごたえを感じることができた。8月の東京ライブに向けて、さらにブラッシュアップした内容にしようと反省会もしたので、来月の南青山MANDALAをお楽しみに。

サントリーホール「英哲音楽会(おんがくえ)供廖師匠まさに「渾身」の演奏だった。

内容が百戦錬磨の「飛天遊」に数々の「名勝負」を繰り広げてきた山下洋輔さんとのデュオということで、これまでの数々のスペシャルコンサートと比べれば舞台に上がる前段階の心持ちとしてはかなり落ち着いた、穏やかな様子だった。新作の太鼓アンサンブル曲はなかなか曲が上がってこず周囲はドキドキだったが、きっかけをつかんでからは一気に曲が仕上がり、あとは実際舞台(いた)の上で試すのみという状態での会場入りとなった。が当日会場入りしてからのリハーサル、段取り等の入念な最終チェックで一気に緊張感が高まり、その張り詰めた空気が見事なまでに本番で解放され、ものすごい音楽がホールを満たした。本番に向けてのメンタルの持って行き方まで、まさに「一流の仕事」だった。またしても「やられました」。。。

 

さて、強烈なスタートを切った2019下半期、ワタクシもがんばりますっ!

今月は教室「UTSU-LA」の生徒さんと沼津で2つのイベントに出演。来月は[BOK・SUI]東京ライブに始まり、風雲の会として東京・福井でイベント出演に某TV番組収録、さらに盟友・小泉謙一との10日間の「東北二人旅」と本番目白押し!

東北の旅は3年ぶり。これまで何度かお邪魔してお世話になっているところに加え、はじめての青森もありヒジョーに楽しみだ。訪れる地に暮らす人々に会いに行くのはもちろんだが、我々を追っかけて東北まで足を伸ばそうというファンの方の参戦も、大歓迎ですぞ。

 

上記のスケジュール、詳細は ホームページ をチェックいただきますよう。

 

今年の夏は大いに忙しくなりそう。ケガなく病気なく、実り多き夏となるよう、コツコツと準備にあたっております。

野外でのイベントも多いので、好天に恵まれますようお天道様にもお祈りせねば。

(写真は先日、稽古場で空を見上げたら偶然目にした日暈(?))

 

 

稽古場解体も、あと1日で終わりそう!

 

 

 


「胸中山水」熱すぎる!

[BOK・SUI]のライブが今週末に迫ってきた。

昨日はそのリハ。

 

夏のような晴天だが適度に風が涼しく、外は非常に気持ちのよい箱根稽古場。

が、内は熱い熱い!

 

先日も少しブログで触れたが、「胸中山水」というタイトルの小曲集をまとめてみた。

お互いのレパートリー・新曲を並べ、水墨画に縁の深い題材をイメージしてもらおうという企画である。

我々の演目は、世間一般のポップスなど(一曲が4分程度)に比べると6分以上の長尺ものが多いのだが、「胸中山水」ではだいたい3〜4分でパッパッと次の曲に展開していく。

やってみるとこれが、思ってた以上に恐ろしく体力と精神力を消耗する。。。

バチや笛の持ち替え、曲の展開と段取りがめまぐるしいのに加え、それぞれの楽曲表現への気持ちの切り替えがなかなか大変で、ものすごい集中力を要するのだ。

22分ほどで6つの題材を奏するのだが、一通りやるともう、くったくた。「胸中山水」、小曲集という名の大曲である(笑)。

ほかは、BOK・SUIとしては定番のあの曲やこの曲で構成しているので、お客様としても安心して、リラックスして演奏を楽しんでいただけると思います。

ご期待あれ。

 

そして今日からは、7/5の英哲師匠のサントリーホール公演に向けての新曲の集中練習が始まる。

今週から3週間は、目一杯タイコウチ筋とヒョウゲンシャ筋を酷使する日々の連続だ。

無事乗り切れますように。

 

なーんて言ってる間にも「旧稽古場解体」ちょくちょく進めてまして。

だんだんとゴールが見えてきた!

 

 

 

 


「足で稼ぐ」が思い出させてくれた

最近遠のいていた「足で稼ぐ」戦法を、ちょくちょく実施している。

いよいよ日が迫ってきた[BOK・SUI]静岡2daysライブに向けての、追い込みである。

 

沼津・静岡の、チラシを置いてくれそうなお店、興味を持ってくれそうな人が集まりそうなお店に伺い、チラシを置かせてもらう。

とは言っても、当方小心者のため、たいていが知り合いのお店、知り合いに紹介してもらったお店がほとんどであるが。。。

 

静岡市内を回った今日は予報に反して昼間はピーカンの晴れ。

あっついのなんの!

 

 

写真はプロとしての演奏家稼業に片足を突っ込み始めた頃の同僚・兄貴分のシゲオさんのお店、静岡市敷地の「ジャルディーノ」さんのジェラート(焼きリンゴ味)。美味い、美味すぎる!コーヒーとの相性が抜群。シゲオさんとの会話も相まって、疲れが吹っ飛んだ。

 

あちこち回り、懐かしい人に会ってチラシを渡しながらほんのひと時の会話を交わす中で、「この人との出会いはこんなだったな」「この人はあの人に紹介されたんだっけな」と、昔のことを思い出す。

ジャルディーノ含め、本当にいろんな場所でライブやらせてもらったな。カフェ、ギャラリー、呉服屋、お茶屋、お寺、保育園、料理屋、廃校の教室…。

数え切れないご縁がつながって、今の自分が在る。

足で稼ぐ行為が、とても大切なことを思い出させてくれた。

 

置きチラシ、宣伝にご協力くださっている皆様、新たなご縁をつないでくれた皆様に、心より感謝。

 

りんむう 黒田呉服店 なんくる 花丁字 蒲原の味処よし川 光来堂 あらい接骨院 牛山精肉店 ジャルディーノ LIFE Cafe&Bar チュチュルリエ FARAO Silver Lamp mota ほか(順不同)

 

 

ところで、静岡市鷹匠あたりが、すごーくお洒落な雰囲気になっていて、驚いた。

その一角に、こんな素敵なフォントの屋号が。

 

ちなみになぜ今回、このように「足で稼ぐ」戦法に及んでいるかは、皆さん察しがつきますね。

ご予約ヨロシク!当日飛び込み来場も大歓迎っす!!


梅雨の昼下がり「胸中山水」に遊ばん

「6月=梅雨」というイメージが強い。

昨年は確か「から梅雨」だった記憶があるが、今年の梅雨はどうなるだろうか?

昨年から持ち越しの「旧稽古場解体&倉庫DIY建築プロジェクト」が、遅れに遅れている。近々やっと解体のめどが立つ感じだが、梅雨で材木が濡れてしまうという懸念が。。。

 

さて今月は、地元静岡での自主企画ライブが控えている。

篠笛・朱鷺たたらとのデュオユニット[BOK・SUI]の、沼津&静岡2daysだ。

たたらさんの生み出す音楽はバラエティに富み情感豊かで、知的な香りが漂う中にどこか妖しげ、まさに彼女の「人柄」がそのまま曲に反映されている。そんなたたらさんと、笛と太鼓という非常にシンプルな編成でありながら「水墨画のように、気品あるオトナの音楽を奏でる」ことを目指し組んだのが[BOK・SUI]である。

 

「胸中山水」という言葉がある。

水墨画で描かれる深山幽谷の山水画は、実際に山を前にして描くのではなく、心の中にある風景(イメージ)を描く。

翻って山水を愛でる心を持っていれば、現地に足を運ばなくともイメージの中の大自然に自らを遊ばせ、心を解き放つことができるという教えだ。

今度のライブではこの「胸中山水」の心をもってその場にいる皆でイメージの世界に身を委ね、遊んでみたいと思っている。

みなさん、一緒に遊びましょう!

 

ライブの詳細はホームページまで。

https://www.granbeats.com/

BOK・SUI紹介動画もyoutubeにアップしてみました。

https://www.youtube.com/watch?v=VRKEC8esMUY&feature=share

どうぞご予約はお早めに。

 

 

ところで…

スマホの中の写真を見返していたら、まったく撮った記憶のない写真が2枚出てきた。

いわゆる「誤作動」ですな。

みなさんの「胸中山水」は、この写真から何をイメージされるだろうか。

 

 

 

 

 

 

察するに、

2枚目は明らかに、ワタクシの「股」かと思われる。

笑。

 


さっそくトキメキましょう! 直近のオススメ公演

はや2週間が経過したが、新時代がスタート。

GWからしばらくはお正月気分の延長のようだったが、考えてみれば2019年はすでに半ばに達している。ボーッとしてると、あっという間に1年が終わってしまいそうだ。

大人になると1年があっという間に過ぎていくのは、「日々の暮らしの中でトキメキ(=感動)がどんどん減っていくから」と、チコちゃんが言っていた。トキメキ、失いたくないですねぇ〜。

 

というわけで…

トキメキを感じたいアナタのために、ライブの告知です(笑)。

 

以下、近々のライブ情報。

 

 ⭐ ⭐ ⭐ ⭐ ⭐ ⭐ ⭐ ⭐ ⭐ ⭐ ⭐ ⭐ ⭐ ⭐ ⭐

 

5月23日(木)

「笛と太鼓の四人囃子Live vol.2」

笛と太鼓という非常にシンプルでありきたりな編成、と侮ることなかれ!

超骨太なサウンド、4人それぞれの個性が光るレパートリー。昨年のライブ大好評につき、第2弾を決行。

 出演 小泉健一、朱鷺たたら、はせみきた、山田路子

 会場 吉祥寺スターパインズカフェ

 時間 19:00 open / 19:30 start

 

5月25日(土)

「林英哲コンサート in 沼津」

本年の「ラ・フォル・ジュルネ(フランス&東京)」で大好評だった楽曲群と、昨年没後50年を迎えた画家・藤田嗣治をテーマにした林英哲の《美術家シリーズ作品》第5作「レオナール 我に羽賜べ」のスペシャルプログラムでお送りします。英哲ワールド全開の“トキメキ満載”コンサート。

 出演 林英哲、英哲風雲の会(上田秀一郎、はせみきた、田代誠、辻祐)

 会場 沼津市民文化センター

 時間 17:00開場 / 17:30 開演

 

6月22日(土)、23日(日)

「BOK・SUI Live 2019 - 静岡編 -」

はせみきた・朱鷺たたらによる新感覚ユニット「BOK・SUI」。

「水墨画のように、気品ある大人の音楽を」をモットーに活動、ライブを重ねるごとに新たな挑戦を盛り込み、このデュオならではの音楽を追求しています。

 22日 沼津市・千本プラザ

 23日 静岡市・LIFETIME

 時間 13:00 開場 / 13:30 開演

 

各公演の詳細・ご予約お申し込みは

 はせみきた公式ホームページ まで

 

 

東京・静岡それぞれで最高にゴキゲンな公演!開催間近です。

ご予約・お申し込みは大至急!!

 

 

 

 

 


思いをつなぐ。

先月の「風の章」公演から、はやひと月。

ブログ更新をサボっているうちに、年度が変わり、次なる時代の名称が「令和」に決まった。

自然も人の心も穏やかで、思いやりに満ちた営みが送れたらいいなと、心から願う。

 

作品に自分なりの世界観を込めて、それを舞台の上で演奏するというのは、とてもやりがいがある。

それと同時に「誰かのために演奏する」というのも、自分にとってとても重要で、やはりやりがいのある仕事だ。

コンサート以降、そういった仕事が続いた。

 

お寺での「生物供養祭」。

政治家として地域社会を牽引していきたいと立ち上がった人の激励。

新しい宿泊施設のオープン。

我が地元の地域コミュニティの一大イベント「吉田神社祭典」。

そして、この世を去った方との「お別れ」の演奏。

 

以上すべて、ソロ演奏で務めさせていただいた。

 

祈りの太鼓、応援の太鼓、お祝いの太鼓、お別れの太鼓…。

うまくいってるかどうかはわからないが、その場にいる人たちの心とリンクして、「思い」を共有するということが、少しわかってきた気がする。

主体的に「心を込めて」演奏することも大事だが、自らが器となって「思いを集め、つなげる」演奏というのもあるのだな、と。

仕事を通して出会い・別れ・出発の瞬間に立ち会わせていただき、演奏を通してたくさんの人と心を通わせることができたことに、感謝。

 

 

そして我が身にも別れと出会いが。

丸13年、自分と楽器を載せて日本中あちこちへとともに走り続けてきた愛車を手放し、新車に乗り換えることに。

 

目標にしていた333,333kmまであと8000kmというところで、乗り換えと相成りました。

青二郎君よ、いままでホントにご苦労様。どうもありがとう!

そして青三郎君、これから末長く、よろしく‼

 

 

 

 

 

 

 


公演終わって、ひとりごと。

コンサート「風の章」@深川江戸資料館、終了。

 

当人としては、全体を通してうまくいかなかったこと、悔やまれる点は山ほどあるが、それをここで言っても言い訳にしかならないし、そんな話誰も聞きたくないだろうから、一人暗がりで皆さんにごめんなさいを言いながら「キイィー!」ってなることにします。

ともあれ二部の大太鼓ソロは、現時点でのベストプレイに近い感じで歌え(演奏でき)たのではないかと思っている。

 

 

終演後ロビーに出ると、今回はニューライブ盤CDの発売もあったので、たくさんのお客様がサインを求めて並んで下さっていた。

(来場者の実に3分の1のお客様が、CDを買ってくださっていた!)

  いつも応援してくれている常連さん

  「初めて太鼓のコンサートを聴いた」という方

  前回の深川以来(4年ぶり)という方

  ティアラこうとうのどソロ(2011年)ぶりという方 etc...

慌ただしくもその一人一人と、本当に一言二言だがお礼と共に言葉を交わす中で、気づいたことがある。

 

 

他の楽器の人はどうか知らないが、太鼓を打っている人はプロアマ問わず、お客様から「元気が出た」と言われることが多いと思う。

楽器の特性に起因している部分が大きいとは思うのだが、自分はこれまで、この言葉を投げかけられるとなにやら一抹の「違和感」を感じていた。

 

集団で太鼓を演奏する人たちの多くは確かに元気を送ったり、あるいは演奏者みずからが元気になることを目指していることも多いかもしれない。だが、自分の場合それはごく限られたシチュエーションの時に限ってであり、舞台で一人太鼓に向き合って表現しようとしていることは、「元気にする」「元気になる」こととは全く無関係なところで勝負しているつもりだから…。

「みんなで盛り上がろう!」というノリでもないし、ポジティブなメッセージを込めた言葉もない。全身ガクガクになりながら天狗を演じ(今回のことで言えば)ている自分を見て、ひとは元気になるのか?と。

かなり感じの悪い物言いになってしまうが、これが今までの正直な気持ちだった。

 

だが今回、たくさんの「また来ます」「次回を楽しみにしてます」の声をかけてもらって、そうか、これでいいのだ、と思えた。

 

「また来たい」と思ってくれた人は、次の機会に向けて明日を生きる活力が湧いたのだ。俺がどこで勝負していようと、それとは別の次元で、俺の演奏がその人の元気の源を刺激したのだ。琴線に触れたのだ。嬉しいじゃないか。有難いじゃないか!

 

「また来ます」「次回を楽しみにしてます」の声から、たくさんの元気をもらっているのはむしろ自分の方だが、それをパワーの源に、さらに多くの人の心に届く演奏ができるよう、愚直に走り続けていこうではないか。

 

 

ご来場くださった皆様、ともに舞台を築きあげてくれた仲間、お力添えくださった方々、

どうもありがとうございました。

 


カウントダウン。

東京深川江戸資料館「幻想風景曲集vol.2『風の章』」コンサートまで、いよいよあと1週間。

目前に迫り、準備にバタバタと動き回る日々が続いている。

 

  劇場を借りての実地のリハ。広いスタジオ借りての動きの稽古。

  締太鼓を調律。一人じゃできないので小田原まで行ってツジタスクに手伝ってもらう。ついでにツジのも締め上げ。

  買い物。文房具店、釣具店、楽器店、電気店、手芸店etc.。

  布を切って加工。衣装用の地下足袋を自分で染める。

  チケット販売。配券。招待。郵送。原稿書き。メール。PCにかじりつき。

  本公演とは別の打ち合わせ。メール、電話。新たなご縁をいただいた食事会…。

  2〜3日前から突如花粉が襲来。きっつい。。。

 

合間に美味しいラーメンやら美味しくないラーメンやら楽しいお酒やら一人で海外ドラマ見ながら飲むお酒やらを挟みつつ、適度な緊張感の中本番までのカウンドダウンを数えている。

 

先日小濱氏とのリハも終え、本番通りのスペースでの動き確認も終え、あとは「いかに(太鼓で)歌えるか」「(動きやしゃべりも含め)どう磨くか」という段階だ。

 

大太鼓の稽古中、ここにきてまた体の使い方や皮面の打ち分けに関して新たな発見があった。

残り1週間という短期間で無意識でもやれるほど体得するのは難しいだろうが、やれるだけのことはやってみようと思う。

大太鼓正対打ち、まだまだ奥が深い。。。

 

 

先日、以前から親交のある神楽太鼓奏者の石坂亥士さんが、ご自身のブログで自分のことを紹介して下さった。

身にあまる言葉の数々で恐縮だが、あまりに嬉しかったのでこちらに転載させていただく。

 

「???和太鼓???と思うかもしれないが。。。

…星の数ほども居るであろう和太鼓奏者。イメージとしては、満天の星空を見上げるが如きである。空気が澄んでいる人里離れた場所では、星座すら見つけられないほどの星々が煌めいているわけで、そんな中から一つの星を見つけるのは至難の技だと言える。

 そんな和太鼓奏者の世界のことを全て知っているわけではないが、最近では、手を替え品を替え的に、有名な方に演出を依頼したり、衣装やファッションを今風な感じにしたり、皆さん試行錯誤しているようだ。

 個人的には、太鼓を打って良い音を鳴らすというシンプルなことこそ奥義ではないかなあ、と思えるのだが、なかなかそこを追求する奏者は少ないように見受けられる。

 今でこそいろいろな方がいるが、和太鼓界のレジェンドはやはり、林英哲さんだと思う。

 その一時代を築いてきた師匠の背中を見つつ、自分の道を追求している彼の音を、是非とも聴いておきたいのである。

 和太鼓の公演をおすすめすることはまずないが、彼の音は優しく、その誠実さも音に乗り、勿論力強さもあり、最近は聴くことが少なくなった和太鼓の世界が熱くて良かったころの、和太鼓本来の音を思い出させてくれると思うのだ。…」

 

こんな風に自分のことを見てくれている人が一人でもいるだけで、頑張れる。

そしてこの文章に触れた方が実際の俺の演奏に触れて「ほおーなるほど!」と思ってもらえるようなパフォーマンスを、しなくては。

 

 

石坂亥士さんとのライブを近いうちに実現したいと、今関係各所に働きかけ中である。

亥士さんの神楽太鼓、同じ「日本の太鼓」だが、自分とは全く異なるアプローチだ。

だからこそこれまでにないものが…と、あれこれ話したいことは、またの機会に。

 

 

はせみきたコンサート2019「幻想風景曲集vol.2『風の章』」

3月1日(金) 深川江戸資料館 小劇場

19:00開演 全席指定

詳細は こちら 

 

 

 



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太鼓奏者・はせ みきた

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